伝説の激烈トーク番組が活字で甦ったTVウワサの眞相
岡留 安則:編著
発行:七つ森書館
この版元の本一覧
四六判 224ページ 並製
定価:1,300円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8228-0754-2 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年11月
書店発売日:2007年11月29日
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紹介

惜しまれつつ休刊した『噂の眞相』のあとを受けて始まった「TV ウワサの眞相」(司会:小西克哉、番組顧問:岡留安則)。番組は2007年の3月で終了しましたが、“ウワ眞”的なものを求める視聴者・読者の声に応えるべく、昨年6月以降に放送された分を書籍化!

目次

第1章 「政治とカネ」新興IT企業にも伸びる永田町の魔手

 国政調査費無駄使いから浮かび上がる政治とカネ
 長期政権とスキャンダルの相姦関係
 政治家とIT企業に捜査のメスは入るのか

  ◯井上トシユキ(ITジャーナリスト)インタビュー
   捜査に掛かる政治的バイアス

 「政治とカネ」のスキャンダルは日本の自民党政治の構造的問題だ!

  ◯村岡兼三(元官房長官)インタビュー
   政治資金規正法は機能していない

 政治とカネを巡る歴史──政策と政治理念でしか解決できない!?


第2章 風俗の世界まで管理・統制化を狙う権力のあくなき野望

 改正風営法はアメリカからの外圧だった!
 変貌する歌舞伎町と警察権力
 警察権力が目をつけたヤクザとチャイニーズマフィアの抗争
 中国人マフィアの台頭と日本暴力団の蜜月関係の内実
 歓楽街・歌舞伎町が寂しくなったのは石原都知事の浄化作戦だった!
 迷惑防止条例による摩訶不思議な取り締まりの理由と警察側の言い分
 野放しにしてきたのに、ここにきて摘発を始めた理由とはなんなのか

  ◯久田将義(元『実話GON!ナックルズ』編集長)インタビュー
   風営法改正の背景事情

 雑誌媒体にまで規制の手を伸ばす改正風営法


第3章 アメリカの戦争戦略に巻き込まれる日本の行方

 イスラエルによるレバノン攻撃の深層
 アメリカの中東政策の欺瞞
 “アメリカのポチ”小泉総理の歴史観なき外交
 安全保障だけではない日本の対米追従
 反米勢力が地球上になくならない限り米国の戦争DNAは永続する!

  ◯ジェフ・キングストン(アメリカ人作家)インタビュー
   日米関係の核心──本当のパートナーシップ

 沖縄に見る米軍再編の相次ぐ矛盾点

  ◯宮嶋茂樹(報道カメラマン)インタビュー
   日本のメディアの情けない戦争報道

 戦争報道とメディアと国家


第4章 徹底検証! 日本のジャーナリズムはなぜダメになったのか

 「あるある大事典」の捏造事件とテレビ業界の現状
 捏造番組だけではない霊能者やオカルト番組などが跋扈する問題点
 NHK番組改ざん事件とそれを告発した朝日新聞スクープの裏事情
 最高裁判所が電通と地方新聞を利用した裁判員制度PR大作戦の悪質さ
 ジャーナリズムと権力
 新聞が面白くないのは記者クラブ制度に依拠した横並び感覚だ!
 記者クラブ制度の最大の欠陥は報道機関の権益組織化していること
 韓国にもあった日本同様の記者クラブはなぜ廃止になったのか


第5章 芸能報道のタブーに迫る!

 大手芸能プロに対するテレビ局の自主規制の構造
 芸能界最大のタブー──ジャニーズ事務所

  ◯ジャニーズ追っかけの30代女性ファンの証言
   ジャニーズとキャラが被ると出られない!?

  ◯北村肇(元『サンデー毎日』編集長)インタビュー
   バーニング・プロのタブーにチャレンジ

 芸能界の黒い金──こうやって芸能記者は取り込まれていく
 癒着が蔓延している芸能ジャーナリズムから如何に脱却するか
 石原真理子の告白暴露本「ふぞろいな秘密」の裏事情

  ◯常田裕(芸能記者)インタビュー
   知られざる芸能タブー──政界から宗教界まで利権の実態

 芸能界と政界との深い関係


第6章 安倍政権の嘘だらけの「美しい国」の虚妄性を徹底的に剥ぐ!

 不祥事相次ぐ安倍政権の採点は!?
 国民の意思を無視した復党問題と、安倍総理と学会問題
 好き勝手な安倍側近とスキャンダル続出の理由は!?
 拡大する格差社会の実態は新たな〝貧困〟の出現だ

