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なぜ小学生が“荒れる”のか
学級解体の危機を超えて
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 1998年5月
- 書店発売日
- 1998年5月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2021年1月13日
紹介
学級を襲った子どもたちの”荒れ”。身体に潜んでいた怒り・苛立ちを噴出させ、仲間も自分をも傷つけていく。その背景にあるものはなにか。
いまを生きる子どもの内面の悲しみにより添いながら、その立ちなおりに希望をかけ、6年生を担任した2人の教師の苦闘の記録。
目次
プロローグ◎子どもたちは、なぜ“キレる”のか--今泉博
「いい子」競争が生んだ“新しい荒れ”/ストレスを解消する、ふざけ、無気力、攻撃性/
慢性的な睡眠不足、生活スタイルが生むイライラ/小学生の私立受験による“新しい荒れ”
第1部◎学級解体の危機を超えて--山崎隆夫
1 むかつきキレる子どもたち
……“荒れた”六年生を担任する
傷つきやすい子どもの“攻撃性”/机が倒され、蹴りが入れられたけれど/
子どもはむかつきに必死に耐えている/授業の周辺でていねいにつきあう
2 クラス解体の危機を超えて
……“荒れ”ふたたび、さらに深く
授業が子どもの癒しになるように/死につながるスリルな遊び/なにもかもやる気がしない/
ぼくも謝ります、先生も謝ってほしい/クラス解体の危機をのり超えて
3 私がわたしであることを求めて
……勉強することの悲しみ・怒り、そして沈黙
受験勉強で“問い”を失う子たち/苦悩のなかで希望のきざし/体育でゆっくりからだを開いていく/
傷ついてもいい、私はわたしでありたい/大人の変革なしには子どもは育たない
第2部◎いじめ・暴力・仲間はずしを超えて--今泉博
1“荒れる”小学高学年とどうとり組むか
……学年の終わりの日を待ちこがれて
“荒れ”ていて授業が成立しない/いじめ・暴力・暴言が横行する/態度やかたちは二のつぎにして/
2“荒れ”を超える学級紙上討論
……紙上討論に勇気ある意見をつのる
いじめられた子の声にひろがる共感/いじめた子が自分の行為を見つめなおす/
「修学旅行がこわい」と書いた子をめぐって/“荒れ”ているほど変革のへの願いはつよい
3 授業が子どもの心とからだを癒す
……身体的なふれあいをつよく求めている
間違いは真理へのプロセス、正解主義の克服へ/黒丸ひとつはなにを表現しているか--みんなで読みとる詩の世界/
円錐の体積はどうすれば求められるか--予想し実験する算数/大人になっても忘れられない、楽しい学び/
“新しい荒れ”が学校に求めているものはなにか
上記内容は本書刊行時のものです。