情況から、そして情況の変革へ向けて敗北の意味論
花園大学人権教育研究:編
発行:批評社
この版元の本一覧
四六判 280ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0463-8 C3036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年03月
書店発売日:2007年03月20日
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紹介

資本主義社会の原動力の一つは、競争原理である。優劣を競う原理は当然のように格差を生み出す。欧米の民主主義は、勝者の論理が正義であって弱者を救済する思想はそこにはない。あるのは競争原理とは無関係に存在する弱者への施し、いわゆる慈善である。格差を社会政策的に是正する平等思想は、社会変革をとおして実現されるが、ソ連邦・東欧の崩壊は、人びとは平等より自由(競争原理)を希求した結果だと理解される。グローバリゼーション(アメリカンスタンダード)こそが世界の価値基準であるとする帝国的ゲバルトに対する反動が9.11に象徴される事件を勃発させ、イスラム圏は未だに混沌の渦中に置かれたままである。アメリカ・イギリス・イスラエルと同盟関係にある日本は小泉→安倍政権によってその中枢の一旦を担っている。この困難な時代情況を切り拓くために、情況の根源的認識をとおして変革への希望をかたりかける。

目次

アジア歴史認識の対立をめぐって◎上杉聡/日本では高齢から「借りもの人生」——障害者「自立支援法」とやらに想う◎牧口一二/戦後六〇年目の米軍基地問題と沖縄戦体験の軌跡——オキナワから見える傾眠状態の日本の姿◎石原昌家/平和の武器は学習である◎謝花悦子/いつまで続く、ぬかるみぞ——基地反対運動の現状と名護市議選◎浦島悦子/米軍出撃基地の殺人的爆音地獄の現場から——「傾眠状態」に陥っている日本国◎石原昌家/傷つけられやすい人には、どのように問うべきか——名張ぶどう酒事件の公判供述分析から◎脇中洋/安楽死・尊厳死の差別性◎八木晃介/日仏における福祉観の比較・検討◎林信明/居住の権利はいま——日本とフィリピンの比較から◎小田川華子

著者プロフィール

花園大学人権教育研究()

所長  八木 晃介  文学部 教授  社会学・差別問題論
副所長 山田 邦和  文学部 教授  考古学
研究員 浅子 逸男  文学部  教授  国文学
    沖本 克己  文学部 教授  禅宗学・チベット学
    姜  在彦  客員教授  朝鮮近代史 
    中尾 良信  文学部  教授 日本禅宗史
    西村 惠信  文学部  教授 禅思想
    林  信明  社会福祉学部  教授 社会事業史
    丸山 顯徳  文学部  教授  古代文学・民俗学
    三品 桂子  社会福祉学部 助教授 精神障害者福祉論
    森本 泰弘  就職課職員  日本中世史 
    安田 三江子  社会福祉学部 助教授  社会政策論・女性労働論
    山崎イチ子  社会福祉学部 助教授  介護技術論
名誉研究員 小野 信爾  名誉教授 中国近代史
      服部  敬  名誉教授 日本近代史
◎他、委嘱研究員多数。

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