自立と社会生活へむけたLD・ADHD・広汎性発達障害アドバイスブックLD・学び方が違う子どものためのサバイバルガイド ティーンズ編
ローダ・カミングス:著, ゲイリー・フィッシャー:著, 竹田 契一:監訳, 太田 信子:訳, 田中 枝緒:訳
発行:明石書店 この版元の本一覧
A5判変型 208ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2946-8 C0037
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年03月 書店発売日:2009年03月04日
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紹介

本書はLD(学習障害)を「学び方が違う」と捉えて書かれたサバイバルガイド「キッズ編」の続編。これから進学・就職・社会生活へと旅立つ10代の当事者に向け、学校や家や地域での様々な状況でよりよく過ごしていくための豊富なアイデアや助言を提示。

目次


 翻訳に寄せて
 感謝のことば
 大切なこと

 はじめに
1 LDを理解する
2 法律とあなたの権利
3 どのように自己主張をするか
4 仕事に就く:仕事をする方が良いか? しない方が良いか?
5 どうやって仕事を見つけて続けるか
6 将来の計画を立てる:職業の目標を設定する
7 自立に備えるには
8 ひとりで出かけられるようになる
9 友だち作り、友だちづき合い
10 デートとその後
11 内面の成長
12 健康な生活をする
13 良い市民であるために
14 教育を受け続ける
15 最高の自分になること

 あとがき

前書きなど


翻訳に寄よせて

 この本はLD(学び方の違う)のあるティーンエージャーの皆さんのために書かれた本です。ティーンエージャーとは13歳から19歳の人たちのことを指すことばです〔訳注:短くティーンと書いているところもあります〕。先に出版された『LD・学び方が違う子どものためのサバイバルガイドキッズ編』(明石書店)に続くものですが、「ティーンズ編」は、「キッズ編」よりもより発達障害全般をカバーする内容となっています。アメリカの教育の場合、LDという大きな傘の中にADHD(注意欠陥/多動性障害)や高機能広汎性発達障害も含めてLDということばを使っている人がまだ多いのです。この本では多くのページを割いて、自立に向けどのようなことを身につけていくかについて書かれています。対社会的な対処の方法に目を向けるところも多く、狭い意味でのLDではなく、発達のある人たち全体を対象にしていると考えてください。
 この本ではまた、さまざまな社会生活について書かれているので、日本とアメリカの社会の違いが見られる部分も数多く出てきます。そのため、この本の内容がすべてそっくりそのまま日本で役に立つと考えることはできないでしょう。そのような箇所については、なるべく訳注をつけてあります。いろいろな違いはあるものの、さまざまな角度から、自立に向けてどのようなことを考えていかなければならないか、どうしたらよいかについて、一つひとつ、具体的対処の仕方が書かれていますので、参考になることも多いのではないでしょうか。

 また、はじめに13歳から19歳の人たちと書きましたが、10代から積極的に自立に向けてトライする機会の多いアメリカと比べ、日本の場合では、20歳過ぎの人たちにも参考になるのではないかと思います。

 そして何よりも、「誇りを持って社会に出ていこう」という著者たちのメッセージが、この本を手にされる皆さん方に理解していただければと願っています。

竹田契一/太田信子/田中枝緒

著者プロフィール

ローダ・カミングス(カミングス,ローダ)

教育学博士、ネバダ大学リノ校カウンセリング・教育心理学科教授。カーターという名の、成人したLDのある息子がおり、彼は自分のアパートに住み、自分の車を運転し、フルタイムの職業にもついている。LDのある若者の教師や親のための複数の著書、思春期の発達に関する著書がある。本書は、LDのある若者のためにゲイリー・フィッシャーとともに書いた3冊目の本である。

ゲイリー・フィッシャー(フィッシャー,ゲイリー)

心理学博士、LDの研究のために長年大学に在籍し、この分野の著書も多く、依存症審査員委員会より1999年最優秀賞を受賞する。最も重要なことは、彼が1000人以上ものLDのある若者とのワーク経験があることである。そのうちの一部の学生とは、学校心理士のドクター・フィッシャーとしてかかわってきた。ネバダ大学リノ校教授、前薬物乱用応用技術センター長。

竹田 契一(タケダ ケイイチ)

1961年 米国アズベリー大学卒業
1962年 米国ピッツバーグ大学大学院言語病理学科修了
1965年 米国ミシガン大学大学院言語病理学科中途帰国
1975年 慶応義塾大学医学部大学院医学研究科修了、医学博士
1975年 大阪教育大学聴覚言語障害児教育教員養成課程助教授
1983年 大阪教育大学障害児教育講座教授
2002年 同 定年退官
大阪教育大学名誉教授、大阪医科大学客員教授
2007年より大阪医科大学LDセンター顧問
日本LD学会常任理事、特別支援教育士資格認定協会会長、日本高次脳機能障害学会理事、日本インリアル研究会会長
主な編著書:『インリアル・アプローチ』『実践インリアル・アプローチ事例集』『図説LD児の言語・コミュニケーション障害の理解と指導[第2版]——AD/HD、高機能広汎性発達障害とどう違うか』『AD/HD・高機能広汎性発達障害の教育と医療』(共に日本文化科学社)、『LD・学習障害事典』『LD・ADHD・高機能自閉症のある子の友だちづくり——ソーシャルスキルを育む教育・生活サポートガイド』『LD・学び方が違う子どものためのサバイバルガイドキッズ編——あなたに届けたい家庭と学校生活へのLD・学習障害アドバイスブック』(共に明石書店)など。

太田 信子(オオタ ノブコ)

1975年 東京大学医学部保健学科卒業
1976年 国立聴力言語障害センター付属聴能言語専門職員養成所修了(現国立身体障害者リハビリテーション学院言語聴覚学科)
1980年 米国ギャロデット大学聴能学修士課程修了、聴能学修士
1988年 淀川キリスト教病院、済生会茨木病院等にて言語聴覚士として勤務
1995年 神戸総合医療専門学校言語聴覚士科講師
1996年 土佐堀YMCAサポートクラス(LD児プログラム)講師
1999年 神戸総合医療専門学校言語聴覚士科学科長
言語聴覚士、特別支援教育士SV
主な編著書:共著『LD児サポートプログラム——LD児はどこでつまずくのか、どう教えるのか』(日本文化科学社)、分担執筆『側頭葉(神経科学の基礎と臨床IV)』(ブレーン出版)、分担執筆『日本LD学会LD・ADHD等関連用語集』(日本文化科学社)、監訳『LD・学習障害事典』(明石書店)

田中 枝緒(タナカ シオ)

1999年 大阪市立大学法学部卒業
2001年 神戸総合医療介護福祉専門学校(現神戸総合医療専門学校)言語聴覚士科卒業
2001年より南芦屋浜病院言語相談室に勤務
また、大阪YMCAサポートクラスにて非常勤講師として勤務
言語聴覚士、特別支援教育士
主な編著書:共訳『LD・学習障害事典』(明石書店)

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