医療事故訴訟における和解事例の研究
吉川 孝三郎, 真壁 [日/大]
発行:現代人文社
この版元の本一覧
A5判 448ページ 上製
定価:3,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-87798-305-5(4-87798-305-8) C2032
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年09月
書店発売日:2006年09月12日
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紹介

和解事例など100余のケースから、原告(患者・家族)・被告(病院・医師)双方の主張、争点および結果を丁寧に検証し、医療事故訴訟実務の上で貴重な資料となる。

目次

◎目次
第一部 和解事例の研究
第一章 手術ミス
1 むちうち症治療の手術で脊髄性ショックを発生させ肺水腫で死亡
2 子宮筋腫の手術で出血性ショック死
3 副鼻腔炎の手術で外斜視と眼球運動障害の後遺症
4 慢性副鼻腔炎手術で左目失明—訴訟前和解
5 胃切除手術後、腹膜炎を起こし死亡
6 脳動脈瘤の手術で脳梗塞を起こし植物状態 
7 自覚症状のなかった胆石の手術後に死亡
8 胆石の手術後、胆汁性腹膜炎を発症して死亡 
9 心室中隔欠損症の手術後、脳性マヒ、重度精神障害で寝たきり
10 腫瘍の切除手術で神経を損傷—訴訟前和解 
第二章 麻酔ミス
1 人工肛門造設手術後、四肢麻痺の後遺障害
2 帝王切開のための麻酔ミスで母子ともに死亡
3 胆のう結石摘出手術の麻酔ミスで死亡
4 舌がんの手術後、全身麻痺・失明・言語障害
5 手術後の疼痛を抑えるための麻酔で寝たきり──訴訟前和解
第三章 診断ミス
1 肺炎で入院治療中ショック状態となり寝たきりの後遺障害
2 腹膜炎を風邪の腹部症状と誤診して死亡
3 検査で腸がんを見逃し、切除手術をしたが手遅れで死亡
4 肺がんを見落とし、手術を受けたが死亡
5 肺がんを見逃し、末期で発見したが手術もできず死亡
6 心臓喘息を気管支喘息および過換気症候群と誤診し、心不全で死亡
7 急性心筋梗塞の診断が遅れ、心不全で死亡
第四章 投薬ミス
1 バセドウ氏病治療薬の副作用で肺炎に罹患し死亡
2 不整脈の薬で心肺停止となり死亡
3 気管支喘息の治療中アナフィラキシー・ショックを起こし植物状態──訴訟前和解
第五章 治療ミス
1 C型慢性肝炎の治療中に敗血症を発症して死亡
2 腸閉塞で入院したが緊急開腹手術をしなかったため死亡
3 リハビリ患者の肺炎を放置して死亡
4 内視鏡検査でショックを起こし重い後遺障害
5 出産後、高血圧による脳出血で死亡
6 重症の妊娠悪阻で入院中、ショックを起こして死亡
7 心筋梗塞で十分な治療を受けられず死亡
8 気管チューブが詰まり再挿管に手間取って脳性マヒ
9 交通事故後のストレス性潰瘍で死亡
第六章 出産事故
1 児頭・骨盤不均衡を見逃し脳性マヒの障害
2 CPDを疑わず吸引分娩にこだわって脳性マヒの障害
3 新生児仮死で出産、全身マヒで寝たきりの後一歳三カ月で死亡
4 高度医療機関で分娩誘発剤により脳性マヒの障害
5 分娩監視装置を使わず、陣痛促進剤の副作用で脳性マヒの障害
6 陣痛誘発剤の副作用で子宮破裂を起こし死亡
7 分娩監視装置の観察を怠り、陣痛誘発剤で脳性マヒの障害──訴訟前和解
8 帝王切開が遅れ胎児仮死による脳性マヒ──訴訟前和解
9 胎児仮死状態の発見が遅れ、重度の脳性マヒの障害
10 胎盤早期剥離で死産、産婦も大量出血で死亡
11 逆子をなおすための外回転術で胎盤早期剥離、こどもは死亡

第二部 判決事例の研究
第一章 勝訴事例
1 突発性難聴の治療後、突然呼吸停止し死亡
2 陣痛誘発剤で子宮破裂、こどもは脳性マヒの障害後死亡
3 骨盤骨折の事故で入院したが、腹膜炎で死亡
4 実験段階の抗がん剤による副作用で死亡
5 左肺がんのため全摘手術後、一カ月余で死亡
6 乳がんを良性のしこりと誤診し、一年後に死亡
7 豊胸手術の麻酔ミスで植物状態
第二章 敗訴事例
1 心臓手術の十日後に死亡
2 心臓手術後、意識を回復せず死亡
3 心臓カテーテル検査で脳塞栓症に罹患し左片麻痺
4 大腸がんの腹腔鏡下手術後、腹膜炎に罹り死亡
5 注腸検査で腸閉塞となり、二度の手術で大量出血死 

結びに代えて
おわりに

著者プロフィール

吉川 孝三郎(ヨシカワ コウサブロウ)

1944年、千葉県生れ。東京大学法学部卒業後、1969年、弁護士開業。医療事故訴訟のほか、幅広い分野で活躍した。著書・共著に、『患者のための医療裁判』(日本評論社)、『医療事故法入門』(光文社)、『くらしの相談室 示談Q&A』(有斐閣)などがある。2006年4月、病気療養のため弁護士引退。

真壁 [日/大](マカベ ヒロシ)

1949年、神奈川県生れ。大学在学中より、週刊誌、月刊誌への寄稿を中心に執筆活動を開始。著書・共著に『冤罪の研究』(現代ジャーナリズム出版会)、『冤罪の戦後史』(図書出版社)、『日本の飢える日』(蝸牛社)、『東京闇市興亡史』(双葉社)などがある。1982年、書籍・雑誌の編集制作会社、⑭東京メディアセンターを設立、数誌の創刊編集長を務める。2002年まで同社代表取締役。傍ら、「無実の人々を救おう!連絡協議会」(無実連)、「人権と報道・連絡会」(人報連)などの設立にも参加。現在、「三崎事件再審弁護団」とともに死刑囚荒井政男氏の再審を求める運動にも関与している。

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