
発行:七つ森書館 この版元の本一覧
四六判 264ページ 上製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-8228-0901-0 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年11月 書店発売日:2009年11月01日
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──民主党新政権で権力人脈は変わるのか!?──
財閥の三菱、三井、住友の人脈の系譜は? 経団連の歴代会長は? 大蔵省(現、財務省)と日銀は? 精神的支えの安岡正篤と四元義隆はどんな人物か? 政治と経済、政界と財界のからみあった人脈をわかりやすく描く。
目次
序 章 財界の政権交代と稲盛和夫
第一部 財界はどこへ行くか
1 権力のありか
2 失われた財界人の哲学
3 精神的お守り札としての安岡正篤
4 安岡正篤から四元義隆へ
5 大蔵省と日銀
6 経団連の落日
7 木川田一隆が泣いている
第二部 三井と三菱の人脈の系譜
1 三菱グループのリーダー群像
2 三菱グループの求心力と遠心力
3 「人の三井」のドンたち
第三部 住友の獨流と清流
1 伊庭貞剛から小畑忠良まで
2 小倉正恒と近衛文麿
3 住友グループの老害トリオ
4 住銀、小松解任事件
おわりに 財閥は消えるか
前書きなど
おわりに──財閥は消えるか
財界のウェートが低くなっていくとともに財閥のそれも軽くなっていくのだろう。かつては考えられなかった三井住友銀行も誕生している。三井グループと住友グループが交わってしまったのである。あるいは明治安田生命は三菱グループと芙蓉グループの“結婚”によって生まれた損害保険会社だ。
旧財閥を見分ける格好の目印はビールだった。三菱グループならキリン、住友グループならアサヒ、芙蓉グループならサッポロと明確だったのだが、たとえば明治安田生命では接待などでキリンを使っているのか、サッポロを飲んでいるのか? あるいは交互に使っているのか?
三菱自動車が危機に陥った時、三菱グループではグループ企業の社員に三菱自動車を買うように通達を出して破綻を免れたことがある。バイ・ミツビシ(ミツビシを買おう)というスローガンはスリーダイヤのマークが消えかかれば消えかかるほど高く掲げられるかもしれない。しかし、その足もとの三菱グループ全体が地盤沈下すれば、その声も小さくなることは必然である。
それがここに書いた権力人脈を消失させるのか、新しい権力人脈を誕生させるのかはわからない。しかし、権力が寡占化するよりは平準化する方がいいだろう。
政治と経済、政界と財界のからみあった人脈を少しでもわかりやすくと書いたこの本が版を重ね、ここに増補版を出すに至ったことを私は素直に喜びたいと思う。このからみあいは私でなければ書けなかったという、いささかの自負をもって、新版を世に送り出したい。
二〇〇九年一〇月一〇日 佐高 信
著者プロフィール
佐高 信(サタカ マコト)
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。「週刊金曜日」を発行する株式会社金曜日の代表取締役社長。憲法行脚の会呼びかけ人。
主な著書に、『世代を超えて語り継ぎたい戦争文学』(澤地久枝との共著、岩波書店)、『魯迅烈読』『逆命利君』(岩波現代文庫)、『田原総一朗とメディアの罪』(講談社文庫)、『小泉純一郎と竹中平蔵の罪』(毎日新聞社)、『福沢諭吉伝説』(角川学芸出版)、『拝啓藤沢周平様』(田中優子との共著、イースト・プレス)、『抵抗人名録』『罪深き新自由主義』(高杉良との共著)(金曜日)、『追悼譜』(ちくま文庫)、『蟻食いを噛み殺したまま死んだ蟻』(田中伸尚との共著)『100人のバカ』(岡留安則との共著)『われら63歳朝焼けを生きる』(落合恵子との共著)『杉浦日向子と笑いの様式』(田中優子との共著)『城山三郎と久野収の「平和論」』(編著)『詩歌と俳句の湧き口』『佐高信の甘口でコンニチハ!』『佐高信の辛口 100社事典』『「官僚たちの夏」の佐橋滋』(七つ森書館)ほか多数。
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