書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
丸山真男研究
その学問と時代
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年8月
- 書店発売日
- 2015年8月3日
- 登録日
- 2015年7月7日
- 最終更新日
- 2023年3月3日
書評掲載情報
2015-12-27 | 読売新聞 |
MORE | |
LESS |
紹介
丸山真男は、時代の状況に深く根ざしながら日本政治思想の何を書き、何を書かなかったのか。
丸山の最も近くにいた筆者が、その次代と学問を検証する。
目次
はじめに
第一部 敗戦まで
第一節 研究者になるまで
第二節 徳川思想史
(一) 「徂徠学の特質」
(二) 「『自然』と『作為』」
(三) 「国民主義の前期的形成」
第三節 敗戦までの福沢研究
(一) 明治史との出合い
(二) 福沢研究の発端
(三) 「福沢における秩序と人間」
第二部 敗戦直後
第四節 研究の二つの焦点
第五節 日本ファシズム研究
(一) 「超国家主義の理論と心理」
(二) 「日本ファシズムの思想と運動
(三) 「軍国支配者の精神形態」
第六節 明治思想史
(一) 「明治国家の思想」
(二) 「陸羯南」
第七節 福沢諭吉研究
(一) 「福沢における『実学』の転回」
(二) 「福沢諭吉の哲学」
(三) 「福沢研究補論」
第八節 日本文化論
(一) 「科学としての政治学」
(二) 「肉体文学から肉体政治まで」
(三) 「思想のあり方について」
(四) 「『である』ことと『する』こと」
(五) 丸山の日本文化論と西洋主義
おわりに
解説 飯田泰三
前書きなど
1945年の敗戦の直後には、日本の政府はなぜあのように無謀な戦争をおこなったのか、日本の人民はなぜ戦争とファシズムを阻止することができなかったのかという反省が、国民の間にひろく現れた。そうした反省を礎として、社会科学がめざましい勢いで発達したが、その重要な一翼を担っていたのが丸山真男であったことは、改めて述べるまでもないであろう。
この本は、丸山が日本思想史の研究者となってから、1950年代後半のある時期までに発表した日本思想史などの主要な論文を取りあげ、その内容を個別的に検討したものである。その意味で、丸山真男の研究の研究といってよいであろう。
これらの論文を繰り返し読んでいるうちに、私には個々の論文がどのような構成になっているのか、どこにその優れた点があり、どこにその問題点があるかということが、ある程度わかるような気がしてきた。それぞれ論文を個別的にとりあげるのは、それらの点を明らかにするためである。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。