資産アドバイス業務における戦略上の問題Bloomberg Wealth Manager に訊く8
渋谷道夫:監, 北野寿美枝:訳, Bloomberg Wealth Manager:編
発行:オープンナレッジ
この版元の本一覧
四六判 372ページ 並製
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN978-4-902444-26-1(4-902444-26-7) C2033
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年01月
書店発売日:2005年12月19日
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紹介

米国の一流資産アドバイザーが愛読する雑誌 Bloomberg Wealth Manager 誌に掲載されたコラムからの厳選集。金融先進国アメリカの最新事情を網羅した、資産アドバイザー(ファイナンシャル・プランナー)必読のシリーズ。
慈善寄付、財産移転、退職プランニング、節税プランニング、ポートフォリオ設計、クライアントとの関係構築、ファミリー・オフィス・サービス、実務管理などさまざまな内容を網羅。

目次

第1章 吸収合併に拍車がかかる
ロバート・ケイシー
[アドバイザリー会社向けの市場]ディール(企業の買収・合併)活動が息を吹き返した。二〇〇四年は市場の変動が期待できそうだ。

第2章 常套手段
メアリー・ローランド
[成長企業のためのプランニング]ビジネスを成長させるという問題を考えるにあたって、アドバイザーに必要とされるのは、「処方薬」ではなくプランである。

第3章 事業の成長
デイヴィッド・J・ドラッカー
[企業買収]なるほど。自社の成長を加速したい? それなら、追加事業買収が最良の選択肢かもしれない。

第4章 シャル・ウィ・ダンス?
マーク・A・ミラー
[受託者をパートナーに]信託業界は、受託者と手を結ぶという新たな機会をアドバイザーに提供している。ただしこれは、信託資金投資戦術に精通したアドバイザーにかぎった話だ。

第5章 別々の道を歩む
デイヴィッド・J・ドラッカー
[準備を整えた上での会社の分割]再出発のための準備に時間を割き、その後のハッピーエンドまで思い描いてこそ、成功を収めることができるのかもしれない。

第6章 層を厚くする
メアリー・ローランド
[プライベート・バンクと手を組む]企業合併の実現まで難航をきわめることもある。しかし、新たに吸収・合併される独立系アドバイザーの立場から見れば、ものごとは順調に運んでいるのだ。

第7章 核融合反応
デイヴィッド・J・ドラッカー
[企業合併の障害物]企業合併はたくさんの機会を--たくさんの問題も--もたらす。そこで、他のサービス会社と手を組んだアドバイザーたちに体験談を語ってもらおう。

第8章 すべてを家族で
レベッカ・マクレイノルズ
[ファミリー・オフィス]ファイナンシャル・アドバイザーは、ファミリー・オフィス・モデルを導入し、親戚のみならず友人まで迎え入れようとしている。それにより、会社にとっても、そこで働く人間にとっても、利益は何倍にもなるだろう。

第9章 起業家の描く青写真
ダン・ロッテンバーグ
[信託会社になる]いくら信託権限がクライアントを長期にわたって縛りつけるための最善の方法を提供するとはいっても、信託会社を興すことは、気の弱い人間向きの事業開発計画ではない。

第10章 独立独行はつらい
ケン・マッソン
[銀行と合併する]慎重に行ないさえすれば、銀行との合併はいいことずくめだ。アドバイザーには報酬と仕事の増加を、クライアントにはよりよいサービスを約束してくれるからだ。

第11章 いささか無理がある
デイヴィッド・J・ドラッカー
[証券会社と競合する]売上重視型の証券会社をアドバイス重視という企業文化の枠に押し込むのは容易なことではない。

第12章 いまだ生き延びているのか?
デイヴィッド・J・ドラッカー
[独立系アドバイザーの将来]ある種の独立系ファイナンシャル・アドバイザーに死期が迫っていると取り沙汰されてから三年近くが過ぎた。この死の宣告は早計にすぎたのだろうか?

第13章 慣れない服を着る
アレン・プラマー
[異業種間の共同事業]他の職業の人たちと組んで事業を始めるべきかどうかを判断するのは法律専門家なので、異業種間の共同事業の先行きはどちらに転ぶかわからない。

第14章 大企業と戦う
エド・マカーシー
[戦略的提携]今日では、脅威を与えるのは地元の競合企業だけではない。全国規模のコングロマリット(巨大複合企業)も脅威となるのだ。小規模企業にとっては、提携こそが生き残りの--さらには繁栄のための--鍵を握っているのかもしれない。

第15章 思い切って冒険してみる
アラン・ファイゲンバウム
[公認会計士をプランナーに]税務からファイナンシャル・プランニングと投資管理へと業務を移行しはじめている会計士事務所を概観してみよう。


第16章 存続に適する
デイヴィッド・J・ドラッカー
[ニッチ・ビジネス]マーク・ハーリーの「ニッチ・ビジネスが生き残る」という見解は興味深い説ではある。しかし、存続能力を有するニッチ・ビジネスを、どのようにして見分ければいいのだろう?

