幻想文学、近代の魔界へ
一柳 廣孝:編著, 吉田 司雄:編著
発行:青弓社
この版元の本一覧
A5判 280ページ 並製
定価:2,400円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-9179-0(4-7872-9179-3) C0395
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年05月
書店発売日:2006年05月23日
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紹介

現代の文化環境に広く浸透し、魔的な魅力で心をくすぐる幻想文学。夏目漱石から怪談・映画・ミステリ小説・ゲームまでを射程に収め、「幻想」が成立する場=魔界を見定めて近代へと遡って、多様な視角から闇を探索する「ナイトメア叢書」第2巻。

目次

「闇」への想像力をかきたてるために──「ナイトメア叢書」刊行にあたって 一柳廣孝 はじめに 一柳廣孝 第1章 「幻想文学」とその時代──東 雅夫インタビュー  「幻想文学」とその時代──東 雅夫インタビュー 聞き手:一柳廣孝/吉田司雄   1 エディトリアルの原風景   2 〈幻想〉な大学時代   3 「幻想文学」とその時代  4 「幽」を使い倒す   5 これが私の生きる道 第2章 幻想コラム  「人外」の幻想文学──乱歩・マッケン・中井英夫 真杉秀樹  ロマンティシズムの継承権 高原英理  なにを歌ったのかな?──ロス幻談 遠藤 徹 第3章 幻想文学史を再考する  座頭を殺す──『夢十夜』第三夜の幻想文学史 高山 宏  女霊の江戸怪談史──仁義なき「後妻(ルビ:うわなり)打ち」の登場 堤 邦彦   1 女霊の復讐   2 後妻(ルビ:うわなり)打ちのルール崩壊   3 妬むべからず、祟るべからず   4 近世怪異小説のまなざし   5 怪談と因縁咄のスタイル  怪談と語りの近代 高木史人/飯倉義之   1 「怪談」をどのように位置づけるか──高木史人から飯倉義之さんへ   2 「怪談」の隣へ 笑話・色話──飯倉義之から高木史人さんへ   3 口に甘く、耳にやさしい研究の台頭──高木史人から飯倉義之さんへ   4 やさしい世間の、やさしいわたし──飯倉義之から高木史人さんへ   5 怪談と語りの近代──高木史人から飯倉義之さんへ  〈少女〉という快楽──田山花袋「少女病」をめぐって 光石亜由美   1 〈少女〉の誕生と〈処女〉の価値   2 〈少女〉という快楽装置   3 「少女病」という新しい欲望  4 淫行条例と〈少女〉  影たちの街──カリガリスムと日本 中沢 弥   1 都市幻想   2 カリガリ博士のキャビネット   3 富ノ澤麟太郎の横顔   4 表現主義映画と日本   5 カリガリを探して  家郷/家霊幻想の文学誌──特に「メイスケさん」の系譜について 長山靖生   1 幻想文学の在処   2 反社会の秩序/社会の無秩序   3 想像/創造される「歴史」   4 「再生」する創造主と暗黒神   5 過去からの光に動かされる男   6 反国家としての愛国という系譜  もう一つのクローズドサークル──『八つ墓村』と『屍鬼』 横濱雄二/諸岡卓真   1 開かれた閉鎖空間   2 物語と反復   3 遡行と緊迫   4 閉鎖の反復   5 閉塞の緊迫   6 なぞり返すこと  ファンタジーRPGにおける「幻想」の居場所 高橋 準   1 「空想的なもの」と「現実的なもの」   2 「空想的なもの」とRPG   3 RPGが「ファンタジー」であるために   4 旅と戦いと──未知なるものを飼いならす   5 汝ら、とらわれし者たちよ──欲望の増殖と反復のなかで  夢の言葉の現実性(ルビ:リアリティ)──崎山多美「孤島夢ドュチュイムニ」 渡邊英理   1 夢の言葉   2 女の声と女の身体   3 視ることと視られること、乗り入れることと乗り入れられること  [連載]  真夜中のセクシュアリティ(第2回)  夢みる少年でいるために──『新世紀エヴァンゲリオン』の再生、あるいは「虚構」の未来に向けて 久米依子   1 『Neon Genesis:Evangelion』のプロジェクト   2 日常のなかのヒーロー   3 陶酔と覚醒の間で  ゆらぐフレームの内外(第2回)  『黒革の手帖』のゆくえ 吉田司雄 第4章 日本ドッペルゲンガー小説年表稿 西井弥生子  日本ドッペルゲンガー小説年表稿 西井弥生子 第5章 書評エッセイ&ブックガイド  文学史の降霊術師・高田衛──西洋へ向けての江戸文学・近代文学の紹介を兼ねて フランソワ・ラショウ 前田愛・私的断章 東郷克美  ブックガイド 川崎公平/横濱雄二/諸岡卓真/成田大典/井上貴翔

著者プロフィール

一柳 廣孝(イチヤナギ ヒロタカ)

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教員。専攻は日本近代文学、日本近代文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、『催眠術の日本近代』、編著に『「学校の怪談」はささやく』『心霊写真は語る』、共編著に『ホラー・ジャパネスクの現在』(いずれも青弓社)、共著に『日本妖怪学大全』(小学館)など。

吉田 司雄(ヨシダ モリオ)

1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学、文化研究。編著に『探偵小説と日本近代』(青弓社)、共編著に『ホラー・ジャパネスクの現在』(青弓社)、『ディスクールの帝国』(新曜社)、『文化のなかのテクスト』(双文社出版)、共著に『「学校の怪談」はささやく』(青弓社)、『妊娠するロボット』(春風社)など。

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