師弟問答書簡集法華経に出値いて
小泉 悦子
発行:まどか出版
この版元の本一覧
A5判 304ページ 上製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-944235-32-2(4-944235-32-1) C0015
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年11月
書店発売日:2006年11月16日
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紹介

離婚して二子を抱えた生計を支える苦境のなか、法華経に魂の拠り所を求めて発した「問い」に、法義を極めた故・鈴木基靖師が答える。その問答に仏教の奥義が姿を表していく。

目次

「本仏を信ずることは片寄りか/学問は謗法なのか/「本迹」がよく判らない/受戒のために師はいらないか/「魂」とはなにか/二仏並座とすずめのお宿/成仏は人界に限ること/煩悩即菩提とは/自受法楽とは/文化とは、左右東西とは/人に信じてもらうには/我天爾狗、言葉と実体/肉体が亡んで魂が成仏するか/子老父少の譬え/自我得仏来/顕ずるために破廃開会/秋はオロオロと悲しい/「念」とは、万法一如鈔/草木成仏口決のこと/千仏来迎する/其罪畢已/本門にタブーはないか/大悲闡提/祈れども応えるなきは/解者は半日を五十小劫と見る/一遍首題は本尊にならないか/「公」は「私」に優先しない」など42テーマの問答が展開する。

前書きなど

 11日の教学で、後で考えて分からなかったところを質問させていただきます。   ◆円教の理は「非有非空亦有亦空」であるとのご説明ですが、そうしますと、教主釈尊、久遠実成の本仏様も「非有非空亦有亦空」であるのでしょうか。(下略)

 ●お返事  (昭和42年3月15日)
 ご質問状を受領いたしました。(中略)深く考究して、法義をただ理論に終わらしめず、身に付けようとの真剣な態度も実に感心しました。
 講義が極めて短時間で概念的な説明しかできませんで、判り難かったと思います。ご質問に答えます。
   *   *
◆「円教の理、非有非空亦有亦空であれば、本仏の実在を絶対確実と信じることも片寄った考えとして嫌われるべきか…云々」
 非有非空亦有亦空とは絶対の確実性を認めることです。円教の理以外の見解では確実ではないのです。
 このご質問に関連して法義の全体を貫く一つの筋を申し上げておきましょう。
 ご法義は、最初、何物が真実の仏の悟られた法であるかを追求するのです。この筋においては、私どもは仏のお悟りの内容を知ることはできませんが、それでもどういう方向のものであるかを天台大師の如き智者が説明してくれたのです。それは結局「片寄らないもの」ということになります。
 ところが、現在私どもの信行実践の筋では全く考え方を変えるのです。
法行観 = 仏の在世及び正像二千年、天台宗までは宿善の有る智者聖人の修行で法行観と申し、仏の如く自力を以て悟りの道を追うわけです。
信行観 = 末法の我らの修行は、みな無宿善の愚者悪人ですから、自力を以て悟りを追うようなことをせず、専ら信心を以て仰いで頂戴するばかりです。そのために御仏は妙法蓮華経の内に一念三千の仏のお悟りの珠を包んで上行菩薩に付属せられたのです。
 この妙法五字は経力仏力の御法様であり、この五字を口唱するには、信心を強くして、いわば片寄れば片寄るほど如来のご本意に叶うわけです。(下略)       

——「本仏を信ずることは片寄りか」より

版元から一言

◎ここがポイント
・宗教評論家・丸山照雄氏が絶賛。氏は本書を評して「(前略)硬質な教義論の文底から発する熱い仏の慈愛が、心して読む人々の胸中に華びらとなって舞い降るだろう」と書く。

・法華経を学ぶ者の質問に対して、在家教団の導師であり法義を極めた故・鈴木基靖師の答えは、懇切丁寧でありながら質問者を考えさせるもので、読者をも仏教の深みへと導いていく。

◎こんな人にお薦め 

・法華経を深く研究するとともにその教えを実践しようと志している方。

・仏教や法華経の教えを学び、人生に活かしたいと思っている方。

・これからの長い人生を、しっかりと見つめ、自分の生き方を見つけたいと思っている若い方。

著者プロフィール

小泉 悦子(コイズミ エツコ)

昭和4年5月16日、山梨県身延町に、小泉宗重、いまの三女として生まれる。昭和22年3月県立身延高女、専攻科卒業。昭和23年実践女子大国文科入学、中退。レディス洋裁学院、文化学院モード科卒業。
昭和38年、在家日蓮宗浄風会に入信。現在、小泉悦子デザインルーム洋裁教室主宰、浄風会首都圏支部講務主幹。

《在家日蓮宗浄風会》(東京本部:東京都文京区千駄木5-19-5)
昭和6年に創立され、寺院仏教から完全に独立した在家主義を標榜・実践している宗教法人。

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