日本、ぼくが愛するその理由は
ジャン=フランソワ・サブレ, 鎌田 愛:訳
発行:七つ森書館
この版元の本一覧
四六判 252ページ 上製
定価:2,400円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8228-0739-9 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年02月
書店発売日:2007年02月25日
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紹介

「日本社会の理不尽さを知りつくした社会学者で日本専門家サブレが語る、彼を魅了してやまない日本の人びとの懐の深さとやさしさ」(「ル・モンド」日本特派員フィリップ・ポンス)。忘れ去られた日本の精髄をユーモアたっぷりにフランスのエスプリで語る。

目次

日本語版出版によせて
プロローグ 文化の違いを超えて
第1章 マルコ・ポーロがチパンゴと呼んだ国
第2章 北に彷徨い落ち着く
第3章 永谷のおばあさんと幸せの家
第4章 打ち明けられた苦悩
第5章 まるい地球に夕日が沈む
エピローグ ギョウザの哲学
訳者あとがき

前書きなど

日本語版出版によせて

 ふたつの山があった。住人はそれぞれ「おらが山がいちばん」と思い暮らしている。いったい、誰が好き好んで自分の山を下りて他人の山を登るというのか。
 しかし、故郷を出た先人もいた。ぼくも、もうひとつの山がどんなところなのか知りたくなり、山を下りることにした。もうひとつの山を登る道は険しく曲がりくねっていた。しかしそこで暮らし始めると、意外や居心地はよく、そこで学んだ文化や言語は大きな収穫となった。
 その山からは故郷の山を見渡すことができた。ほかの山の頂に立つと、自分の山のことが??良い面も悪い面も??よく見えるようになる。これもまた大きな収穫。それから、いろいろな山に登るようになった。文化も違えばそれぞれ興味深く、優劣をつけることはできない。
 歳とともに日本、フランスという山を登り下りするぼくの足腰も弱ってきた。いつ道端で倒れてしまうかもしれない。しかし、これだけは言える。道中での発見こそが本物で、さらなる収穫となる。それは、「違う」ということについて考える行為そのもの。未知を探して彷徨い、さまざまな人と出会う旅路でこそ、自分自身の問いに答えを見出すことができるのではないだろうか。

  二〇〇七年一月 ジャン=フランソワ・サブレ

著者プロフィール

ジャン=フランソワ・サブレ(ジャン フランソワ サブレ)

1946年、フランスのベリー地方に生まれる。フランス国立科学研究庁(CNRS)研究員。パリ人間科学会館(MSH)内アジアネットワーク代表。1990年CNRS日本支部を開設、1996年まで所長。同期間に国営ラジオ、フランス・アンテールの日本特派員も兼任。著書に「L’Empire du concours(受験帝国)」(1986)、「Le Japon quotidien(日常の日本)」(1993)、「L’Etat du Japon(日本の現状)」(1995、編著)、「La dynamique du Japon(日本の活力)」(2004、編著)ほか多数

鎌田 愛(カマタ アイ)

1970年東京生まれ。東京学芸大学教育学部音楽科卒業。1997年、トゥールーズ第2大学大学院音楽学部修士課程修了。2002年、パリ第5大学大学院教育学部修士課程(DEA)修了。同大学院博士課程中退。現在パリ在住。アジアネットワーク勤務。

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