  ◯鈴木宗男(新党大地代表、衆議院議員)インタビュー
 「美しい国日本」より「美しい日本人」を作ること

 国民をまったく見ていなかった安倍政権

前書きなど

はじめに

 最近の永田町は日々新たな展開があって目が離せない。この原稿を書きながらも、目はニュース番組に釘付けである。福田総理との党首対談を先延ばして二度にわたる内々の党首会談に応じた民主党の小沢代表が、福田側から提案された自衛隊の国連決議を前提とした海外での恒久的活動や大連立構想と政策協議を党に持ち帰り、民主党役員会にはかったものあっさり拒否されたことで、「これは私に対する不信任と受け止めざるを得ない」と代表を辞表するという記者会見をやってしまった。ビックリである。
 政権交代を狙う党の代表が何という安直なことをしてくれたんだと怒りたいところだが、一夜にして局面がひっくり返るのは永田町における暗闘政治の常である。間違いは間違いで素直に認めて、即時撤回をすればいい。小沢一郎にはもともと強い権力志向があり、自民党が民主党案を丸呑みしてくれるのならば、政策実現のチャンス到来ではないかという考え方があったのだろう。しかし、決定的に間違っていたのは、参議院議員選挙で与野党逆転という選挙結果を出してくれた有権者に対して、まったく配慮していなかったことだ。まして、政権交代の可能性が目前に来ているのに、である。密室での党首会談にしても、これは紛れもない「ボス交」であり、海千山千の永田町で生き延びてきた自民党政治家たちの、権力さえ維持できればなんでもやるという旧態依然のやり口に乗せられただけではないのか。
 長く権力の座にあり、その味を知った自民党は、権力を握るためには悪魔とでも手を結ぶ政党である。当時、社会党委員長だった村山富市を総理に祭り上げて自・社・さ政権をつくったという歴史もある。つい最近も、政権を自ら投げ出した安倍前総理に代わって総理に就任した福田総理に雪崩をうって乗り代えた政治家連中ばかりではないか。改革を口にしていた小泉チルドレンなど、その代表格である。自民党に信念やポリシーを求めることじたいが間違いであり、参議院で過半数をとれるならば、第一の敵であるはずの民主党とでも平然と手を組むのが自民党なのだ。そんなことをかつて自民党幹事長として豪腕を振るったことのある小沢が知らないはずがないだろう。次の衆議院議員選挙での与野党逆転に政治生命をかけていたはずの小沢一郎という人物の、一時的だったとはいえ心変わりの理由はいったい何だったのか知りたいものだ。ひょっとしたら、米国・CIAの働きかけでもあったのか。
 それはともかく、7月の参議院議員選挙で民主党が大躍進し、自民・公明党が過半数を割る惨敗を喫したことで、日本の政治は非常に風通しがよくなりつつある。初めて、この国に民主主義らしき手法が確立されようとしているといっていい。いまのところ、民主党が参議院で提出した法案は自民党と霞ヶ関官僚たちが合作で勝手につくったものに比べれば、格段に民意を反映したものばかりである。あわてた福田総理が民主党・小沢代表に党首会談を申し入れ、大連立構想もOKというサインまで出したのは、自民党の存続に関わる深刻な危機意識の表れである。それに手を貸す必要などまったくないのではないか。それこそ国会論戦で正々堂々とどちらの言い分が正しいのか、国民に判断してもらえばすむ話だ。テロ新法にしてもこれまでの給油の実態をすべて情報公開した上で、その是非をめぐって徹底討論すればいいのだ。
 先の郵政民営化総選挙で小泉自民党が圧勝したことで、この間の政治は数を頼みの強行採決の繰り返しで、国民もいささかうんざりしていた。調子にのった安倍総理は、悲願の憲法改正を掲げ、わが世の春を謳歌しているように見えた。それはそうだろう。戦後の総理が誰も手をつけなかった教育基本法を改正し、憲法改正の手続きを準備する国民投票法を成立させ、戦後日陰の身だった防衛庁を防衛省に昇格させた。安倍政権が安泰のまま続いていれば、テロ特措法の延長は当然としても、沖縄の辺野古に近代装備を備えた米軍の核ミサイルも飛ばせる新基地建設を、カンジンの事は情報公開しないままに強引に進めたに違いない。世界各地に米軍とともに自衛隊を出動させる戦争の準備や日米軍事同盟の強化も一段進んだに違いない。
 背水の陣で登場した福田政権は安倍政権の強行路線とは違うが、しょせん霞ヶ関官僚とは馴れ合いの関係でやってきた人物である。はっきりいえることは、これまで霞ヶ関官僚と二人三脚でやってきた自民党にはもはや厚労省や防衛省のような腐りきった官庁を抜本的に改革する能力はまったくないということだ。もしあれば、これまでに当然やってきたはずである。在日米軍再編、沖縄辺野古野新基地建設などに見られるような対米追従一辺倒路線から脱却するには、米国に対するトラウマに侵され続けてきた外務省や防衛省を一度解体してから再生するしか途はないだろう。そのためにこその政権交代であり、自民と民主が野合して大連合をつくれば、霞ヶ関の官僚たちにとっては万々歳であり、これからも利権をむさぼりつつ、ヌクヌクと延命するだけである。民主党も小沢党首のドタバタ劇を乗り越えて一致結束して政権奪取に向けて全力で邁進すべしである。「はじめに」の文章としては、少々カゲキになったかもしれないが、この本の内容はそれ以上だと思うので、許して欲しい。

著者

関連リンク

『ポスト・噂の真相』
耳で立ち読み新刊ラジオ

著者プロフィール

岡留 安則(オカドメ ヤスノリ)

元『噂の眞相』編集長。1947年、鹿児島県出身。法政大学卒業後、『マスコミ評論』を創刊し、79年には反権力を標榜する月刊誌『噂の眞相』を創刊する。以来、編集発行人として、数々のスクープ・スキャンダルで話題を集めるも、2004年3月に異例の黒字休刊を宣言し、沖縄に移住する。著書に『「噂の眞相」25年戦記』(集英社新書)、『編集長を出せ!』(ソフトバンク新書)、『「噂の眞相」イズム』(WAVE出版)、『武器としてのスキャンダル』(ちくま文庫)、共著に『100人のバカ』(七つ森書館)他多数。

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