新装版 きよしへ 氷川きよし博多純情ものがたり
本間 繁義:著
発行:アールズ出版 この版元の本一覧
四六判 208ページ 並製
定価:1,300円+税 総額を計算する
ISBN978-4-86204-106-7 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年04月 書店発売日:2009年04月19日
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紹介

芸能生活10年目を迎え、ますます充実した活躍をみせる氷川きよし。高校時代に、彼を見い出した「おじいちゃん先生」が、病床からの祈りを込めて語り下ろした愛の一冊。巻末に編集部編・氷川きよし10年目の誓い&最新ステージフォトを収録。
本書は、「きよしへ 博多純情ものがたり」(2004年弊社刊行)を新装・増補改訂したものです。

目次

新装版刊行にあたって
まえがきにかえて
第1章 15歳の門下生 
おじいちゃん先生/芸能塾/お母さん/彼は演歌に向いている/
第2章 二人三脚の日々 
ほんなこつか?/キーの違い/演歌はダサい!?/涙の初舞台/うまくなりたい!/コンテスト荒らし
第3章 はじめてのファン 
憎みきれないキャプテン/純心/プロの誘い/回生園のこと/おばあちゃん、また来るけんね/山田君の味方/たった一人のおふくろさんに
第4章 いざ東京へ 
全国大会出場/ウンと言ってくれ/最初で最後の卒業式/精一杯の笑顔/男が泣くな/
第5章 プロになるために 
修行時代/男性演歌歌手として/一人暮らし/見ずには死ねない/内弟子として/福岡に帰ってきなさい
第6章 「氷川きよし」誕生 
演歌がだめなら……/わかった、預かる/万雷の拍手/股旅もの/きよし君が来てくれたよ/真の笑顔
第7章 博多っ子の意地 
快進撃の始まり/レコード大賞の舞台/老兵は去るべし/遠き思い出/演歌の魂/
あとがきにかえて 
氷川きよし10年目の誓い

前書きなど

 山田清志君が氷川きよしとして歌手デビューしてから、瞬く間の10年が過ぎようとしている。
 思い起こすのは、デビューを3カ月後に控えた山田君から受け取った一通の葉書だ。99年11月だった。
「……プロの歌手としての大変さがわかりました。……」
 デビュー曲「箱根八里の半次郎」の事前キャンペーンで各地を飛び回るさなかに、地元九州を訪れた直後のことだ。その短い一文に、22歳の山田君が立ち向かっている壁の大きさを慮(おもんぱか)ったものだ。
 神経を張り詰める毎日で、疲労は極限に達していたことだろう。歌手デビューという未知の世界への挑戦は、怯えにも似た不安と隣り合わせでもあったろう。それでも、近況を伝える文面は、いつもの優しい山田君そのものだった。
 本書を上梓したのは5年前の2004年のことだ。それ以来、数多くの氷川きよしファンの方たちと手紙のやり取りが始まった。延べにして300通をはるかに超える。
 コンサートに出かけることが出来ない私を気遣って、氷川君の様子をその都度、伝えてくれる女性がいた。あるいは、氷川君の表情に疲れが出ているといって、働き過ぎじゃないかと、心底心配する女性もいた。
 実の息子のように、実の孫のように氷川君を思い、愛してくれていた。そんなファンに抱(いだ)かれている彼はほんとうに幸せだと思う。
 デビュー当時からこれまで、私は氷川君の行く末を案じるようなことはほとんどなかった。伸びやかで、艶やかな歌声に、さらに磨きがかかるのを目にするたびに、彼が大きく羽ばたくことを確信していた。
 ただの一度だけ、私は祈ったことがある。「箱根八里の半次郎」が右肩上がりでヒットチャートを駆け上がっていたころのことだ。
 演歌の世界では、時として一発屋で消える歌手がいる。巷間、そこかしこで、氷川君の歌声がこだまするなかで、私はひたすら祈った。
「ファンの心を、ずっとずっと、捉えつづける歌手になりますように……」
 だが、それは老いたる男の杞憂に過ぎなかった。
 氷川君はもっともっと大きくなって、人の心を歌に乗せ、愛され続けるだろう。
 氷川君からお見舞いの電話をいただいた。
「会いにいけませんので、電話で……」
 齢(よわい)を重ねて87年──。牙(きば)を剥(む)く病にも、どうやら慈悲の心があるようだ。心配はいらない。
 氷川君に、そして多くのきよしファンの方々に感謝して筆を擱(お)きたい。
 また、デビュー10周年という祝福すべき時期に、新装版という形で本書を世に残してくださったアールズ出版に感謝したい。

 平成二十一年四月
                                 本間繁義 

著者プロフィール

本間 繁義(ホンマ シゲヨシ)

922年2月21日生まれ。長崎市出身。
1993年、福岡第一商業(現・第一経済大学附属高校)芸能塾の講師となる。
当時高校生だった氷川きよし(演歌歌手)の指導にあたり、3年間にわたって、レッスンを行う。
太平洋戦争では、5年間従軍。シンガポールで終戦を迎え、英軍の捕虜となる。収容所内では、歌手として、兵隊の慰問を行う。
復員後は、音楽全般の勉学に励み、本間繁義音楽事務所を設立。作詞・作曲、カラオケ教室開講など、幅広い音楽活動を行う。
代表作に、「黒田の殿さま」(作詞)、「ダイエーホークス音頭」(作詞・作曲・歌唱)など。

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