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緩和ケアの本質と実践 ヨハン・クリストフ・シュトゥデント(著) - ガイアブックス
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緩和ケアの本質と実践 (カンワケアノホンシツトジッセン) 気づく-わかる-守る

医学
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B5変形判
縦248mm 横175mm
296ページ
上製
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-88282-911-9   COPY
ISBN 13
9784882829119   COPY
ISBN 10h
4-88282-911-8   COPY
ISBN 10
4882829118   COPY
出版者記号
88282   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年4月
書店発売日
登録日
2014年1月15日
最終更新日
2014年4月15日
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紹介

死へ向かう患者を前に、看護者として習得しておきたいケアと心構え

緩和ケアは健康に関する分野の、最も新しく革新的な概念である。その主題は新しいケアの方法や治療法だけにとどまらず、患者とその家族に対する特別な心構えと態度が不可欠となる。本書は死期が近づく患者の看護や治療に直面しているすべての人を対象に、「気づく」「わかる」「守る」という3つの主となる看護能力に焦点を当て、緩和ケアの歴史やコンセプトから、臨床に役立つ状況に応じたケア方法や実践、心や痛みに寄り添うケアや倫理、モラル、権利を守るケアまでを取り上げる。家族が患者に付き添う過程で一緒に死を乗り越えていくということをも含んだ、全人的な観点に立って編纂された貴重な一冊。

「治しにウエイトを置きすぎたために、癒しとコミュニケーションの部分が手薄になってしまい、医療から本来の温もりが失われてしまっているのが現状です」(帯津良一/監修者序文より)

目次

1 基 礎
 1 ホスピス運動と緩和ケアの歴史と精神.
  1.1 20 世紀における死の「野生化」/1.2 イギリスで始まったホスピス運動/1.3 アメリカにおける発展/1.4 緩和ケア─ホスピス精神を生かす
ケア方法/1.5 ホスピスの仕事と緩和ケアにおける特徴/1.6 緩和ケアの定義/1.6.1 WHOによる子どものための緩和ケアの定義/1.7 ドイツにおけるホスピスと緩和ケアの発展

 2 緩和ケアとホスピスケアが行われるところ
  2.1 在宅での緩和ケア/2.2 入所型緩和ケアサービス/2.2.1 入所ホスピス/2.2.2 緩和ケア病棟/2.2.3 デイ・ホスピス/2.3 従来の施設における緩和ケア/2.4 将来の展望

 3 プロフェッショナル・ケアの基本コンセプト
  3.1 看護の本当の課題とは/3.2 人間関係の結び方の模範例/3.3 プロフェショナル・ケアの基本コンセプト/3.4 三つの看護能力とは[3.4.1 気づく/3.4.2 わかる/3.4.3 守る]/3.5 プロフェッショナル・ケアのための前提条件/3.6 多職種の協同業務─緩和ケアにおける看護師の役割/3.7 看護師に求められるプロとしての指標

2 緩和ケアの総論
 4 「緩和的姿勢」とは

 5 気づく
  5.1 要求と習慣を知る/5.2 死に至るまでの心理段階を察知する[5.2.1 第1 段階 否認/5.2.2 第2 段階 怒り/5.2.3 第3 段階 取引き/5.2.4 第4 段階 抑うつ/5.2.5 第5 段階 受容/5.2.6 希望]/5.3 最終期(ファイナルステージ)を悟る

 6 わかる─コミュニケーションとコーポレーション
  6.1 コミュニケーション[6.1.1 コミュニケーションとは何か/6.1.2 三つのコミュニケーションレベル/6.1.3 言うは銀、聞くは金/6.1.4 積極的傾聴/6.1.5 上手なコミュニケーション法を身につけるには/6.1.6 対話がうまくいかないのはなぜか/6.1.7 自分の不安を克服するために─「ゲッティンゲン・ステップモデル」]/6.2 コーポレーション[6.2.1 ボランティアとの協同/6.2.2 他の専門家との協同]

 7 守る
  7.1 症状のコントロールと緩和/7.2 安心感を与える/7.3 緩和ケアに用いられる療法の数々[7.3.1 感覚を刺激する/7.3.2 Basale Stimulation(バザーレ・シュティムラツィオン)/7.3.3 エッセンシャルオイルの活用/7.3.4 塗擦とマッサージ/7.3.5 湿布類/7.3.6 キネステティク/7.3.7 自己暗示法を取り入れた安らぎの物語/7.3.8 皮下療法]7.4 別れを告げるときの儀式─生と死への支え[7.4.1 死にゆく人が望むこと/7.4.2 臨終のとき/7.4.3 お別れの会/7.4.4 亡き人をしのぶ]/7.5 付き添う人のセルフケア[7.5.1 支援の制度化/5.5.2 自分を取り戻す]

