特集 援助のための見立てそだちと臨床 Vol.3
『そだちと臨床』編集委員会:編
発行:明石書店
この版元の本一覧
B5判 154ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2643-6 C0311
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年10月
書店発売日:2007年10月11日
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紹介

第1特集は援助のための見立て。児童福祉の臨床に携わる専門職による援助実践と見立てについての論考から見立ての意義と課題を探る。第2特集は自立と孤立。自立を志向した活動や支援の現場を、社会的施策の不備、社会資源の必要性なども含め支援者や当事者が語る。

目次

【特集】援助のための見立て——その意義と課題
 「見立て」についての問いかけ●川畑 隆/本誌編集委員
 「見立て」を受け取る側の視点から——里親としての体験●廣岡逸樹/山口県精神保健福祉センター
  ——時機を得た「見立ての繰り返し」が「そだちの援助」のなかで丈夫な糸としての役割を果たす
 家族の見立てと手だて●岡田隆介/広島市こども療育センター
  ——見立てとは家族を知ること。見立てたうえで、新調か、着こなしの工夫かを考える
 更生保護での見立て●正木恵子/大阪保護観察所
  ——どのように回復と成長を支えていくかという視点を忘れず、予想される危機場面まで見立てる
 障害のある子どもの見立て●鋒山智子/京都府教育庁指導部特別支援教育課
  ——検査は子どもを理解するための客観的データとして重要。保護者との共有・連携も欠かせない
 児童虐待対応における見立て●菅野道英/本誌編集委員・滋賀県中央子ども家庭相談センター
  ——将来の生活のクオリティを確保するために、目の前のことだけでなく、家族や専門職をも見立てる
 家族療法の視点で「家族を見立てること」の是非●吉川 悟/龍谷大学
  ——クライエントの「ローカルな知恵」に、治療者は「無知の姿勢」で対応する以外にない
【特集】自立と孤立——当事者の語り、支援の現場
 自立そして自立支援とは何か●衣斐哲臣/本誌編集委員
 道草から得たもの●東山好伸/前和歌山県子ども・障害者相談センター所長
  ——ひきこもり青年の父の語り
 ひきこもりとエルシティオと私●永井契嗣/ひきこもり支援の共同作業所「エルシティオ」
 施設退所後の孤立から抜け出して●廣瀬さゆり/「日向ぼっこ」代表
 自立援助ホームの子どもたち●星 俊彦/「星の家」ホーム長
 人はつながりのなかでしか生きられない●宮代トシ子/元奈良県中央こども家庭相談センター相談員
  ——女性・母親の自立支援にかかわって
 自立と孤立をめぐる社会臨床学的考察●中村 正/立命館大学
  ——虐待する父親たちのグループワークをとおして
【連載】
「そだちと臨床」を支える人たち(3)
公開します! 発達相談のコツとツボ(3)
誌上カンファレンス(3)
 樹木画データの読み込みから
行政 up to date(3)
 児童虐待防止法の改正●川崎二三彦[崎は大が立]
 障害者自立支援法その後●高木恵子[高は口がはしご]
 「赤ちゃんポスト」●山縣文治
「家族の構造理論」私風 第3回
 曖昧化する境界●団士郎
Windows of Books No.3
 福岡県編
みん&もこのりんしょう談義(3)
 お題「逃げる・逃げない」
ジェノグラムをとおした家族理解(2)●早樫一男
親・子に役立つ非行相談援助法(1)
 苦悩と試行錯誤の非行相談援助●渡辺 忍
特別寄稿
 障害福祉サービスと「エリジビリティ」●堀川裕之
 情緒障害児短期治療施設での性教育の経験●長倉いのり/門 眞一郎
一時保護所論序説 第3回
 システムズ・アプローチを考える その2●小木曽 宏
読者の広場
編集後記/次号予告

前書きなど

編集後記
 8月11日にこの第3号の編集作業と、第4号の企画会議を大阪で行ないました。編集委員のうち12名と明石書店から担当の大野祐子さん、そして同じく編集部の神野斉さんが出席しました。こんなふうに一同が会するのは1号につき企画と編集の2回だけです。その他の雑誌作りに関するやりとりは、すべて大野さんと編集委員全員公開のEメール上で行なっています。
 さてその編集会議、みんな、事前に大野さんから送られてきた第3号のゲラ刷りコピーを前にして、修正が必要な点の指摘や感想をそれぞれ口にしています。「特集『援助のための見立て』の執筆者のかたがたにはご苦労をおかけしました。委員の川畑からの問いかけがあまり一般的なことじゃなかったり、総花的だったりして、答えにくかったことと思うよ」「でも、それぞれの現場での見立てについて丁寧に報告してくださったり、とてもむずかしいことを噛み砕いて伝えていただいたことが、すごくありがたかった」「このテーマはこの雑誌では今後も引き続くものだから、読者のみなさんからのご感想やご意見を待ちたいね」「特集の『自立と孤立』には、当事者の語りと支援の現場のことが豊かにたっぷりと寄せられたよ。それらはけっして自立という二文字だけで語れるもんじゃなかった、っていうのが実感だね」「連載の『そだちと臨床を支える人たち』と『公開します! 発達相談のコツとツボ』はそれぞれ発展的に解消、統合して、次号から「『相談のコツとツボ(仮題)』として再出発しよう」「『誌上カンファレンス』は、臨床心理学の倫理規定(技法の公開)にも注意が必要だけど、読者は記事を自らの仕事に役立てようとする実務家だと区切れると思うんで、読者のみなさん、そこのところよろしく」「『行政up to date』という枠にいつも押し込めてしまってるけど、執筆者のかたがたは今回もとっても貴重な情報とご見解を提供してくださった。ありがたいことだね」「発達臨床心理学用語講座は次号にまた顔を出しますよ。締め切り守ってね……」
 会議の様子が目に浮かびましたか? 第4号への投稿を希望されている方は、10月中に上記の大野さんまでご一報いただけると助かります。(川畑 隆)

著者プロフィール

『そだちと臨床』編集委員会(ソダチトリンショウヘンシュウイインカイ)

川畑 隆/菅野道英/大島 剛/宮井研治/笹川宏樹
梁川 惠/伏見真里子/衣斐哲臣/木村辰己/東方 愛
上松幸一/小木曽 宏/安部計彦/井上 薫

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