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21世紀の環境企業と森林
森林認証・温暖化・熱帯林問題への対応
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2000年9月
- 書店発売日
- 2000年9月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年11月18日
紹介
「民力」で環境を守る! 環境と経済の両立が求められる今、企業は何をしなければならないのか。新たなパラダイム形成への道を示した好評書。ご要望に応え復刊(2004年4月)しました。
目次
プロローグ 21世紀の企業に問われていること
第1章 持続可能な森林経営と森林認証・木材ラベリング制度
1 国際的な動向
2 ISOの動向
3 FSCの動向
■わが国産業界とISO14001
第2章 ISO14001の森林分野への適用
1 技術報告書(ISO/TR14061)ができるまで
2 技術報告書(ISO/TR14061)の内容
3 住友林業山林部のISO14001認証取得
■住友林業住宅部門のISO14001認証取得
第3章 森林認証・木材ラベリング制度の普及可能性
1 消費者のニーズ
2 認証取得者のニーズ
3 日本における普及可能性
4 ISO14001とFSCの普及可能性
第4章 地球温暖化と森林―海外植林の可能性と課題―
1 地球温暖化と森林の関係
2 京都議定書の成果と課題―「吸収源」としての森林―
3 京都メカニズムと海外植林
■わが国企業の海外植林―現状と展望―
第5章 熱帯林再生への挑戦―住友林業(株)の熱帯林再生プロジェクト―
1 失われつつある熱帯林―その現状と要因―
2 熱帯林再生プロジェクトの概要
3 フタバガキ科(ラワン類)樹木の植林技術開発
4 スブル実験林での社会林業
5 混乱期を迎えて―新たな試練と挑戦―
エピローグ 「民力」による新たなパラダイムを拓くために
前書きなど
<序>より抜粋
住友林業(株)のグリーン環境室長小林紀之氏が長年の環境事業に携わってこられた経験と研究・調査をまとめ、著書として『21世紀の環境企業と森林』を出版されることになった。これからの企業にとって、環境問題に対する意識が重要であるが、本書は企業としての環境問題への取り組みについて、実例を挙げながら説明し、企業における環境理念を構築している。
小林氏が南洋材関連の御仕事から、企業としては全く新しい分野である初代のグリーン環境室の室長となられたのは、10年ほど前のことである。それ以来、私はずっと小林氏とおつき合いしてきた。特に、住友林業のスブル実験林を設置した時から一緒に現地の実験林で熱帯の天然林樹種の植栽に汗を流した仲である。実験林の設置問題ばかりでなく、小林氏はグリーン環境室長として、企業と環境問題という難しい問題に対して、国内外の企業人とも論議を行い、論理を構築してこられた。特に、国際的な環境会議において海外の企業人とも積極的に論議してこられたことが大きな成果である。このように、彼は研究者、企業人、ジャーナリストなどと論議を重ね、企業で取り組むべき環境問題について、その幅広い交流の中から、企業における環境理念を作り上げてこられた。小林氏は企業人であると同時に学究肌の人である。今回の著書の基本的な部分は十数年の詳細な調査・研究の成果であり、これらの調査・研究の成果をもとに論文を纏め、母校の北海道大学から博士号が授与された。現在、私達の大学で熱帯林業について講義をしていただいているが、こうした経験と実践に基づいた講義は極めて印象的であり、学生たちの評判は高い。
本書の出版を機に、小林氏の理論が企業の一般理論として進化し、さらに住友林業が環境企業のリーダーとして活躍されることを期待する。
2000年9月 日本大学生物資源科学部長 佐々木 恵彦
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。