精神医学理論の危機精神医療45号
『精神医療』編集委員会:編
発行:批評社
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B5判 152ページ 並製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0458-4 C3047
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年01月
書店発売日:2007年01月25日
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紹介

生物学的精神医学の知見の集積、薬物療法の発達、“EBM”の隆盛といった状況の中で、精神疾患の成り立ちを理論的に究めようとする方向性の影が薄くなってきている。DSM−Ⅳに代表される操作的診断基準が、成因論を棚上げすることでむしろ普及したという側面も忘れてはならないだろう。一方、精神医学の理論的探究の基礎となるべき精神病理学が、晦渋な思弁に走るあまり臨床の営みから遊離する傾向に警鐘が鳴らされて久しい。実際的な臨床精神病理と思弁的な精神病理に二極分化する傾向もあり、両者のバランスを見出すための模索が続いているようにも見える。
 こうした状況が精神科臨床の現場にどのような影響を与えているのか?そして闇の先に薄明かりは見えるのか?精神医学理論の復興を目指して総力特集する。

目次

[巻頭言]精神医学理論の危機という問題設定◎岡崎伸郎/[座談会]精神医学の理論的危機の諸相◎松本雅彦×村上靖彦×香山リカ+[司会]岡崎伸郎)/[特集論文] 「かのように」——魂はどこへ行くのか◎内海健/異なるパラダイム、一つの臨床——精神病理学の視点から精神医学の足場について考える◎鈴木國文/統合失調症をめぐる最近の「精神医学理論」◎八木剛平/これからの精神病理学の役割と機能、あるいは反・精神病理学◎岩井圭司/精神医学理論に臨床心理はどのような態度をとるか◎小林孝雄/精神医学理論の危機をめぐる断章◎高岡健/[連載]視点・11「退院支援施設問題」——中間施設論争と障害者の権利保障◎伊藤哲寛/[新連載・1]触法精神障害者問題に対する「日精協」の対応・1——保安処分案と心神喪失者法案への態度◎中山研一/[コラム]引き抜きにくい釘・14理に傷む病——遅れていた前書き◎塚本千秋/[新・ルポ精神保健改革]Vol.8・日本で初めて民営化された県立精神病院(福岡県)県立医療センター太宰府病院◎芳賀幸彦+佐原美智子/[連載]少年非行をめぐって・7・保護観察における「不良措置」について——法律の規定を中心として◎羽間京子/老いのたわごと・33・浜田引退のかげで◎浜田晋/[書評]/『ゆるゆる病棟——精神医療の新しい可能性を求めて』(佐藤順恒・山田均著、星和書店、2006年)◎黒川洋治/[紹介]『精神保健福祉(PSW)の魅力と可能性——精神障碍者と共に歩んできた実践と通して』(やどかり出版、2006年)◎岩尾俊一郎/『ストレス理解の新たな視点』(山下剛利著、悠飛社、2006年)◎高田知二/[編集後記]◎高岡健

著者プロフィール

『精神医療』編集委員会(「セイシンイリョウ」ヘンシュウイインカイ)

浅野弘毅、阿保順子、岩尾俊一郎、犬飼直子、岡崎伸郎、岡村達也、黒川洋治、河野節子、高岡健、高木俊介、野口昌也、芳賀幸彦、広田伊蘇夫、藤澤敏雄、松本雅彦、森山公夫の16名によって構成される。

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