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奇跡の四国遍路
発行:中央公論新社
新書判
256ページ
定価
820円+税
- 書店発売日
- 2018年3月8日
- 登録日
- 2018年2月13日
- 最終更新日
- 2018年2月13日
書評掲載情報
2018-06-16 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
遍路を終えて半年余りが経つ。「遍路とは〝自分との和解〟である」。一四〇〇キロ歩き継いで辿り着いた、私なりの答の一つだ。一巡で〝和解〟できなければ、二回、三回と巡る。歩行による円環運動は、巡礼者を螺旋状に少しずつ高みへと引き上げてゆく。やがて桎梏から解き放たれ、自らを赦し、和解を果たしていくのではないか。 結願の後、三か月間にわたって『東京新聞』で遍路での経験を連載した。連載を通じてわかったのは、いつか「歩き遍路」をしたいと願っている人が、潜在的に多くいることだ。新聞の一般読者はもちろんのこと、私の周辺にも「実は以前からお遍路をしたいと思っていた」「遍路をしたことがある」など、思いがけない反響があった。連載を読んで遍路に発つ決心をした女性もいた。春の旅立ちに向けて既に身支度を始めているという。本著が、迷い苦しむ人の背中を押すきっかけになれば、執筆者として望外の喜びだ。 ――あとがきより
上記内容は本書刊行時のものです。