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帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年9月
- 書店発売日
- 2014年9月13日
- 登録日
- 2014年8月26日
- 最終更新日
- 2014年9月12日
紹介
2人の子供がゼロからバイリンガルになる全過程を観察した著者が
真に通じる英語を身に付ける方法を公開。
「学校で英語教育を10年受けても通じない」理由が明確にわかります。
1 英語が口からすらすらと出てくるようになる勉強法は?
2 相手に通じる発音はどうやって習得するか?
3 通じる子音はどうやって出すか?
すべてに具体的に答えを出していきます。
目次
第1章 帰国子女が英語を身に付ける過程
スタートはわからない英語を日本語に訳して正確に理解すること。
これがその後の英語力の土台となる。バイリンガルになっていく基礎を作る。
2人の子供がバイリンガルになる過程/ 渡米直後の子供たちの英語力 /
日本語で英語を正確に理解することがバイリンガルの基礎を作った /
学習の空白期間/ 授業の英語がわからない /
努力しても時間がかかる / 1年間授業がわからないまま /
英和辞典は命綱 / 空白期間は2年に及んだ /
英語がわからなかったことを忘れる /
指導者が忘れると深刻な問題を引き起こす/発音について
第2章 年齢だけが独り歩きした巷の臨界期仮説
子供でも英語を母国語の半量は自分の耳で聞かないとネイティブ並みの発音にはならない。
ポイントを絞って聞けば、大人でもネイティブも美しいと思う正しい発音を習得できる。
日本人の英語が通じない理由 / 早期教育をすれば発音はネイティブ並みか? /
子音の日本語化/ 小学生ですでに日本語化している発音 /
日本語化した子音の具体例 /聞ければ直せる /
リスニングの点数が上がっても自分の発音が正しいとは限らない/
日本語との違いにポイントを絞って聞く/ 自分で気付けば、直せる /
教材の選び方 / 具体的な発音矯正のやり方 /
文章の発音練習のやり方 / 機器の使い方について
第3章 通じる子音の発音の仕方
通じるM,W,R,L,N,Fの発音の仕方。英語を話す時は日本語の口の動きとはサヨナラする。
口の周りの筋肉も発音に使う。一時的に必要な大げさな発音練習。
日本語化を防ぐ発音の仕方 / 日本語とはまったく違う口の動かし方で /
ネイティブの赤ちゃんも練習している/ 大げさな発音をからかわない
第4章 言いたいことが英語で頭に浮かんでくる練習
20年探してようやく知った「言いたいことが英語で頭に浮かんでくる練習」。
帰国子女の英語習得第一段階と第二段階をすれば、
日本にいても言いたいことは英語で浮かんでくる。
帰国子女の英語習得2つの段階/ 試行錯誤を繰り返した私自身の道のり/
すらすら言える状態を経験する / 大量に読むことで英語の言語体系ができ始める/
しゃべる、聞くでは不十分/ 一貫した思考を筋道を立てて展開する /
必要なのは旅行英語以上の英語
第5章 英文読書能力養成プログラム
母国語感覚で英語を読む「疑似帰国子女体験」オリジナルセブン。
宿題で読まされたサイドリーダーとは違う英語の世界。
読書は長年のリスニングの壁も越えさせる。
大量のインプットは読書で行う/ アメリカの図書館をまわって知った母国語のような読書/
良い本を読むと、ことばが体に深く入る /
英文読書能力養成プログラム“オリジナルセブン”で疑似帰国子女体験/
リスニングの壁も越えさせるリーディング/ 母国語感覚で英語を読む
第6章 読書の前にやっておくこと
忘れてしまった英文法の効果的な再学習の仕方。
母国語と外国語では文法の学習の仕方が違う。
読みながら英文の構造をとらえるセンサーの感度を上げる。
必要な場合は文法の学び直しを/ 具体的な勉強の仕方
第7章 頭の中に英語の言語体系を作り始める
著者が思いを込めて書いた英文を読んで英語力向上の力をもらう。
帰国子女は英語の洪水を経験する。日本で、疑似洪水を経験するにはどうするか。
作家の書いた文章には力がある/ 無理をして速く読む必要はない /
洪水のようなインプット / アウトプットの方法/
洋書が入手しやすくなった今こそ読書を
第8章 英語力の飛躍的な進歩の前で学習をやめない
帰国子女は学校をやめられない。2年くらいは練習して発音を定着させる。
定着させていない発音は、会話になった途端に元にもどる。
一定の時間続けることの大切さ / 帰国子女は途中で勉強をやめられない /
丁寧に練習するとたとえ1日の練習の後でも充実感を感じる
第9章 自分の子供に英語で苦労させたくない
中学、高校、大学、各年代の強みを活かして教育すれば日本人の英語は世界に通用する。
小学生から日本語化した発音でしゃべるより中学生で「聞いた通り発音する能力」を育てる。
帰国子女は英語圏にいた年齢で使っていた英語しか使えない /
小学生の英語は自然に大人の英語にはならない/
日本人の発音の問題は中学生が解決できる / 大量のインプットは大学生が行う
前書きなど
2回目にアメリカに赴任した時、娘は5年生、息子は中学3年生でした。私は、彼らがゼロからバイリンガルになる過程を4年間そばでつぶさに観察し、それを日本の学習者の役に立てるのは、英語教師である私の務めであるような気がしました。(第1章より)
版元から一言
帰国子女は、なぜ英語がしゃべれるのか?
そこに疑問を持つ人はあまりいません。
多くの人が、英語圏に行けば誰でもしゃべれるようになるのだと思い込んでいます。
しかしそれは大きな誤解だったのです。
彼らは、理解できなければ落第するという瀬戸際で
長期間にわたり、必死に英語習得の努力をしていました。
著者は、母親として勉強のサポートをしながら
同時に英語教師としてバイリンガルになる過程をつぶさに観察しました。
そして、そこから英語習得に大事なことを学び取ります。
本書はその経験と、自らが飛躍的な英語力の進歩を遂げた経験から、
英語学習者に向けて、「本当に通じる」英語習得のしかたを公開します。
上記内容は本書刊行時のものです。