コクトーの線が見たいなら
山本由美子
発行:京都修学社  発売:宮帯出版社
この版元の本一覧
94ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-900833-45-6 C3092
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年12月
書店発売日:2007年12月26日
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紹介

 大切なひとに言葉をかけるとき端的に想いを伝えたいと願ったことが、多くの短詩誕生のきっかけとなりました。そして、パリやニューヨークなど特定の場所、特殊な状況をうたっているように見えるものでも、どこかの部分で共感でき、自由な想像を促すような詩作を意識しています。
 『コクトーの線が見たいなら』という詩集タイトルは、同書に収めた「To You」の第一行から取ったものです。コクトーは詩、小説、絵画、映画、音楽などの諸分野で才能を発揮したフランスの芸術家ジャン・コクトー(1889〜1963)のこと。私は彼の作品、特にデッサンの繊細な線が好きで、実際、精神的に疲れていた時に幾度となく癒されました。点在する心のふるえの瞬間が線に繋がったとき詩が生まれることが多いのですが、詩集(や個々の作の)タイトルの意味も読み手の方が思いのままに捉えてください。つい最近(本書製本中の頃)、「線は自分にとって生命だ」というコクトーの文章に偶然出くわし、この思わぬ発見に私自身がはっとしたのですから。まさに、一本の線が見えたよう。さらに、表紙カバーに選んだフランス伝統色のひとつである「霧の中のブルー」という淡い色や、霧のごとく浮かびあがるように置いた細い字体の題字にこだわったことに、ある種の必然性も感じました。
 それぞれの詩のテーマやメッセージについてよく問われますが、むしろ、感性の赴くままに何かを感じ取って、自らを見つめ直す旅を楽しんでいただけたら、うれしいです。たとえば、「9月11日」という作は、2001年同時多発テロのあの日、マンハッタンに滞在していた体験から作ったものですが、書いていることがその時の真実の気持ち、責任を持って言えるすべてなのです。


—言葉には限界がある—

失ったとき
泣きたいとき

話さなくていい
伝えようとしなくていい

なにも言わないから
なにも聞かないから

こうして腕の中で
じっとしていればいい

版元から一言

◎神戸新聞(1月11日)に紹介されました。
 41編につづる心の軌跡
 姫路 山本さんが初の詩集
◎毎日新聞(1月12日)に紹介されました。
 詩集『コクトーの線が見たいなら』
 「シンプルな言葉、想像力の旅を」
 大学講師 山本さんが出版

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