発行:長崎出版 この版元の本一覧
B6判 304ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-86095-337-9 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年07月 書店発売日:2009年07月23日
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1998年に刊行された幻の快著、「ミスター・デンジャー プロレス危険地帯」が11年の時を経てついに復活!
これは決して暴露本ではない。しかし、当時プロレス界に衝撃を与えた本書の内容は、現在のプロレス界をある意味予言したものだった。
そしてなにより、この本はデスマッチ路線を貫き通した頭脳派レスラー、松永光弘の一代記だ!
目次
はじめに 3
第1章 ミスター・デンジャーの原点
もし、グレート・ムタと闘ったなら 11/新空手道・寛水流との出会い 15/アントニオ猪木への挑戦状 19/ジャイアント馬場にも挑戦状!? 21/新日本プロレス・後藤達俊と文通 23/九死に一生を得る 26/“牛殺し”に挑戦、ミスター・デンジャー 28/水谷会長の精神教育 29/付き人初仕事は、花火番 32/さらば、新空手道・寛水流 34/国際空手拳法連盟・誠心会館入門 36/打倒、本部と天才・青柳政司 40/運命を変えた『格闘技の祭典』 44/正道会館館長・石井和義の教え 46/恐怖、真夜中のゲームセンター 50
第2章 プロレスラー・松永光弘デビュー
どうしてもプロレスラーになりたかった 55/懐かしいTVで観たプロレス 59/憧れのプロレスラーたち 61/プロレスVS空手、初の日本人同士による異種格闘技戦 63/FMW旗揚げ戦でプロデビュー 66/大仁田厚に尊敬の念を抱いた試合 70/初期FMWの怪しさと面白さ 72/揺れ動くFMW 74/パイオニア戦志の悪夢 81/誠心会館・自主興行『THE DOG FIGHT』 86/斎藤彰俊・悪役改造計画 89
第3章 W★INGの光と影
TAKE─OFF 1st 95/新しいW★INGの誕生 99/ライバル斎藤彰俊、新日本へ 102/嗚呼、青春の中京高校 105/誠心会館とケジメをつける 108/誠心会館の“謎” 110/デスマッチ闘争、FMWからの挑戦 113/灼熱地獄、ファイヤー・デスマッチ 119/W★ING崩壊への序章 122/W★INGの戦犯たち 127/ついにキレたのは移動バスの中だった 129/さらば、茨城清志 133
第4章 動乱のFMW
サーベルタイガーに変身 139/初の有刺鉄線電流爆破マッチ 142/IWAジャパンからの誘い 143/サラリーマン・レスラーに堕ちていく 146/一線を超えたデスマッチ 148/ターザン後藤の性格を見抜くのに1年かかった 152/大仁田さんに恨みはない、ただ…… 157/“動乱”新生FMW 160/ハヤブサVSミスター・デンジャー 164/会場人気と集客力の違い 167/“不死鳥”ハヤブサの欠場 170/究極のストレスに悩まされる 173/幻の日米デスマッチ王対決 176/キャクタス・ジャック戦の意外な結末 178/ターザン山本への挑戦状 181
第5章 プロレス・その不思議な世界
恐怖の五寸釘デスマッチ 187/デスマッチで骨のあるヤツら 192/うるさいだけの電流爆破デスマッチ 194/腹を切って責任を取る 195/徳田光輝へ贈る言葉 197/メキシコでキム・ドクさんに救われる 203/ウルトラマンロビンにはバカ負けした 204/ミスター・ポーゴのコックリさん 206/伝説のなまくらコンビ 210/数少ない同期、里美和 214/工藤めぐみは性格が悪い? 216/“復活”W★INGの誤算 220/スーパーインディーの崩壊 222/W★INGをこよなく愛した男たち 227
第6章 “なまけ者”の論理
熊と闘いたい! 235/プロレスを裏側から支える男たち 239/俺は理解不可能な格闘家 245/アルティメット戦における“有刺鉄線”問題への回答 249/生物デスマッチの是非 253/「松永さん、プロレスラーの末路は哀れなもんですよ……」 255/第2の人生への第一歩 258/『ステーキ&グリルの店 Mr.デンジャー』開店への道 260/渡る世間は甘くない 263/神のお告げ、“プロレスラーはなまけ者” 265/プロレス界は最後の楽園 267
師弟対談 松永光弘VS三宅綾
あるプロレスラーの秘話 273/恐怖、嘘の告げ口 277/最悪レスラーの称号 280/プロレスという麻薬 284/一般社会も戦場だよ 287/世界不況を乗り切れ 292/プロレスラーは働き者 295
あとがき 299
追悼、三沢光晴さん、テッド・タナベさん 3
前書きなど
早いもので、『ステーキ&グリルの店 Mr.デンジャー』を開店して、もう12年が過ぎた。もちろん、俺は今も汗だくになって厨房に立つ毎日だ。
ゼロワンのリングで行われた09年5月17日の『ガラスレイン鉄球地獄デスマッチ』が俺のプロレス界における〝最後のデスマッチ〟となって、俺は事実上の引退をした。
聴覚障害者のプロレス団体のリングで復帰するといっても、これはあくまでもボランティアとしての参戦に過ぎない。ただ、俺自身、またコスチュームを着てリングに上がれる機会を得られるとは思ってもいなかったし、ミスター・デンジャーの名前が聴覚障害者と健常者の架け橋に利用されるのはうれしい。
この間、私生活では連続して事件が起こった。
「『松永さん、警察に捕まったんですか?』って、僕の携帯にメールがたくさん入っています」と金村キンタローから電話が入った。
知っている人も多いと思うが、俺が銃刀法違反で捕まったのは事実だ。俺の車の中からは、サーベル型のナイフ、後部座席の上にバール2本、後部座席の下にでかいハンマー1本、ダッシュボードからアイスピック1本、後部座席の後ろの荷台から有刺鉄線が出てきた。
俺は以前220万円もの詐欺にあい、犯人はわかっているのにいまだに捕まっていない。詐欺というのはそういう性質のもので、本人が騙したと認めていても、証拠が立証できなければ捕まえられないという検察庁の判断でなかなか逮捕に至らない。〝検察庁との闘い〟と証した記事が『東スポ』に掲載された同日に銃刀法違反で捕まるという、笑える結末で誌面を二日連続で賑わせてしまった。プロレス以外の話題でも盛り上がれるのはプロレスラーの宿命かも知れない。
事実上の引退から1年が経過したが、今もミスター・デンジャーの魂は熱く燃えている。俺は熱い気持ちのまま、プロレスラー、松永光弘を完結できて幸せだと思っている。
関連書
ミスター・デンジャー松永光弘 最後のデスマッチ
ある悪役レスラーの懺悔
著者プロフィール
松永光弘(マツナガミツヒロ)
1966年愛知県生まれ。学生相撲から寛水流、誠心会館で空手修行。88年10月6日にFMWでプロレスデビュー。その後パイオニア戦志を経てW★INGに参戦。93年、再びFMWに移籍し、デスマッチの開拓者となる。FMW退団後は大日本プロレス、ゼロワンマックスに参戦。08年5月17日にガラスレイン鉄球地獄デスマッチで大谷晋二郎と対戦し、これが事実上の引退試合となった。現在、ステーキハウスミスターデンジャーを経営。
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