発行:飯塚書店
この版元の本一覧
四六判 240ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7522-2050-3(4-7522-2050-4) C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年10月
書店発売日:2006年10月10日
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目次
序章 季語以前—俳句の民俗性
春の章 木霊との対話
ねずみと木挽き
子守唄の記憶
わらべうたの伝統と創造
※フィールドノートの余白・三番叟
夏の章 田植の風景
田の唄と神と
恐山大祭
※フィールドノートの余白・水の中
祭りのかたちと声
秋の章 盆の時空
川の精霊と神々
馬と牛をめぐる言葉
※フィールドノートの余白2・テレビと昔話
冬の章 神楽における神と人
いくつもの正月
鳥を追う・虫を送る
※フィールドノートの余白・幻の雪
鬼と子ども
参考文献
あとがき
前書きなど
はじめに
民俗と俳句とはどのように関わるのだろうか。この問いにはいくつかの角度から考えていくことができる。まず俳諧を生みだし、近代に入ってから俳句をさまざまなかたちで変成させてきた作者や読者の生活という観点から問うことができるだろう。あるいは季語や季題に着目することで、ひとつひとつの言葉の歴史や伝承を探ることで照射できる問題もあるだろう。さらにそうした季語を集め、広くとらえることで見えてくる問題—季寄せや歳時記といった書物とそれを支える論理—の追求とそうした過程で自ずから了解されていく共通認識を考えていくことも重要なテーマであろう。
短詩型文学としての俳句が持つ問題は、文学という人間の営みそのものを捉えなおしていく必要性を問うものとしてあるのかもしれない。なぜなら、日常の暮らしの中の言葉とそれらはきわめて近く、それでいて、深い芸術性への入り口となっているからである。そこには、生活を文学に昇華させる企てがさりげなく刻み込まれているといえる。
著者プロフィール
小池 淳一(こいけ じゅんいち)
1963年生まれ。 東京学芸大学教育学部卒。国立歴史民俗博物館助教授
主要研究課題:民俗における文字文化の研究、陰陽道の展開過程の研究、地域史(北奥羽地方)の民俗研究など。
主な著書:『寛永九年版大ざつしよ』岩田書院(共編)1996年
『陰陽道の講義』嵯峨野書院(共編)2002年他。
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