関 肇:解説
発行:不二出版
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B5判 2500ページ 上製
定価:88,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8350-5625-8
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年09月
書店発売日:2007年09月10日
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紹介

 投書雑誌『文庫』は、明治28年の創刊から43年の終刊まで、足かけ16年間の長きにわたって刊行され、文学青年たちに広く愛読された。山県悌三郎が経営する『少年園』を母体として誕生した。編集は河井酔茗・五十嵐白蓮・小島烏水・千葉亀雄ら、当初まだ20歳前後の青年たちが中心となり、文学にも商業主義が波及しつつあった時代に、既成文壇とは一線を画する自由な自己表現を追及し、文学青年の「共和国」を形成した。内容は論説・紀行文・小説・詩・俳句・和歌・漢詩など多様なジャンルにわたり、なかでも詩は「文庫派」と呼ばれる河井酔茗・横瀬夜雨・伊良子清白らの詩人を輩出して独自の地歩を占め、島木赤彦・窪田空穂・北原白秋などもこの雑誌から巣立っている。評論や紀行文では、小島烏水・千葉亀雄らが活躍し、不遇時代の鏡花や蘆花などに熱い声援をおくり、山岳紀行に異彩を放ったことでも知られる。『文庫』を所蔵する公的機関はごくわずかで、欠号も多く、これまで通読することが容易ではなかった。本誌の復刻によって、ほとんど手つかずのままだった貴重な領野が開かれ、文学はもとより、教育・歴史・思想・出版等、幅広い研究の進展に寄与することを願ってやまない。

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