写真の登場と絵画の変容絵画の「進化論」
小田 茂一:著
発行:青弓社 この版元の本一覧
A5判 208ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-7242-3 C0070
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年02月
書店発売日:2008年02月28日
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紹介

絵画は誕生以来、時代や社会、技術の変化に合わせて常に「進化」しつづけてきた。なかでも最も大きな転換点は写真メディアの登場である。メディアとしての自律を目指した絵画はどのように変貌してきたのかをあらためて問い直す意欲作。図版60点所収。

目次

はじめに 第1章 新しい絵画の誕生  1 「水」を分節化したモネ  2 滑らかな筆致の対極、スーラの点描  3 ゴッホを変えたスーラ  4 写真の登場と描法の変化 第2章 融合する絵画と写真  1 十九世紀半ばの二つの視覚メディア  2 写真をもとに絵画を描く  3 寓意を語る合成写真  4 絵画の表現力、写真の描写力 第3章  「再現する」こと、「見えるようにする」こと  1 「再現する」ことは絵画の伝統  2 「見えるようにする」こと  3 「再現」から新しい造形へ  4 「再現」を離れた絵画と「再現する」映画  5 多元的視点と多層な時間 第4章 「筆致」から「筆触」、そして記号化へ  1 「点」とは、そして「線」とは  2 メディアとしての絵画の歴史  3 デジタルへの萌芽、点描法  4 プラズマ・ディスプレイに比べれば  5 筆触が吹き込んだ「いのち」  6 記号の自立、簡潔な表現 第5章 「動き」の描写、「時間」の描写  1 写された「動き」、描かれた「動き」  2 写真から映像へのプロセスと絵画  3 時間を記憶する空間表現・モビール  4 描き出された時間経過とドリッピング手法  5 「いのち」のギヴ・アンド・テーク 第6章 遠近法的世界の変容  1 写真を真似る絵画、超える絵画  2 アウラと遠近法  3 複製技術化する近代の視覚文化 第7章 正面性の成立と変容  1 画像がもつ正面性とメッセージ力  2 写真の被写体、絵画のモデル  3 親密さの尺度としての正面性  4 見ることへの欲望と正面性 第8章 デジタル時代のまなざし  1 デジタルな視覚は移行する  2 視覚技術とのインタラクティブな関係  3 「水滴」はファンタジックな四角形  4 写真から復元される「動き」——再びモネへ 終章 絵画の未来と継続する「進化」 注 あとがき

著者プロフィール

小田 茂一(オダ シゲカズ)

1949年、石川県生まれ。東京大学文学部(美術史)卒業、広島大学大学院社会科学研究科博士課程前期(マネジメント)修了。NHKで教育・教養番組のディレクターおよびプロデューサーを務め、現在、愛知淑徳大学現代社会学部(メディアプロデュースコース)教授。主な美術関連番組として、『NHK文化シリーズ 美をさぐる 舞台芸術への招待 朝倉摂』『日曜美術館 漂白のフォービスト 小泉清』の構成、『NHKスペシャル 立花隆のシベリア鎮魂歌 抑留画家・香月泰男』『白を育む日々 人間国宝・三輪休雪の世界』の制作などがある。

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