
発行:七つ森書館 この版元の本一覧
四六判 224ページ 上製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8228-0985-0 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年03月 書店発売日:2009年03月03日
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「新聞を良くするには新聞社そのものを変えていく以外にはない。多角化した事業はそれぞれ分離して独立させ、経営者も従業員もお互いに顔がわかり、意思の疎通ができる、300人くらいの“人間の顔が見える新聞社”にしよう、ということなのである」と提言する。
目次
はしがき
第1章 読売新聞──独裁者が支配する世界最大の新聞
第2章 朝日新聞──不合理な株式相互持合い
第3章 日本経済新聞──この新聞社の株は買ってはいけない
第4章 毎日新聞──新聞といえども弱い者イジメされる
第5章 産経新聞──タダで乗取られた新聞社
第6章 新聞とテレビの連動した関係
第7章 新聞社と大学と似かよった構造
第8章 大量販売を支える“中立性報道”
第9章 「職業としてのジャーナリスト」は可能か?
第10章 人間の顔がみえる新聞社
前書きなど
はしがき
「若者が新聞を読まなくなっている」
「新聞を取る家庭が少なくなっている」
こういう声は以前から聞かれたが、最近はそれがますます深刻になって、「新聞の危機」ということが叫ばれる。
そうなると大変だ、というので新聞社の経営者はもちろん、従業員、そして新聞記者もこのことを真剣に考えるようになっている。
なにしろ、それは彼らと彼らの家族の生活にかかわることだからである。
それだけなら、彼らに任せておけばよいのだが、そうはいかない。新聞が危くなると紙面の質が低下し、報道の自由が失われる。それは国民全体にとって困ったことだし、さらに大きくは文明の危機につながる。
もう50年も前のことだが、私も新聞記者をしていたことがある。わずか九年間で転職したが、その後もずっと日本の新聞の実状と、さらにマスメディアとしてのあり方について考えてきた。
そこから得た結論は「新聞を良くするためには新聞社のあり方を変えなければならない」ということである。このことはラジオやテレビの放送会社についてもいえるが、このような私の考えをこの本で展開した。
私の研究テーマは株式会社論であり、日本、そして世界の株式会社について、これまでほぼ半世紀にわたって研究を重ねてきたが、この研究の過程で、日本の新聞社が実に奇妙な会社であることに驚かされてきた。
日本の新聞社は徳島新聞と名古屋タイムズを除いて、すべて株式会社という企業形態をとっているが、それは株式会社とは似ても似つかぬ奇妙な会社である。
そこでこの本ではこのことを読売、朝日、日経、毎日、産経の全国紙五社について具体的に述べるとともに、このような会社のあり方がジャーナリズムとしての新聞をいかに駄目にしているか、ということを論じた。
では、どうしたらよいのか、ということについても私なりの考え方を最後に述べた。
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著者プロフィール
奥村 宏(オクムラ ヒロシ)
1930年生まれ。岡山大学法文学部卒業。産経新聞記者を経て、日本証券経済研究所主任研究員、龍谷大学・中央大学教授を歴任。会社学研究家。商学博士。
著書に『株式会社に社会的責任はあるか』(岩波書店)、『企業買収』(岩波新書)、『会社とはなにか』(岩波ジュニア新書)、『粉飾資本主義』(東洋経済新報社)、『株のからくり』(平凡社新書)、『会社はなぜ事件を繰り返すのか』『会社はどこへ行く』(以上、NTT出版)、『会社事件史』(佐高信との共著)、『会社学入門』『世界金融恐慌─1929年の世界恐慌が再来するのか?』(以上、七つ森書館)他。
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