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創造と狂気
精神病理学的判断の歴史
四六判
318ページ
上製
定価
3,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年7月
- 書店発売日
- 2014年7月31日
- 登録日
- 2014年5月15日
- 最終更新日
- 2018年1月25日
紹介
ミシェル・フーコーの「講義録」の校訂編集などでも知られる哲学者が提示する、新たな《狂気の歴史》。芸術、とりわけ〈書くこと=エクリチュール〉と、狂気の関係は創造においてどのように問われてきたのか。本書は、フーコーの「作品の不在」という概念に応答しつつ、精神医学の文献という明確に限定された資料体の研究によって、芸術と狂気との総合が問題となる歴史と、それが文化的事象となる瞬間を記述する。
目次
はじめに
1 問題提示の原則
2 内在性の原則
3 言表主体の中立性の原則
4 フィクションの原則
第Ⅰ部 法医学的アプローチ
第1章 診断の諸原則
1 決定的証言
2 触知可能な狂気
3 書くことの罠
第2章 分類の魔
第3章 エクリチュールの震え
第4章 ヒステリーのエクリチュール、自動記述
第Ⅱ部 病んだ天才の歴史
第1章 シャラントンの偉人廟
1 文学の中の狂気
2 狂人たちの回廊
第2章 幻覚にとらわれた人
1 民主的な狂気
2 聖なる幻覚
第3章 神経のトランス
1 神経症としての天才
2 真なるもの、健全なるもの、同一なるもの
第4章 優秀変質者
1 神経障害の一族
2 ロンブローゾ─天才の癲癇気質の変質的精神病
3 ノルダウ、民族の黄昏
第5章 標準を超えるもの
第Ⅲ部 芸術家としての狂人の肖像
第1章 詩人とその狂気
1 狂気のエクリチュール
2 狂人文学者と文書資料
第2章 裁き手を前にした狂人芸術家
1 精神科医と裁判官
2 精神科医とジャーナリスト
第3章 子ども、芸術家、野蛮人、狂人
結論
訳者解説
参考文献
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。