発行:オフィスエム この版元の本一覧
四六判 120ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-904570-03-6 C0092
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年04月 書店発売日:2009年05月20日
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素朴にして心に染み入る魂の言葉
心の安らぎを求める現代人に贈る一冊!!
時代が呼び起こした一冊ついに復刻なる。
前書きなど
江畔さんの禅は生半可ではない。荒れ地を開墾して百姓として生き抜く「禅」だ。生活者の「禅」であり。生活の根底に「信」をつらぬく者の生き方だと思う。
歌は若山牧水に、句は(荻原)井泉水に学んだ江畔さんの詩は、よくある宗教詩人ぶった臆面もない無神経なゴタクを並べた詩とは全く異質だ。
むやみに人生とか心とか愛とか苦悩とか語るものを私は信じないが、90年行ききって、なお恥じ入るように、目を伏せてもどかしげに告げる江畔さんの言葉ぐらいは信じられるような気がする。
巧みな詩を作ろうというのではない。
しかし、言葉のひとつひとつが選び抜かれた胸に落ちるまで吟味され、そっと目の前に置かれている詩だ。
一遍一遍がてのひらの温もりを持つ稀有な詩たちだ。
(本書挿絵 森貘郎 )
版元から一言
荻原井泉水に自由律の俳句を学び、種田山頭火と親交のあった、信州佐久の農民・関口江畔。
『老農詩集』は江畔が俳句を作る傍らに書き溜めた詩を、没後の昭和39年に月明会出版から出版されたもの。発刊に際しては山室静も尽力し、推薦文も寄せました。
今度発刊されたものは、その新装復刻版です。
農民としてまさに地に足をつけたその言葉は、長い年月に色あせることなく現代の我々の心をうちます。
著者プロフィール
関口 江畔(セキグチ コウハン)
慶応元年1月9日、長野県北佐久郡平根村に生る。本名、毛佐松。10才のとき母に死別。養子たりし父実家へ復籍のため、7才の妹と共に祖母に養わる。青年期に隣町岩村田に転じ、肥料米穀等を商ったが、第1次大戦後の不況に遇って蹉跌。更に長男の死によって心境一転再び農事に従うと共に、仏道修行を志し、前円覚寺管長宝岳老師、大眉老師について参禅、又京都の一灯園西田天香師の懺悔の生活を慕い、密かに範とした。
俳句短歌は青年の頃から嗜んだが、大正12年若山牧水の門に入り、その主宰する『創作』に拠った。後、『層雲』を知るに及んで、荻原井泉水に師事、没年に及ぶ。昭和19年に八十才記念歌句集『あられ』を刊行。27年米寿に際し、層雲寿老賞を受けた。生来愚直にして一徹。稼業のかたわら好んで山野を跋渉した。没年の春、上州側から碓氷峠を越えたのが最後である。
昭和29年9月12日死去。
森 貘郎 (モリ バクロウ)
板画家・杏の里板画館主宰・日本板画院理事
1942年、長野県更埴市(現・千曲市)生まれ。
棟方志功の「板画思想」に共鳴し、自らも板画(ばんが)と呼び、制作を行う。郷土の民話やわらべ歌、また小林一茶や山頭火の俳句を主題にするなど、詩情豊かな作品を発表。古い民家を保存再生した「杏の里板画館」設立や文化財保存運動に取り組むなど、地域に根ざした独自の創作活動を続けている。
1980年より毎年「一茶暦」を制作。個展を多数する。
主な著書に、『森貘郎板画集』(郷土出版社)、『はなとり地蔵』(板遊舎)、『雪五尺』(板画・信濃毎日新聞社)、『源流の発想<21世紀・ムラ医療の現場から』、『一茶さん』(板画、小社刊)など。
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