アジア・太平洋国際秩序形成と「グローバリゼーション」アメリカと戦間期の東アジア
高光 佳絵:著
発行:青弓社 この版元の本一覧
A5判 208ページ 上製
定価:3,400円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7872-2026-4 C0020
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年03月 書店発売日:2008年04月04日
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紹介

1930年代の東アジアにおける国際政治情勢に、アメリカはどのように関係していたのか。総力戦を通じて可視化された当時のグローバリゼーションへの対応をめぐる日本・中国・アメリカの政治的角逐を、アジア・太平洋秩序形成と絡めながら読み解く国際関係史。

目次

序章 戦間期のアジア・太平洋国際秩序という問題――本書の目的と分析視角

第1章 日本の「グローバリゼーション」への対応
 1 戦間期と「グローバリゼーション」
 2 日本軍部の総力戦認識
 3 日本軍部の総力戦体制構築をめぐるディレンマと満洲事変
 4 北東アジアにおける総力戦体制構築と国際関係
 5 経済的相互依存の二重のディレンマと日本の対外政策

第2章 アメリカの「グローバリゼーション」への対応と経済的相互依存
 1 中国をめぐる日米関係――「門戸開放」と「特殊権益」の両立をめざして
 2 経済的相互依存をめぐるアメリカの認識
 3 アメリカの自由貿易プログラム「互恵通商協定政策」と東アジア

第3章 アメリカの「グローバリゼーション」への対応と「民族自決」
 1 中国治外法権撤廃問題をめぐる国務省極東部の東アジア国際秩序観
 2 ホーンベックの経済外交構想と二重の封じ込めとしての「ワシントン体制」

第4章 華北分離工作をめぐる東アジア国際関係
 1 中国幣制改革をめぐるイギリスのイニシアティヴと第一次華北分離工作
 2 第二次華北分離工作とアメリカの対中認識の変容

第5章 中国国民経済の確立とアメリカの政策転換
 1 アメリカ国務省極東部の政策転換――一九三七年二月の新政策
 2 中国治外法権撤廃と互恵通商協定政策のリンク
 3 日中戦争直前期における相対的安定への期待

第6章 日中戦争初期におけるアメリカの日中戦争観の変容
 1 日中全面戦争化とアメリカ国務省の「建設的」和平構想――盧溝橋事件前後における政策の連続性
 2 南京陥落と「建設的」和平構想の挫折
 3 中国の持久力確認とアメリカの対日強硬化

終章 戦間期「グローバリゼーション」への対応の収斂と挫折
 1 相互のナイーヴな認識へのいらだち
 2 アメリカの国際秩序構想と対中国認識
 3 「グローバリゼーション」への対応の失敗と日本の孤立化

あとがき
索引

著者プロフィール

高光 佳絵(タカミツ ヨシエ)

1970年生まれ。2000年、一橋大学大学院博士後期課程修了、博士(法学)。千葉大学助教。専攻は外交史・国際関係史。共著に『戦間期の東アジア国際政治』(中央大学出版部)、『日本近代史概説』(弘文堂)、論文に「華北分離工作をめぐる国際関係」(「国際政治」第148号)、「アメリカ外交における中国治外法権撤廃問題と互恵通商協定」(「史学雑誌」第110編第9号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。
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