催眠術の日本近代
一柳 廣孝
発行:青弓社
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四六判 216ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7872-2019-6(4-7872-2019-5) C0321
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年09月
書店発売日:2006年09月11日
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紹介

パラダイムの一大転換を迫られた明治期、科学とオカルトの境界に狂い咲いた催眠術。魅力といかがわしさとをただよわせ、明治の人々の心をつかんだ「術」の盛衰をたどり、民衆を「国民」として統合していく国家の軌跡を重ね合わせて解読する。

目次

はじめに I  催眠術の登場──合理と非合理のはざまで  1 催眠術の移入   「こっくりさん」の向こう側/催眠術の移入/アカデミズムと催眠術/催眠術と小説・演芸/催眠術ブームの断絶  2 異形としてのメスメリズム   メスメリズムの移入/メスメリズムとスピリチュアリズム/メスメリズムと「電気」  3 「幻術」の発見   催眠術と幻術のあいだ/幻術としての「忍術」/近藤嘉三『幻術の理法』『魔術と催眠術』/気合術師、浜口熊嶽  4 「幻術」の歴史   幻術の歴史/幻術とキリシタン/『動物電気概論』と『魔術と催眠術』の〈絵〉 II  催眠術ブームの背景  1 明治三十六年の催眠術   催眠術ブームの再来/「脳」と「神経」と催眠術/催眠術書の中身/催眠術と心霊学/「万能薬」としての催眠術/催眠術の「霊」的理論  2 幸田露伴「術比べ」の周辺   催眠術は「邪法」か「科学」か/「狐」というメタファー/憑物信仰と催眠術/写真・玉突き・催眠術  3 アカデミズムと権力/制度   『催眠術及ズッゲスチオン論集』の刊行/心理学・精神医学の眼差し/心理学と精神医学の「学」的附置/犯罪としての催眠術/宮崎県の私為医業被告事件 III  変質する催眠術  1 森鴎外「魔睡」の象徴性   鴎外と「魔睡」/明治四十二年の催眠術/誘発される「性」  2 「千里眼事件」の波紋   千里眼事件と催眠術/メディアの眼差し/福来友吉の挫折/「催眠術」から「霊術」へ IV 霊術の時代  1 霊術のバックグラウンド   大槻快尊「精神療法の話」/心理学の「心霊」からの撤退/高橋五郎の「心霊哲学」/マイヤーズの「潜在意識」/精神分析の危うさ/禅と催眠術  2 多面体としての霊術   村上辰午郎の催眠術普及運動/多面体としての霊術/霊術の営業戦略/太霊道と大本教/「神経病」の時代のなかで  3 霊術の行方   庶民の眼差し/霊術ブームの終焉 おわりに──世紀末と現代日本 あとがき

著者プロフィール

一柳 廣孝(イチヤナギ ヒロタカ)

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教授。専攻は日本近代文学・文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、編著に『心霊写真は語る』『「学校の怪談」はささやく』『ホラー・ジャパネスクの現在』『幻想文学、近代の魔界へ』(ともに青弓社)、共著に佐々木英昭編『異文化への視線』(名古屋大学出版会)ほか。

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