発行:吉備人出版
この版元の本一覧
A5判 303ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-86069-141-7(4-86069-141-5) C0021
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年10月
書店発売日:2006年10月20日
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紹介
女子教育の歴史と課題、山陽学園校長の上代淑の教育理念と実践、博愛会病院を設立したアダムス女史、関西高校や山陽学園の創設と関わり岡山の奇人ともいわれる中川横太郎、石井十次とも交流した炭谷小梅についてなど、個性豊かな講師陣で、岡山の文化と教育を見直す!
目次
女子教育の歴史と課題/大黒トシ子(山陽学園大学学長)
現代中国の教育事情/班 偉(山陽学園大学教授)
上代淑の教育理念と実践/濱田栄夫(山陽学園大学教授)
上代淑とエスペラント運動/山根智恵(山陽学園大学助教授)
葬送の歴史 /難波俊成(山陽学園大学非常勤講師)
アダムス女史/更井哲夫(岡山博愛会理事長)
石井十次/畑岡 隆(山陽学園短期大学助教授)
安部磯雄・新渡戸稲造/中村光男(山陽学園大学教授)
大西 絹/中井真理子(山陽学園大学教授)
長島愛生園の歴史/阿部紀子(山陽学園大学非常勤講師)
中川横太郎と炭谷小梅/太田健一(山陽学園大学特任教授)
前書きなど
ま え が き
本学では、例年社会サービス事業の一環として公開講座を開催していますが、一昨年度からその講座内容を集録し、今年度で3回目の刊行となりました。これを社会サービスセンターでは大変有益な資料として活用しておりますが、今年度は学園創立一二〇周年に当たり、記念すべき出版となりました。
今年度の公開講座は、6月3日から7月15日の土曜日毎に開催しましたが、学内外から11名の講師をお迎えして大変充実した内容でした。そこで今年度も各講師にお願いしてその講演内容を集録し、このたび続刊を発行する運びになりましたことは喜ばしい限りでございます。
蒸し暑い時期の講座にもかかわらず熱心にご講演頂いた講師の方々、および最後まで熱心に聴講された受講生の方々には頭が下がる思いでした。
「愛と奉仕」を建学の精神として設立されて120年に及ぶ山陽学園から大学が生まれて既に12年、短大は37年になりますが、年々生涯教育への社会的関心が高まりつつあり、本学では教員の研究成果をより広く市民の方々にお伝えするために、毎年「公開講座」を学内および学外で積極的に開催して参りました。学園としましてはいよいよ一二○周年を迎えますが、そのような中で大学・短期大学は開かれた大学として学問内容を地域に広げながら、より豊かな社会、より充実した生活を市民の方々と共に創造していきたいと考えています。
今年度の公開講座のメインテーマは、学園創立一二〇周年にちなんで教育を取り上げ、「日本の教育・岡山の女子教育」でしたが、第1週6月3日の「日本の教育・中国の教育」から始まり、第2週6月10日は「上代淑の教育」であり、第3週6月17日には学外に出かけ、「東山墓地」を散策して葬送の歴史を学びました。さらに第4週の7月1日には「上代淑とその周辺(1)」として「アダムス女史」と「石井十次」、第5週の7月8日には「上代淑とその周辺(2)」として、「安部磯雄・新渡戸稲造」と「大西絹」、そして最終日の7月15日には「上代淑とその周辺(3)」として「長島愛生園の歴史」と「中川横太郎・炭谷小梅」というテーマで、それぞれ毎週2人の個性豊かな講師による講座を開催致しました。
どの講演も本学内外の講師陣による大変幅広い講座内容で、大勢の社会人が参加され、最終回まで受講された方々が殆どでした。そして受講者はこの講座を通じて日本の教育や岡山の女子教育を見直し、新たな発見をされ、それぞれ個性的な視点から豊かな知識を吸収されたことでしょう。大勢の講師の先生方にはそれぞれ大変豊富な資料と豊かな内容のご講演を頂き、心から感謝申し上げます。
