発行:解放出版社
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四六判 197ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7592-6713-6 C0037
奥付の初版発行年月:2008年05月
書店発売日:2008年05月01日
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ヒーロー教師はいらない! 教師集団はいかに「荒れ」を克服し、学力向上に成功したのか? "塾いらず"で学力の底上げを実現した秘密を初公開。家庭間格差・学力格差を克服する「超・学校経営マニュアル=小林メソッド」を初公開
目次
はじめに—学力向上と生徒指導をリンクさせる学校組織のつくり方
序章 学校現場の「荒れ」「学力崩壊」—なにが問題なのか?
「荒れ」の克服
「効果のある学校」として
資料:「誰でもどこでも使える小林メソッド」学力格差を乗り越える学校システムがここにある。
第一章 学力向上—そのしくみづくり
「学力」をどう考えるか
「荒れ」と学力向上—私の経験
「学力向上」の基本ベースは授業づくり……だが
基礎学力獲得を保障するしくみ(1)全教科で授業に「復習サイクル」を組み込む—「形成テスト」
基礎学力獲得を保障するしくみ(2)全教科で、基礎・基本習得を枠づける—「金曜日補習」
基礎学力獲得を保障するしくみ(3)数学・英語において効果をあげる全教師支援型習熟度別学習—チャレンジ学習
基礎学力獲得を保障するしくみ(4)保護者に家庭学習を訴えるしくみ—「宿題リスト」
基礎学力獲得を保障するしくみ(5)生徒の学習課題を担任・本人・保護者に明らかにする—「成績データカード」
低学力生徒を焦点化する(処方箋を出す)学年会
保護者の協力を引き出す
第二章 生徒指導—「荒れ」克服にむけて
中学校の抱える問題—「荒れ」
生徒指導の前提—子どもを「把握する」「理解する」とは何か
指導は主観的意図だけで説明してはいけない
事例に対する「属性的理解」と「構造的(状況的)理解」
子どもの生活背景を考える
「集団づくり」と生徒指導
教科担任制の落とし穴—「授業崩壊」を考える
個人の力量に「丸投げ」しない—個人への負荷をやわらげる方策を考える
ツートン・カラーからグラデーションへ
「荒れ」を克服する生徒指導の「しくみ」(1)—四つの視点
「荒れ」を克服する生徒指導の「しくみ」(2)—荒れを拡大させないためのツボ
「荒れ」を克服する生徒指導の「しくみ」(3)—情報を血液として循環させる
「荒れ」を克服する生徒指導の「しくみ」(4)—反省と新方針をセットに
小・中学校が結びつくことで生徒指導問題を減少させる
学校生活環境の違いの問題
第三章 学校経営—「指導力」を考える
「荒れ」た学校は「自然に」立ち直るか?
「荒れ」を克服する八つのポイント
なぜ「荒れ」るのか—私の経験から
「荒れ」にいたるパターン
学校改革をめぐる「神話」
学校の「職場風土」とは何か
教員集団の中に改革のための資源をさぐる
マネージメントとリーダーシップ
なぜ「リーダーがいない」のか
チームワークをつくる
「荒れ」克服の八段階プロセス
あとがき
版元から一言
国際的な学力調査(PISA)で日本の子どもたちの学力低下が話題になるなか、「どう学力を上げていくか」ということが社会的な関心事のひとつとして定着しつつある。
具体的には、たとえば東京都杉並区の和田中学校が民間の進学塾と提携し、学力の「ふきこぼれ」層のフォローを始めたことがマスコミで頻繁に取り上げられるようになった。
しかし、外部・民間の塾に頼らなくても学力の向上は十分可能であることを10年間の実践のなかで証明している公立中学校が大阪・寝屋川市にある。本書はその中学校の学校経営哲学を作成し、先頭になって指揮をとってきた小林光彦の啓発的ノウハウ書である。
読みどころは、旧同和教育推進校であり、いわゆる「しんどい」層を抱える中学校が、いかに「荒れ」を克服し、学力の向上に成功したのか、だ。
私立中学受験熱がヒートアップする一方で、「学び」を放棄したようにもみえる子どもたちが多く進学する公立中学校——学力の多寡によって進路選択の幅が決まっていくことが現実である以上、家庭の経済的事情が子どもの将来をほとんど規定してしまう可能性も出てきた。はたして、それでいいのか?
基礎学力の保障こそが、子どもたちの人権を守ることにつながる——あえて、これまでの同和教育・人権教育の範疇から飛び出して、「学力」に特化した学校経営に乗り出すなかでわかってきたのは、じつは学校の「荒れ」と学力向上が、まさに表裏一体であり、切り離して対策を進めることは無意味であるということだった。つまりは、学力を上げるということは「荒れ」を防ぐことであり、「荒れ」を防ぐことは学力を向上させるということなのだった。
著者プロフィール
小林 光彦(コバヤシ ミツヒコ)
1952年生まれ。神戸市外国語大学卒。
1980年、寝屋川市中学校教員として赴任。
現在、寝屋川市立第四中学校で教務主任(社会科担当)。
大阪市立大学大学院創造都市研究科(博士課程)在学中。
「中学校づくり研究会」(志水宏吉氏主宰)に所属。
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