発行:批評社
この版元の本一覧
四六判 216ページ 上製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0454-6(4-8265-0454-3) C3021
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年11月
書店発売日:2006年11月25日
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紹介
神武天皇がヤマトノ国(全九州連合国)より大和国(トミ或いは秀眞国:奈良)に東遷し、饒速日尊(にぎはやひのみこと)娘・伊須気持余理比売(いすけよりひめ)を娶り、橿原宮において即位し、大和朝廷の継承者としてその地位を確立したことは『古事記』「神武記」にも記してある。尊の死後、朝廷内において女系の皇祖神として祭祀されていた饒速日大神は、大化改新の勝者天智天皇(中大兄皇子/天武の兄:645年)や壬申の乱(672年)の勝者天武天皇によって皇統継承の陰湿な策謀を糊塗するために『記紀』神話の捏造によって『先代旧事本紀』に記された饒速日大神の伝承を抹消されてしまったといえる。その後の大和朝廷の祭祀権は、饒速日大神を皇祖神と仰ぐ大神神社ではなく、天武天皇が発願して創建された伊勢神宮において中臣氏(藤原鎌足)に掌握されていくことになる。
『先代旧事本紀 訓註』校訂編集者である著者が、女系の皇祖神である饒速日大神を祭神とする全国の主要神社の長年にわたる踏査より、大和朝廷創建の謎を明らかにする。
目次
序章
第一章 饒速日尊と大和朝廷の創建
第二章 饒速日尊と『古事記』『日本書紀』
第三章 饒速日尊を祀る神社
第四章 饒速日尊と中臣氏の専横
第五章 古代史・古神道秘録
あとがき
前書きなど
今や国会でも歴史認識を叫ばれていますが、我が国の成立、大和朝廷の誕生について正しい認識を持たれている方は少ないと思います。
それは、これまで古代文献として最も信奉されてきました『古事記』『日本書紀』に史実改竄(かいざん)、隠蔽(いんぺい)、創作があるためと考えられます。
『先代旧事本紀』によりますと、我が国の成立は神武天皇が東遷される以前(三世紀始め)饒速日尊(にぎはやひのみこと)という大神が北九州方面より三十二人の従者(神)と二十五部の物部(軍団)その他を従えて大和(やまと)(奈良県。当時トミ或いは秀眞国(ほつまのくに))に東遷され、当時大和の豪族長髓彦(ながすねひこ)を服従させ、その妹三炊屋(みかしきや)姫(ひめ)を妃として、従えてきた三十二人の従者(神)と二十五部の物部(軍団)その他を饒速日尊が本拠とした磯城(しき)(奈良県桜井市付近)を中心として畿内各所に配置し、統治圏として我が国の基礎を形成したことに始まります。
饒速日尊が亡くなられた後、神武天皇が東遷され、饒速日尊の御子伊須気余理比売(いすけよりひめ)と結婚され、饒速日尊の御子宇摩志麻治命(うましまちのみこと)より饒速日尊の統治権を禅譲されて大和朝廷が誕生されました。
これが我が国創起の真実の歴史と考えられます。そのため、神武天皇は橿原宮(かしはらのみや)(奈良県御所市柏原か)でご即位されるとき皇居の内に皇祖神として饒速日尊の御魂と尊の御魂の憑代(よりしろ)と考えられる布都主剣(ふつぬしのつるぎ)と天璽瑞宝(あめのしるしみずのたから)(十種神宝(とぐさのかんだから))を共に奉斎されました。
なお、初期天皇家のお血筋は男系は神武天皇お一人ですが、皇后は饒速日尊の御子伊須気余理比売(いすけよりひめ)を始め、その後の皇后は饒速日尊の神裔磯城県主(しきのあがたぬし)(後の物部氏)から殆ど出自されており、皇后から誕生された皇子のみが次の天皇となられる慣例でした。
即ち、天皇家は饒速日尊の家系であるということです。
また、『古事記』『日本書紀』では神武東征とされ神武天皇が唯お一人で我が国を創建されたように考えられていますが、『先代旧事本紀』国造(くにのみやつこ)(上代地方豪族で朝廷から土地の統治を認められた者)本紀などによりますと、神武天皇は饒速日尊の統治権(北九州の一部と瀬戸内の各所、畿内の全域)を譲られてより、多少は統治圏を拡張していますが、神武天皇の皇子神八耳命(かみやゐみみのみこと)とその御子健磐龍命(たけいわたつのみこと)などによるヤマト国(九州全域)を大和朝廷に併合、其の後歴代天皇のご努力により各地に国造の認定などがあり、全国が統一され日本国家として形成されました。
『古事記』『日本書紀』によって消されてしまっている我が国建国の基礎を築かれた饒速日尊を皇祖神として復権させることが国家、国民にとって重要な成すべきことではないでしょうか。
皇祖神饒速日尊の復権に皆様のご協力をお願いいたします。
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著者プロフィール
大野 七三(オオノ シチゾウ)
大正11年(1922)埼玉県狭山市に生まれる
昭和15年(1940)埼玉県所沢商業学校卒
米国クレイトン大学哲学博士。同日本校特任教授
元狭山市文化財審議委員、元狭山市史編纂委員、元狭山市美術工芸専門調査員
著 書 『狭山市の社寺誌』『先代旧事本紀 訓註』『神々の原像—「先代旧事本紀」に秘められた神々の伝承』『日本建国の三大祖神』『日本建国神代史』ほか。
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