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ポスト多文化主義教育が描く宗教 : イギリス"共同体の結束"政策の功罪
発行:岩波書店
A5判
縦210mm
280,12ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2017-3-23
- 登録日
- 2017年5月24日
- 最終更新日
- 2017年5月24日
書評掲載情報
2021-07-10 |
朝日新聞
朝刊 評者: 柄谷行人(哲学者) |
2017-05-28 |
読売新聞
朝刊 評者: 納富信留(東京大学教授、ギリシャ哲学研究者) |
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紹介
IS(イスラム国)に多数の若者が渡航しているイギリス。しかし教育界は手をこまねいているわけではない。二〇〇一年の米国同時多発テロ、〇五年のロンドン地下鉄テロを経て、公教育の宗教科の教育内容と学習目標を、それまでの多文化主義型・異文化理解型から、学校・地域社会・国家・世界の諸レベルで「共同体の結束 community cohesion」促進をめざす市民性教育型に改める試みが本格化してきた。それにより、教育のなかで宗教はどう変形され、利用されているか。宗教観や、各宗教の描かれ方はどのように変容しているか。こうした「コミュニタリアン的転回」にいたる歴史的背景を論じるとともに、その実態と問題性を、日本の教科書との比較を含め、教科書・シラバス等の資料にもとづき授業例・課題例を多数示しながら検証する。
目次
序章 宗教と教育におけるコミュニタリアン的転回
第1章 「宗教と暴力」の学習方法-日英教科書比較
第2章 イギリスの宗教教育史-コミュニタリアン的転回以前
第3章 共同体の結束へ-二〇〇〇年代以降の宗教教育
第4章 異文化理解型からどう変化したか-二〇一〇年代の教科書の分析1
第5章 公共的宗教の諸相-二〇一〇年代の教科書の分析2
終章 コミュニタリアン的転回の功罪
上記内容は本書刊行時のものです。