父が子に語る近現代史
小島 毅:著
発行:トランスビュー  発売:トランスビュー この版元の本一覧
A5判 182ページ 並製
定価:1,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-901510-77-6 C0021
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奥付の初版発行年月:2009年11月 書店発売日:2009年11月05日
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紹介

アジアの一国として、日本は尊厳をもって存在できるのか。
司馬遼太郎らに象徴される「単純でわかりやすい」歴史観を脱し、「今」の問題につながる歴史を捉えるために。
世界と繋がる日本の「歴史」が良くわかるユーモア溢れる歴史読本・近現代篇。

目次

1 何のための日本史?
「歴史」は作られる/外国あってこその「日本」/近代の始まりはいつか

2 他者の視線への配慮
日本を見る目を見直す/国の成り立ちはさまざま/なぜ歴史を勉強するのか

3 江戸の二つの歴史意識
町人と武士の自意識/「尊皇攘夷」という標語/なぜ人材が輩出したか

4 「世襲」を支える「忠義」の理屈
赤穂浪士をめぐるジレンマ/凡庸を支える「忠義」のしくみ/繰り返される世襲人事

5 定信の画期的教育行政
文武両道のすすめ/朱子学と徂徠学/人材登用制度の開始

6 武士道の成立と幕府の誤算
太平の世の綱紀粛正/武士道の中身/誰に対する忠誠か

7 教育熱
「尊号一件」の考え方/馬琴の基本コンセプト/藩校と寺子屋の充実

8 清朝の衰退
アヘン戦争/太平天国の乱/アロー戦争

9 幕末の動乱早わかり
幕府の威信の失墜/明治維新までの流れ/年代の覚え方

10 吉田松陰・久坂玄瑞・坂本龍馬——祀られた人々
松下村塾と安政の大獄/幕末のテロリスト/英雄に仕立てられた男

11 井伊直弼・近藤勇・篠田儀三郎——祀られぬ人々
正しかった決断/忠誠を尽くした新撰組/白虎隊の悲劇

12 新政府の制度と語彙
地方と中央の制度改革/西洋の制度と中国の語彙/大日本帝国憲法と教育勅語

13 岩倉使節団と教育改革の重視
岩倉遣外使節団の驚き/欧米諸国の変動/教育制度こそ重要

14 昌平坂学問所を切った東京大学
二つの大学の起源/「教育荒廃」の原因は/実学偏重は危ない

15 チェンバレンとモースの見た日本
お雇い外国人教師による記録/算盤と行水/民衆文化のスケッチ

16 窮余の太陽暦採用
寺の鐘で刻を知る/旧暦の精密さ/なぜ明治六年に改暦したか

17 鉄道物語
開業三十年間の凄まじい変化/大都市の鉄道路線網/そして新幹線へ

18 韓国問題と日清戦争
韓国への視線/征韓の思想/何のための日清戦争

19 日露戦争は防衛戦争ではない
「司馬史観」のゆがみ/『坂の上の雲』の見方/「韓」と「朝鮮」

20 歴史に向き合うということ
目をそむけるな/満州事変から十五年戦争へ/何のための植民地支配

21 漱石の憂鬱
覚めた眼をもつ人々/「高等遊民」の世界/転換期の十年を象徴する

22 「人格」の流行と「国民文化」の強調
「人格」の発明/和辻哲郎の道元理解/和辻と津田の論争の土俵

23 大正デモクラシーと「常民」の発見
天皇機関説と政党内閣論/柳田國男の民俗学/合理を超える「常民」の世界

24 「吉野朝」と国家神道
南朝正統論/国定教科書偏向問題/国家神道の創造

25 大正から昭和へ
好況から不況へ/恐慌に始まった昭和/軍人は愚かだったか

26 軍部の台頭を考える
戦争の区別はできない/戦史をひとつながりで考える/一国の指導者たることの難しさ

27 戦争の責任を考える
国民が支持した/始まりはいつも防衛戦争/わかりやすい図式でみるな

28 破局、そして再建
敗戦まで/戦後の改革と東西冷戦/歴史教育をめぐって

29 一九六八年
「古い権威」の打倒をめざして/革命運動の挫折と高度経済成長/この四十年、そしてこれから

30 シルクロードと韓流——幻影二題
見たくないものをこそ見る/さまざまな百周年

あとがき

関連書

父が子に語る日本史 小島毅[著]

関連リンク

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著者プロフィール

小島 毅(コジマ ツヨシ)

1962年生まれ。東京大学卒。専門は中国思想史。現在、東京大学准教授。「日中歴史共同研究」委員、日本学術会議連携会員を務める。専攻分野での著書は『中国思想と宗教の奔流』(「中国の歴史07」講談社)、『朱子学と陽明学』(放送大学教材)など。このほか、一般読者向けの『義経の東アジア』(勉誠出版)は躍動する日本中世像を巨大なスケールで描き出し、その破壊的なギャグと共に衝撃を与えた。以後も、『父が子に語る日本史』(トランスビュー)、『近代日本の陽明学』(講談社)、『靖国史観』(ちくま新書)、『足利義満』『織田信長 最後の茶会』(光文社新書)と、問題作・話題作を次々に発表している。

上記内容は本書刊行時のものです。
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