なおこの講座には岡山県、岡山市、倉敷市各教育委員会およびNHK岡山放送局、倉敷ケーブルテレビ、山陽新聞社、朝日新聞岡山総局、毎日・読売新聞社岡山支局、岡山リビング新聞社、吉備人出版、大学コンソーシアム岡山が後援して下さって開催できたことを記し、後援者の方々に厚くお礼を申し上げます。また社会サービスセンター長はじめ種々お世話頂いた関係諸氏のご尽力、及び協力して頂いた学生の方々に心から謝意を表し、この講演集が今後の公開講座の発展に資することを願って、第三巻刊行のご挨拶とする次第です。
平成18年10月1日
山陽学園大学・山陽学園短期大学 学長 大黒 トシ子
版元から一言
岡山の女子教育、岡山の近代の歴史を知るうえで貴重な講演集
著者プロフィール
大黒 トシ子(おおぐろ としこ)
1934年、大阪市に生まれる。山陽学園大学・山陽学園短期大学学長。著書は『魚の環境適応』(海青社)、『環境適応生理学』(関西図書出版)、『生命科学概説』(アイエム出版)。
班 偉(はん い)
1959年、中国北京市に生まれる。山陽学園大学教授。著書は「梁啓超と福沢諭吉」『文史哲』第282期所収(山東大学出版部)、「日本人的中国観と中国情結」『中日両国的相互認識』所収(世界知識出版社)、「新三民主義思想の再探討」『孫中山与中華民族崛起』所収(天津古籍出版社)。
濱田 栄夫(はまだ ひでお)
1944年、福岡県北九州市に生まれる。山陽学園大学教授。著書は『表象理論とヘルバルト』(玉川大学出版部)、『ヘルバルトの教育的教授論』翻訳(玉川大学出版部)。
山根 智恵(やまね ともえ)
1959年、島根県松江市に生まれる。山陽学園大学助教授。著書は『日本語の談話におけるフィラー』(くろしお出版)、「エスペラントと上代 淑」『上代 淑研究』第3巻所収(山陽学園大学)、『日本語を書く楽しみ』共編著(ふくろう出版)。
難波 俊成(なんば としなり)
1943年、岡山市に生まれる。山陽学園大学非常勤講師。著書は『日本仏教民俗基礎資料集成四−元興寺極楽坊』共著(中央公論美術出版)『日本浄土曼荼羅の研究』共著(中央公論美術出版)、『日本名刹大辞典』共著(雄山閣)。
更井 哲夫(さらい てつお)
1947年、岡山市に生まれる。父はアダムス女史より岡山博愛会を引き継いだ更井良夫。1972年、岐阜大学医学部卒。1988年、社会福祉法人岡山博愛会病院院長就任。1997年、岡山博愛会理事長就任。
畑岡 隆(はたおか たかし)
1958年、宮城県仙台市に生まれる。山陽学園短期大学助教授。著書は『児童福祉実践の基礎』共著(理想書林)、『児童擁護の原理と実践的活用』共著(保育出版社)。
中村光男(なかむら みつお)
1958年,東京都に生まれる。山陽学園大学教授。著書は『Das hethitische nuntarriyasha-Fest』(Leiden 2002年)(単著)、『ギルガメシュ叙事詩』(岩波書店 1996年)共著、『古代オリエント事典』(岩波書店 2004年)共著、「須賀川時代の上代知新」『上代淑研究』第5巻2000年所収。
中井 真理子(なかい まりこ)
1947年、島根県出雲市に生まれる。山陽学園大学教授。「大西絹とその一族」『上代淑研究』第二巻所収(山陽学園大学)。
阿部 紀子(あべ のりこ)
1976年、岡山県玉野市に生まれる。山陽学園大学非常勤講師。著書は「大阪府・岡山県行政と住民運動」『奈良史学』第21号所収(奈良大学史学科)、「ドイツ・エルバーフェルド制度と日本の社会事業−岡山県済世顧問制度と大阪府方面委員制度にみる−」『倉敷の歴史』第16号所収(倉敷市)。
太田 健一(おおた けんいち)
1936年、岡山市に生まる。山陽学園大学特任教授。著書は『日本地主制成立過程の研究』(福武書店)、『備前児島野家の研究』(共著、(財)竜王会館・山陽新聞社)、『岡山県の百年』(共著、山川出版社)、『次田大三郎日記』(共著、山陽新聞社)。
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