
発行:彩流社 この版元の本一覧
A5判 530ページ 上製
定価:5,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7791-1413-7 C0098
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年03月 書店発売日:2009年03月19日
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英文学作品の語りの分析を通して、「物語のレトリック」を読み取るユニークな研究! 「物語は古代ギリシア神話、逸話、短編の物語、長編の物語から現代を代表する宇宙を舞台にしたSFの物語に至るまで多種多様である。本書は、意外に見落とされがな古代の詩学や弁論術を元に発展してきた「修辞学」の面白さを踏まえ、語りの理論として『物語のレトリック』が重要であることを強調したい。それは人間の本質を抉り出す際のとても好都合な方法であり、過去の優れた語り手は皆それぞれの物語の産出方法を熟知しており、それに基づいて物語を語り伝えているからである。」(「序文」より)
目次
第I章 語りとの関係でみる物語の深層構造
第II章 語り手はいかにして生まれたか――スティーヴン・V. ベネの『自由はめったに買えるものではない』
第III章 語りと視点の操作――ジェイムズ・サーバーの『ツグミの巣籠もり』
第IV章 語りと思考の動き――ジェイムズ・ジョイスの『死者たち』
第V章 語りとサスペンスの旋律的対位――ウイルバー・D. スティールの『足音』 第VI章 語りとポストモダンの精神分析――ポール・ボウルズの『あなたは私ではない』
第VII章 語りとアリュージョン――フラナリー・オコナーの『善人はめったに見つかるものではない』――深南部の伝統と怒り 第VIII章 詩における語りの意義――パーシー・B.シェリーの『オジマンディアス』――その思想と想像力
第IX章 語りと人間の誕生の宿命的悲劇――ジョゼフ・コンラッドの『白痴』の謎 第X章 語りにおける作者・テクスト・読者の関係構造――キャサリン・マンスフィールドの『見知らぬ者』及びD. H. ロレンスの『バラ園の影』
第XI章 語りとレトリックの関係構造――ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』、キャサリン・A.ポーターの『魔術』、キャサリン・マンスフィールドの『上流夫人のメイド』――レトリックの物語
第XII章 「悲劇構造の技法」から「物語構造の技法」へ――ギリシア悲劇から学ぶ
第XIII章 語りのプロットと古典悲劇の構造――ジェフリー・チョーサーの『トロイラスとクリセイデ』における「形式」
第XIV章 語りのプロットと中世喜劇の構造――ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』
第XV章 プロット構成の技法――語りの構造分析 第
XVI章 私の語りの構造分析に関する修辞的用語 終章 私が選んだ魔術師たち――作家と作品
著者プロフィール
佐藤 勉(サトウ ツトム)
獨協大学教授。著訳書等に『カンタベリー物語』の語り(佐藤 勉著、彩流社 1998年)、『文学の構造 形式批評の方法』(ポール・グッドマン著、佐藤勉監訳、東畑圭信・堀いづみ訳、彩流社 2003年)ほか。
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