3 状況に即した緩和ケア

 8 心理社会的な面
  8.1 重病者と死にゆく人への緩和ケア[8.1.1 抑うつと自殺/8.1.2 恐れ、不穏、不眠/8.1.3 錯乱、せん妄/8.1.4 認知症/8.1.5 嫌悪感を呼び起こすもの/8.1.6 セクシュアリティーの問題]/8.2 家族・近親者への緩和ケア/8.3 悲しむ人たちへの緩和ケア/8.4 悲しむ子どもたちへの緩和ケア

 9 身体的な面
  9.1 痛み[9.1.1 痛みとは何か?/9.1.2 痛みのさまざまな面/9.1.3 痛みの評価/9.1.4 コミュニケーションの形式としての痛み/9.1.5 鎮痛治療の
ケア的・心理社会的処置/9.1.6 薬による鎮痛治療]/9.2 口腔粘膜の問題/9.3 食事の問題[9.3.1 食欲不振と悪液質/9.3.2 上腹部の症状/9.3.3 吐き気と嘔吐/9.3.4 嚥下障害/9.3.5 胸やけ/9.3.6 しゃっくり/9.3.7 下痢/9.3.8 便秘/9.3.9 腸閉塞/9.3.10 終末期の脱水症]/9.4 運動と知覚の問題、体位/9.5 呼吸の問題[9.5.1 呼吸困難/9.5.2 せき/9.5.3 死前喘鳴]/9.6 皮膚の問題[9.6.1 潰瘍性の傷/9.6.2 かゆみ/9.6.3 リンパ浮腫]/9.7 どのように、どんな病気で死ぬのか─緩和ケア特有の視点/9.7.1 どこで死ぬのか/9.7.2 どんな病気で死ぬのか/9.7.3 いつ死ぬのか]

 10 スピリチュアルな面
  10.1 スピリチュアリティ[10.1.1 宗教的な欲求を知る/10.1.2 一人一人に内在する価値を認識する/10.1.3 感情を受け止め、尊重する/10.1.4 臨死体験/10.1.5 死にゆく人とかかわる上での宗教上の慣習/10.1.6 魂の有益な力を呼び起こす]/10.2 故人の緩和ケア[10.2.1 別れの時間をとる/10.2.2 訃報を伝える/10.2.3 故人のケア/10.2.4 意識して別れを告げる]

4 緩和ケアにおけるモラル、倫理、法

 11 モラル、倫理、法
  11.1 モラル、倫理、法における問題とは何か?/11.2 人はどのように死にたいと思っているのか?/11.3 処置は誰が決定するのか?/11.4 患者が決められなくなった場合の備えとは?[11.4.1 事前指示]

 12 第三者が決めなければならない場合
  12.1 法的な世話を受ける権利/12.2 事前医療指示書の新たな価値. [12.2.1 事前医療指示書の範囲と有効性/12.2.2 推定意思/12.2.3 事前指示の心理的な限界/12.2.4 新たな解決策]

 13 何が決められるのか?─安楽死についての議論
  13.1 消極的安楽死/13.2 間接的安楽死/13.3 積極的安楽死[13.3.1 積極的安楽死を理解する/13.3.2 積極的安楽死を認めるか?]/13.4 倫理上の意思決定文化の発展/13.5 終わりに

 付録/関係機関/参考文献/索引

著者プロフィール

帯津良一  (オビツ リョウイチ)  (

帯津三敬病院名誉院長。帯津三敬塾クリニック主宰。日本ホリスティック医学協会会長。主な著書に『本望な逝き方』(徳間書店)、『医者が書いた死ぬまで元気に生きる知恵』(中経出版)、『メタボ検診、大きなお世話』(PHP研究所)、監修書に『自然療法百科事典(全3巻)』『マインド・ボディ・スピリット大全』(いずれもガイアブックス)など多数。

浅見 治人  (アサミ ハルヒト)  (

埼玉県生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科卒業。大手銀行勤務を経て、翻訳者となる。

知髙 良美  (チタカ ヨシミ)  (

独和翻訳者。明治大学文学部卒業。訳書に、『臨床現場で役立てるタイマッサージ活用法』『ホリスティックメディスンとしての酸塩基平衡』(いずれもガイアブックス)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。