発行:吉備人出版
この版元の本一覧
A5判 102ページ 並製
定価:1,400円+税 総額を計算する
ISBN978-4-86069-150-9(4-86069-150-4) C0025
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年12月
書店発売日:2006年12月12日
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紹介
岡山県の三大河川の中央を流れる「旭川」の中流域をテーマに、地学や生物学、化学、考古学などから分析! 『岡山学』研究会のシリーズ第4弾。旭川中流域の地質の成り立ちや自然と植生について、久世地域に大和政権の直轄領「白猪屯倉」が置かれていたかどうか、勝山や誕生寺川流域の歴史、吉備高原都市の現状と課題など、興味深い内容が満載!
目次
一 神庭の滝とその周辺の岩石について
二 旭川の中流域の自然と植生
三 旭川と勝山
四 久世に白猪屯倉はあったのか
五 志呂神社と誕生寺川流域
六 吉備高原都市
前書きなど
岡山理科大学『岡山学』研究会が刊行する、シリーズ『岡山学』がこの『旭川を科学するPart2』で四冊目になります。
岡山理科大学『岡山学』研究会は、一九九九年に岡山理科大学の総合情報学部の教員が中心になって、「岡山」という地域を対象に、自然科学、人文科学、情報科学などいろいろな方向から検討して、明らかにしていこうという目的で作られた研究会です。
これまで「岡山市朝寝鼻貝塚」、「備前焼」、「吉井川」、「旭川」などをテーマにシンポジウムを開催してきました。そしてシリーズ『岡山学』1として『備前焼を科学する』、同2として『吉井川を科学する』、同3として『旭川を科学するPart1』を刊行してきました。今回は、昨年開催した第七回『岡山学』シンポジウム「旭川〜流域を科学する パート2〜」を一冊にまとめることにしました。
「旭川〜流域を科学するパート2〜」では、パート1が旭川全般と上流域の蒜山地域を主な対象としていましたので、その継続として旭川の中流域を中心に検討することにしました。
まず、情報地質学が専門の能美洋介さんに、「神庭の滝とその周辺の岩石について」というテーマで、この地域の大地がどのようにできあがったのか、どのような特徴をもつのかなどについて、地球科学の面から述べてもらいました。
次に、植物生態学が専門の波田善夫さんに、「旭川中流域の自然と植生」というテーマで、「木材の町勝山」「醍醐桜の落合」「ミツマタの栽培」などの内容について述べてもらい、そして、そのまとめとして「地質・地形と人々の暮らし」の関わりについて述べてもらいました。
三番目に、地元真庭市教育委員会で活躍されておられた橋本惣司さんに、「旭川と勝山」というテーマで、勝山の原始・古代から近世・江戸時代までの歴史を旭川との関わりの中で述べていただきました。
四番目に、考古学が専門の亀田が、「久世に白猪屯倉はあったのか」というテーマで、おもに久世地域との関わりが述べられることが多かった「白猪屯倉」が本当に久世の地域にあったのか、少し新しい成果を含めて述べました。
五番目に、歴史学(東アジア古代史)が専門の志野敏夫さんに、「志呂神社と誕生寺川流域」というテーマで、御津郡建部町にある「志呂神社」について、津山市中山神社との関わりや誕生寺川流域との関わりを中心に述べてもらいました。
最後に、民俗学が専門の高野洋志さんに、「吉備高原都市」というテーマで、旭川と高梁川の中間地域、吉備中央町に展開した吉備高原都市計画の現状と課題について述べてもらいました。
このように今回は地球科学1、生物学1、考古学2、歴史学1、民俗学1と文化系的な内容が多いようですが、岡山理科大学『岡山学』研究会が目指している理系と文系の総合化は十分なされていると思われます。
旭川中流域の自然と歴史などがよりご理解いただければ幸いに存じます。
二〇〇六年一一月一日
岡山理科大学『岡山学』研究会代表 亀田修一
版元から一言
岡山理科大学『岡山学』研究会の第4弾。旭川中流域の台風による森林の倒木はなぜ起こったか? 勝山が発展した理由は? 大和朝廷は美作に白猪屯倉を置いたか?など、知りたい内容が満載!
著者プロフィール
能美 洋介(のうみ ようすけ)
一九六四年、福岡県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。地形面をコンピュータ上で再現し、それを使った地質や地形の成り立ちや、ガンマ線を使った地質調査法などを研究しています。
Natural gamma ray spectrometry for Yata active fault area. Proceedings, International sysmposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastracture Development in Earth and Allied Science. GIS-IDEAS 2006, The Japan-Vietnum Geoinformatics Consortium.(共著)
「岡山の地理(地形・地質)」『「岡山検定」公式テキスト』(分担執筆)岡山商工会議所編、吉備人出版
波田 善夫(はだ よしお)
一九四八年、広島県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。植物がなぜそこに生育しているのかについて研究しています。
『森の花を楽しむ101のヒント』(分担執筆)垰田宏監修、東京書籍、二〇〇五年。
「岡山県中南部の社叢林植生—特に岡山県内におけるシイノキ属の生態的特性と分布傾向—」(共著)、Naturalistae(10)、二〇〇六年。
橋本 惣司(はだ よしお)
一九四二年、岡山県生まれ。長く中学校で郷土歴史クラブを指導してきました。真庭市勝山中学校校長を退職後、現在は勝山三浦家文書など、近世文書の解読を通して真庭市の郷土研究をしています。
『高田城三の丸遺跡』勝山町教育委員会、二〇〇五年。
『城下町勝山ぶらり散策』岡山文庫二四三、日本文教出版、二〇〇六年。
亀田 修一(かめだ しゅういち)
一九五三年、福岡県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。古代の日本と朝鮮半島との関わり、古代の吉備などについて、ものを通して研究しています。
『日韓古代瓦の研究』吉川弘文館、二〇〇六年。
『吉備の古代寺院』(湊哲夫と共著)吉備人出版、二〇〇六年。
志野 敏夫(しの としお)
一九五七年、大阪府生まれ。岡山理科大学総合情報学部。古代中国の軍事制度や、日中韓間の交流史を研究していますが、最近は岡山の神社研究にはまっています。
「美作中山神社とオオナムヂ・物部氏—中山神社社伝を中心として—」『岡山理科大学紀要』第四一号 B人文・社会科学、二〇〇六年。
「地域総合研究会『岡山学』の試み」地域文化ライブラリー二『岡山の歴史と文化』、行人社、二〇〇六年。
高野 洋志(しの としお)
一九四九年、島根県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。主に南西諸島を中心に、民話、伝承、地名等の研究をしています。
「聖地と葬地—鹿児島県大島郡徳之島町—」『岡山理科大学紀要』第三八号B、二〇〇二年。
「子供の死にかかわる三つの伝承—徳之島町山集落」『徳之島郷土研究会報』第二六号、二〇〇三年。
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