津波:アンダマンの涙
白石昇:著
発行:めこん この版元の本一覧
四六判 300ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8396-0221-5 C0030
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年02月 書店発売日:2009年03月12日
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紹介

2004年12月26日のスマトラ沖地震による大津波は、アンダマン海を越えて、タイ南部にも大きな被害をもたらしました。プーケットなど南部のリゾートでの死者・行方不明者は8240名にのぼっています。この時、日本の報道機関の通訳として2週間にわたり被災地の実情を見た著者が、悲劇の実態を語ります。

目次

 目次
第1章 プーケットへ
 12/26 クラビと日本からの電話
 12/27 死者六百二十七人
 12/28 初めて見る遺体
 12/29 ご両親、遺体と対面
 12/30 地獄から来たボランティア
 12/31 エート・カラバオの追悼支援歌
第2章 瓦礫のピピ島、追悼のプーケット市街へ
 01/01 ナムチャイ、心の水
 01/02 祈る人
 01/03 人が死ぬということ
 01/04 津波後のビーチ
 01/05 一万人追悼式
 01/06 友達との別れ
第3章 パンガー県北部、被災者キャンプへ
 01/07 不快
 01/08 日本の検死チーム
 01/09 被災児童の作文
 01/10 助手の分際でぶち切れ
 01/11 被災者キャンプの夜
 01/12 それは死神のように
 01/13 パトンビーチの在住日本人
 01/14 検死チームの記者会見
 01/15 ぬるい状況
 01/16 少年が描いた絵
第4章 スリン島へ
 01/17 ビジネスじゃなく、ナムチャイ
 01/18 津波を予知した人たち
 01/19 透明な海

前書きなど

第1章 プーケット
…迎えに来たよ、帰ろうね。母親は茶色く変色して仰向けになった娘の前に立ち尽くしたままそう言う。そして、声を震わせながら遺体に向かってもう一度、みんな待っているよ、帰ろうね、と言った。父親は足元の娘を見つめてうつむいたままだった。ボランティアの通訳女性が戻ってきて、小さく背を曲げて嗚咽している母親を横から抱きしめる。私は担当の人に、娘さんだそうです。間違いないそうです、とタイ語で伝えた。彼は、わかっている、というように黙って頷いた。…

版元から一言

著者が本気で書いているので、悲劇と、タイ人のナムチャイ=思いやりのこころが胸をうちます。日本の報道はこうは書けません。第一級のノンフィクションです。

著者プロフィール

白石昇(シライシ ノボル)

バンコク在住言語藝人。1969年5月1日長崎県西彼杵郡多良見町生まれ。
『抜塞』で第12回 日大文芸賞を受賞。
タイで通訳・翻訳・取材に従事。
訳書にノート=ウドム・テーパーニット『エロ本』、『gu123』。

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