発行:批評社 この版元の本一覧
四六判 176ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0475-1 C3047
奥付の初版発行年月:2007年12月
書店発売日:2007年12月25日
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発達とは何か。
成長とは何か。
発達障害とは何か。
「発達や成長とは、何かを獲得していく過程ばかりではなくて、大事なものを少しずつ捨てていく過程でもあるということです。」(本文より)
自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群など発達障害(「軽度発達障害」)といわれる子どもたちへの治療と処遇は、診断基準にもとづいたラベリングや薬物療法以前に、彼らへの理解を前提とした生きやすい環境を整えることに尽きます。
私たちに問われていることは、発達や成長を賛美するだけでなく、すべての人に潜在する障害という生命−精神−社会現象を「発達強迫」や「コミュニケーション強迫」の喧伝に惑わされることなく、文明を越境する文化の関係をつくりだしていくことです。
目次
はしがき
第一部◉やさしい発達障害論
1 発達障害という言葉/2 知的障害の概念が不要だった時代/3 知的障害への 「まなざし」/4 知的障害の精神医学1/5 知的障害の精神医学2/6 コミュニティケアの利用/7 自閉症概念のはじまり/8 自閉症スペクトラム/9 自閉症の四つの社会的相互関係/10 自閉症スペクトラムの原因/11 自閉症を有する子どもへのサポート1/12 自閉症を有する子どもへのサポート2/13 自閉症の青年期・成人期/14 自閉症と映画/15 多動への 「まなざし」/16 学習障害1/17 学習障害2/18 特異的発達障害1/19 特異的発達障害2/20 注意欠陥/多動性障害の診断/21 注意欠陥/多動性障害は増えているのか/22 多動に薬物は必要か/23 多動への対処/24 多動と学校/25 大人の発達障害/26 発達障害者支援法/27 特別支援教育
第二部◉特別支援教育と学校
はじめに/「軽度発達障害」 1/「軽度発達障害」 2/特別支援教育の対象 1/特別支援教育の対象 2/日本での流れ 1/日本での流れ 2/自閉症のサポート/注意欠陥/多動性障害のサポート/学習障害のサポート/再び発達障害者支援法について/専門家とは何か/学校をどう選ぶか/発達は大事なものを捨てていく過程/さいごに
第三部◉発達障害と少年事件の神話
発達障害に関する誤解とスティグマ/「発達障害が事件を引き起こす」 という誤解/「軽度の障害は取調べや裁判に影響がない」 という誤解/「重大事件には厳罰が有効」 という誤解/おわりに
資料篇◉資料1◉発達障害者支援法/資料2◉特別支援教育の推進について(通知)(文部科学省初等中等教育局長)
あとがき
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著者プロフィール
高岡 健(タカオカ ケン)
1953年生まれ。精神科医。岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長などを経て、現在、岐阜大学医学部准教授。日本児童青年精神医学会評議員。雑誌「精神医療」(編集=「精神医療」編集委員会、発行批評社)編集委員をつとめる。
著書に、『別れの精神医学』『新しいうつ病論』『人格障害論の虚像』『殺し殺されることの彼方』(芹沢俊介氏との共著)『自閉症論の原点』(以上、雲母書房)、『引きこもりを恐れず』『時代病』(吉本隆明氏との共著)(以上、ウエイツ)、『不登校を解く』(ミネルヴァ書房)、『MHL17 心の病いはこうしてつくられる』(石川憲彦氏との共著、批評社)。
編著書に、『孤立を恐れるな!—もう一つの「一七歳」論』『MHL9 学校の崩壊』『MHL11 人格障害のカルテ〈理論編〉』『MHL14 自閉症スペクトラム』『MHL12 メディアと精神科医』(以上、批評社)、『こころ「真」論』(宮台真司氏との編著)(ウエイツ)ほか。
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