デモクラシーの眺望現代アメリカ写真を読む
日高 優:著
発行:青弓社 この版元の本一覧
四六判 314ページ 上製
定価:3,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-7269-0 C0372
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年06月 書店発売日:2009年06月24日
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紹介

事実を伝える透明なメディアとしてデモクラシーの価値と共振/反発してきた写真は、冷戦やヴェトナム戦争によって根底から揺らぎ、別の姿を模索し始めた。1960-70年代の現代アメリカ写真に生成するデモクラシーの可能性とそのイメージを探索する。

目次

はじめに

序章 デモクラシーの布置
 1 写真とデモクラシー
 2 アメリカとデモクラシー、その協働関係の核

第1章 公的世論の時代――透明な記録/透明な記憶
 1 匿名の視線――FSAプロジェクトの遺産と負債
 2 視線のポリティクス――「ライフ」にみるフォトジャーナリズムの興隆
 3 物語の力学――「ザ・ファミリー・オブ・マン」展の栄光と凋落

第2章 「社会的風景」の誕生――デモクラシーの身体/身体のデモクラシー
 1 自己の風景――過激にして軽やかなリー・フリードランダーの身体
 2 ストリートというトポス――ゲイリー・ウィノグランドの反応的身体
 3 誰のものでもない風景――ドゥエイン・マイケルスの身体の技法
 4 「写真に撮られると事物がどう見えるのかを見るために写真を撮る」

第3章 「それを家とせよ」――トラウマとデモクラシーのイメージ
 1 ユートピア、あるいはディストピアの風景――ビル・オーエンスのサバービア
 2 ロードの感覚、イメージの出来事――スティーヴン・ショアのアメリカ
 3 風景の傷を生きる――ロバート・アダムスの新たなる西部【ザ・ニュー・ウェスト】

終章 錯綜するデモクラシーの眺め――九・一一以降のアメリカと写真
 1 パフォーマティヴなデモクラシーの主体
 2 創発するデモクラシー、その可能性と限界と
 3 デモクラシーの可能性を〈幻視〉する
 
初出一覧
あとがき

著者プロフィール

日高 優(ヒダカ ユウ)

1972年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学、群馬県立女子大学文学部専任講師。専攻は写真論、表象文化論。共著に『美術史の7つの顔』(未来社)、『現代写真のリアリティ』(角川書店)、論文に「ストレート写真の陥穽」(「群馬県立女子大学紀要」第28号)、「〈あわい〉の感覚、歴史の形象」(「芸術/批評」第1号)、「歴史を多様性に拓く」(「立教アメリカン・スタディーズ」第28号)、「写真読解試論」(「比較文学・文化論集」第18号)、“The Museum as an Apparatus that Leads Trends Through Discourse”(「英米文化研究」第36号)など。

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