経済大統領李明博と韓国の経済政策
毎日経済新聞社, 尹泰聖:訳
発行:オープンナレッジ  発売:オープンナレッジ
この版元の本一覧
四六判 216ページ 並製
定価:1,785円+税 総額を計算する
ISBN978-4-902444-65-0 C0033
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年04月
書店発売日:2008年04月22日
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紹介

2008年2月に韓国で新しい大統領が選任され、民間企業出身で、かつソウル市長時代にはさまざまな改革を成功里に進めたことなどから、韓国国内はもとより世界から大きな注目を集めている。この書では、韓国2008年~2012年の経済政策を完全予測している。多くの経済学者からのコメントなども盛り込まれているため、今後の日本の経済、政治を考えていく上で、重要な資料となる。主な経済政策とは― 韓半島大運河プロジェクト、英語公教育化、世界最強のデジタル国家、新婚夫婦用住宅支援、60万人雇用の創出、貧困世代継承の断絶、 オーダーメード型国家奨学制度、サービスハブ構想、などがある。

目次

はじめに

第一章 李明博が指向するところ

1 李明博政権は実践と実用政府である
キーワードは実践と実用/李明博経済には理念の影はない

2 李明博経済は先進国型の黒猫白猫論である
大企業を再び先頭に立たせる/緑猫を目指す

3 李明博経済は新自由主義ではない
反市場政策もある/新婚夫婦には家を、貧困層には仕事を与える/非正規職と信用不良者問題に政府が介入する/

4 韓国経済をどう活性化させるか
経済成長率を高める/減税と規制緩和/サービス産業育成と政府財政の安定化/
雇用を毎年60万人分創出する

5 李明博の経済政策を指標から見る
10年後には七四七時代を作る/実現可能性に対しては異論もある

6 国家経営システムの大変革
国家経営システムが急激に変化する/法と秩序の確立で無駄なお金をなくす/
地方の自律性と創意を支援する

7 インタビューに現われた李明博の経済政策

第二章 李明博経済の部門別解法

1 李明博経済の基本姿勢
「減・緩・立」による投資環境の助成/運河など建設投資を促進する/FTAで貿易規模を拡大する/攻撃的な為替運用を行う

2 「税金爆弾」を解体してお金の無駄使いをなくす
租税政策の核心は減税にある/企業法人税引下げには賛反両論がある/政府支出
20兆ウォンを削減できるか

3 大きい公企業から段階的に民営化する
10年ぶりに再び公企業民営化を行う/公企業は深刻な状況にある/シンガポール方式が代案/考慮すべきことは

4 李明博経済の核心は企業である
世界最高の企業環境造成を目指す/経営権保護装置を強化する/企業活動規制を最小化する/出資総額制限制度を廃止する/世界最強のデジタル国家を目指す/地理的利点を生かしたサービスのハブ構想する/中小企業支援策/中国の科学技術政策をベンチマークする/一人の天才が一万人を養う/国際科学ビジネスベルトとエネルギー自立国の夢/専門家が見た科学政策

5 金融改革は成長の血液である
金融で暮らす国/民営化の運命に置かれた国策金融会社/金産分離規制の緩和は大勢/アジア金融ハブを持続的に推進

6 国土再創造プロジェクト
大運河で解く国土方程式/均衡発展の牽引車である広域経済圏/首都圏規制を緩和する/規制を緩和して土地利用率を高める/全国に拡がるソウル市のバス準公営制

7 新萬金を北東アジアのドバイにする
開発目標は企業活動と国際観光基地/新萬金とドバイを比較する/オピニオンリーダーたちはどんな開発方向を願うのか

8 環境にやさしい韓国を作る
非武装地帯を生態ベルト地域にする/都市に森を作る/水道水を安心して飲む/アトピーのない国を作る

9 改めて作る住宅と不動産政策
重税より供給拡大によって住宅価額を安定させる/新都市より既存都市に住宅を供給する/旧都心と駅周辺を再創造する/地価を下げてマンション分譲価格を引下げる/住宅供給関連制度の改革/一石三鳥の新婚夫婦用住宅支援/住宅価額の上昇を期待してはいけない

10 原則に戻る労動政策
労動がなければ賃金もない/労使政委員会の力は弱くなる/柔軟になる労動市場    

11 南北経協で一方的に支援することはない
「非核・開放・3000」で朝鮮を支援する

12 福祉と成長は同じ線上にある
最高の福祉は仕事/普遍的福祉、予防的福祉、オーダーメード型福祉/生涯の土台になる七大プロジェクト/出産から就学まで支援する/貧困の連鎖を切るための教育福祉/高齢化時代に備えた福祉政策/女性と障害者福祉/福祉政策の成敗はお金にある

13 韓国の至上課題は教育改革にある
教育改革で貧乏の世代継承を切る/高等学校を卒業すれば英語が話せる


第三章  李明博経済政策に関わる人々
      
1 経済学者が見る李明博経済
流行に従う正統右派的の経済観/猪突猛進的な成長優先の経済観/実物経済経験が経済リーダーシップの根幹/成長に対する強烈な意志が見える/原則論に近い市場主義/企業活動を奨励する親市場政府/成長を優先にして福祉も一緒に/現実性を高めてほしい親市場主義/企業経営式の国家運営に焦点/最高の福祉は仕事である

2 李明博経済を作る人々
官僚/民間/政界/大学


参考資料 

第17代大統領選挙 ハンナラ党政策公約集要約
財源調達および予算(2009年基準)

     

前書きなど

任期五年の韓国第一七代大統領にハンナラ党の李明博氏が就任しました。これからの五年間、韓国に何か変化があるとすれば、その最大の変化は経済における変化でしょう。本書は李明博時代の経済政策を予測するために書かれました。
大統領中心制の国家では、新しい大統領の登場は国家全体に膨大な変化を伴います。韓国では10年間続いた進歩政権から保守政権へと180度の大転換となり、今後多方面での変化が見られることが期待されます。

版元から一言

李明博の経済政策が一気に分かる!
経済政策に関する専門家インタビューも掲載!

著者プロフィール

毎日経済新聞社(マイニシケイザイシンブンシャ)

1966年ソウルで創刊された日刊の経済新聞。創業者の意思により株式の80%を公益法人が、20%を社友会が所有することによって、韓国言論社として初めて新聞社を社会に還元した。
URL: http://www.mk.co.kr

尹泰聖(ユン テソン)

1961年生まれ。(株)オープンナレッジの代表取締役。東京大学にて博士号(工学)を取得後、東京工業大学助手と経済産業研究所客員研究員を経て東京大学工学部助手、東京理科大学講師を歴任。「国際CAD/CAMジャーナル」編集委員。著書に、『オープンナレッジ―知識をキャッシュに換える』、『テクノロジーロードマップ―技術知識の俯瞰と分析による新産業創造』(安永裕幸と共著)、訳書に『ビジネスがうまい人の賢い考え方』(全てオープンナレッジ刊)がある。

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