第17章 摘み取り時期
ダン・ロッテンバーグ
[銀行の元顧客]大手銀行のサービスに不満を感じた富裕なクライアントが、アドバイザーにのりかえはじめている。きっと、アドバイザーの仕事ぶりのほうが気に入るだろう。

第18章 トレジャー・ハント
メアリー・ローランド
[起業家にアドバイスをする]ロバート・ウィラードは並みのアドバイザーではない。彼は、起業家が直接投資を行なう対象を見つけることに--そして、それを構造化することに--一役買うことによって成功を収めている。

第19章 言葉のちがい
アン・モンロー
[利益を生まないクライアント]ファイナンシャル・アドバイザーにとって、非営利組織は莫大な可能性を秘めた市場である。しかし、委員会が決定権を握っているため、目標を設定するためには忍耐と技術、さらには時間が必要となるだろう。

第20章 アドバイザリー会社、売ります
ロバート・ベネット
[会社に値段をつける]あなたは、自分の築き上げた好調な財務アドバイザリー会社の売却を考えているとしよう。さて、あなたの会社にはどのくらいの価値があるだろうか?

前書きなど

 今日の財務サービス業界の中で、富裕層のクライアント向け財務サービスほどダイナミックで競争の激しい分野はない。資産管理会社は、個人開業の事務所だろうと、大手企業の事業部だろうと、戦略上・事業上の難題に直面している。アドバイザーやプランナーを雑務から解放し、彼らがクライアントと向き合う時間を増やすにはどうしたらいいか? 自社のクライアント層に最適なサービス・メニューと手数料体系は? コンプライアンスの問題や業務過誤訴訟から身を守るにはどうすべきだろうか?
 これほど多様な難題が存在することを肝に銘じたうえで、〈ブルームバーグ・ウェルス・マネジャー〉は、アドバイザー向けに、戦略的業務管理ガイドブック・シリーズを刊行することにした。自分の所属する事業所が直面している重要問題について、より幅広く新しい知識をアドバイザーに持ってもらえれば、という願いをこめてのことである。どの巻にも、かつて〈ブルームバーグ・ウェルス・マネジャー〉誌に掲載された記事の中から、情報量に富み、内容の詳細なものを厳選して集録した。規制や企業の事業展開といった基本的な問題を扱う巻もあれば、吸収合併といった戦略的問題を扱う巻もある。
この巻では、アドバイザリー会社の戦略上の問題に焦点を当てている。ニッチ戦略、追加買収、マルチファミリー・オフィス、異業種間の共同事業、大企業との提携——および競合——などについて、幅広く論じているほか、パートナーシップの解散や信託会社の創設、銀行との合併についても取り上げた。これらの記事が、業務管理において直面する重要な問題の数々を解決する一助になることを願っている。

著者プロフィール

渋谷道夫(シブヤミチオ)

新日本監査法人、代表社員、常任理事。公認会計士、米国公認会計士。1945年生。早稲田大学大学院商学研究科修了後、アーサーアンダーセン会計士事務所入所、昭和監査法人入所、ロサンゼルス事務所に駐在員として赴任、帰国後、太田昭和監査法人(現新日本監査法人)の代表社員就任などを経て現在にいたる。著書に『英和対照 アメリカの会計実務詳解』(中央経済社)、『ビジネス・ゼミナール 英文決算書入門』(日本経済新聞社)など。

北野寿美枝(キタノスミエ)

神戸市外国語大学英米学科卒業。翻訳家。訳書に、クレイグ・ヒックマン『イノベーター S字戦略で危機を乗り越えろ!』、ジョー・R・ランズデール『ボトムズ』、『サンセット・ヒート』、カリン・スローター『開かれた瞳孔』、ルイーズ・ウェルシュ『カッティング・ルーム』、ジャン・モリス『わたしのウェールズ、わたしの家』(いずれも早川書房)など。

Bloomberg Wealth Manager(ブルームバーグウェルスマネジャー)

1999年にアメリカで創刊された雑誌であり、資産アドバイザー(ファイナンシャル・プランナー)がクライアントの資産を最適に管理、運用できるように、情報、ツール、テクニックを提供しています。

ブルームバーグ・プロフェッショナル・サービスが蓄積した資料を活用し、財務サービス業界のトップ・リーダーたちにも話を聞いて、鍵となる戦略を読者に提供できるよう万全を期しています。

資産配分、ポートフォリオ設計、エステート・プランニング、財産移譲、実務管理とテクノロジー・ソリューションの分野で、クライアントによりよいサービスを提供しようとするアドバイザーのお役に立つことを目標としています。

それに加え、規制遵守、キャリア開発、クライアントとの関係構築などについて、アドバイザーが専門家からアドバイスを受けられるよう配慮されています。

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