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英国スパイ物語
発行:中央公論新社
四六変型判
304ページ
定価
2,400円+税
- 書店発売日
- 2018年2月22日
- 登録日
- 2018年1月18日
- 最終更新日
- 2018年1月18日
書評掲載情報
2018-05-20 |
産經新聞
朝刊 評者: 佐藤恭三(専修大学名誉教授) |
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紹介
ボーア戦争からはじまるイギリスの20世紀は、二つの世界大戦とロシア革命への対応を柱に、一大情報戦争の時代でもあった。それを現場で担った情報機関と、闇にかくされたスパイの群像を多くの史料をもとに、本書は詳しく追っていく。
敵の組織に潜入して情報を得るために彼らが行った手法の数々、相手を欺くため周到な準備のうえに行われた大がかりな秘密作戦の全貌。それらは敵の行動原理と指導者の心理を読み切ったうえで展開される息づまるドラマであり、本書にて縦横に描かれる。 そして、一筋縄ではいかない二重スパイの群像、情報戦に欠かせない暗号解読者たち。飛び抜けた能力と行動力、エキセントリックともいえる奇妙な人間性を宿した彼らの実像は、戦争と革命の時代を背景に、本書で次々と明らかにされていく。
相手国(ソ連、ナチスドイツ)のスパイや治安組織との暗闘にも筆が割かれており、本書はまさに、特異な20世紀裏面史といえるだろう。
上記内容は本書刊行時のものです。