美術館の政治学
暮沢 剛巳
発行:青弓社
この版元の本一覧
四六判 240ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-3272-4 C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年04月
書店発売日:2007年04月20日
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紹介

ミュージアムパークとしての上野公園、近・現代の「暴力」そのものを展示する遊就館、1980年代の文化的象徴=セゾン美術館などを取り上げながら明治期以降の歴史をたどり、グローバリゼーションなどを俎上に載せて美術館という思想を縦横に批評する。

目次

序章 日本のミュージアムの現状と課題とは?  1 サムスン・リウム美術館  2 世界のミュージアム事情  3 国立新美術館──日本の美術館の縮図  4 本書の構成 第1章 万国博覧会という劇場  1 万博とミュージアム  2 メディアとしての博覧会  3 大阪万博──未曾有の国家的イヴェント  4 皇紀二千六百年博の再来  5 愛・地球博──万博の現在と未来 第2章 思想としての日本民藝館  1 日本民藝館とは?  2 柳宗悦──その関心の軌跡  3 「民藝」の誕生と美術館構想  4 平和主義とオリエンタリズム  5 モノの思想  6 宗悦の美術館観  7 日本民藝館の現在と今後 第3章 上野公園の美術と記憶──ミュージアムパークのゆくえ  1 リニューアルした東博  2 「文化の森」以前の上野公園  3 町田久成──上野の山に博物館建設を夢見た男  4 博覧会から博物館へ  5 巨大化する博物館  6 「美術」と「記憶」  7 「上野の山」の現在と未来 第4章 戦争展示のポリティクス──遊就館の両義性  1 神社のなかのミュージアム  2 靖国の由来と歴史  3 「英霊顕彰」の展示とは?  4 その展示の特徴  5 戦争博物館のタイプ  6 遊就館の存在意義  7 美術館としての遊就館 第5章 セゾン美術館から森美術館へ──〈文化〉の転換と美術館  1 ミュージアムとしての催事場  2 西武美術館──その前史と黎明期  3 三つの方向性──西武美術館の多彩な活動  4 セゾングループの文化戦略  5 セゾン文化の黄昏と人材の流出  6 森美術館──新たなメガ・ミュージアムの誕生 第6章 ICCとメディアアートの(不)可能性  1 緊急ライヴ・イヴェント『ic uc wc』  2 ICCの十六年──構想から開館以降  3 表面化する問題と閉館の危機  4 存続問題の顕在化  5 ICCの公共性と情報開示  6 ICCの存在価値はどこに?  7 活動を再開したICCのこれから 第7章 美術館と地域文化  1 山口情報芸術センター──地方都市の情報戦略とメディアテーク  2 金沢21世紀美術館──市民参加型美術館の地域再生戦略  3 遺跡のなかの美術館 第8章 国公立美術館の現状と課題──独立行政法人と美術館経営  1 制度上の諸問題  2 独立行政法人の功罪  3 公立美術館の経営問題  4 改善委員会の提言と再建  5 今後の展覧会企画 第9章 グローバリズムのなかの「ミュージアム」  1 マルチカルチュラリズムという概念  2 グローバリゼーションという概念 参考文献 あとがき

著者プロフィール

暮沢 剛巳(クレサワ タケミ)

1966年、青森県生まれ。評論家として、美術・建築・デザインなどを対象に執筆や翻訳活動をおこなう。武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、筑波大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。著書に『「風景」という虚構』(ブリュッケ)、『美術館はどこへ?』(廣済堂出版)、編著に『現代美術を知る クリティカル・ワーズ』、共編著に『アートを書く!クリティカル文章術』(ともにフィルムアート社)、『アートスケープ・クロニクル1995-2005』(トランスアート)など。

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