発行:明石書店
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B5判 272ページ 並製
定価:3,900円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2637-5 C0050
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年10月
書店発売日:2007年10月25日
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次世代ネットワークとして実現が進むNGNのコア技術であるIMS(IP Multimedia Subsystem)を、そのアーキテクチャからプロトコル、エンティティ、シーケンス、サービス制御まで詳細に解説したIMS規格の基本書。ユビキタスネットワーク、3.5/4世代移動ネットワーク、移動・固定融合ネットワーク、NGNなどに携わる企画・開発関係者、さらに大学の専門課程の学生を対象に、IMSのサービス制御技術を中心に詳述している。
目次
はじめに
第1章 IMSの概要
1.1 IMSとは何か
1.2 IMSの基本
第2章 IMSにおけるプロトコル
2.1 概要
2.2 SIPプロトコル
2.3 SIMPLEプロトコル
2.4 Diameter
2.5 RTPならびにRTCP
第3章 サービス制御
3.1 サービスアーキテクチャ
3.2 S-CSCFの機能
3.3 アプリケーションサーバ
3.4 MRFメディアサーバ
3.5 IM-SSFアプリケーションサーバ
3.6 OSA Service Capability Server
3.7 課金
3.8 ユーザプロファイル
第4章 NGNの概要
4.1 NGNとは
4.2 NGNの背景
4.3 NGNのアーキテクチャと特徴
4.4 既存のネットワークとNGNの比較
第5章 IMSのサービス
5.1 プレゼンスサービス
5.2 セッションモビリティ
5.3 PoCサービス
5.4 IMSを前提としたサービス設計手順
第6章 今後の展望
6.1 シームレス通信サービスのための実現技術
6.2 Ambient Networksにおけるモビリティ制御機能について
参考文献
略語
索引
執筆者紹介
前書きなど
はじめに
近年、IMSが各所で注目されている。IMSは、当初、移動通信分野において新しい多様なサービスを実現する技術として、この分野の代表的な国際的標準化機関である3GPPで規定されたものである。その後、固定通信分野においてもその有効性が認識され、次世代ネットワークとして実現が進んでいるNGN(Next Generation Network)の新しいサービスを実現するコア技術として国際標準に採用された。従って、今後、移動通信ネットワークと固定通信ネットワークが共通技術であるIMSをベースに様々なレイヤにおいて融合して行くと思われる。さらに、そうした融合ネットワークに、急速に進展しているセンサネットワークや放送ネットワークなどの様々な新しいネットワークが多様なアクセスネットワークとして取り込まれる事によって、安心・安全なユビキタスネットワークの実現が期待される。即ち、IMSは、ユビキタスネットワークの実現に向かう大きな動向に係るすべての人たちが、自分の領域において主体的に課題を取り込むために、理解しなければならない基本技術であると言える。
本書は、ユビキタスネットワーク、3.5/4世代移動ネットワーク、移動・固定融合ネットワーク、NGNなどに係る企業において、企画、開発、営業などの実務に携わる人たちを念頭において、IMSのサービス制御技術を中心に記述している。また、大学の専門課程で新しいネットワークの基本技術を学ぶ人たちにとっても、IMSをより深く理解する場合の参考書として十分に役に立つような内容とした。
第1章では、IMSの背景と基本的な項目を述べ、第2章以降の詳しい内容を理解するための導入部である。先ず、IMSの背景として、移動通信分野における市場動向と関連するワイヤレス技術を説明した後、3GPPにおける標準化活動について述べる。次に、3GPPの標準に基づいて、IMSの基本的な項目として、全体アーキテクチャ、エンティティ間のプロトコル、エンティティの主な機能、基本シーケンス、並びに代表的なサービスなどについて説明する。
第2章では、IMSで使われるプロトコルについて、より詳しく述べる。先ず、IMSにおいて最も基本的なプロトコルであるSIPについて述べ、それをIMSに適用した場合の呼制御について説明する。次に、IMSの基本サービスであるプレゼンスサービスを実現するのに必要なSIMPLEプロトコルについて述べる。さらに、リアルタイムな音声や映像などのメディアを転送するためのプロトコルであるRTP、RTCPならびにAAAのための Diameterについても述べる。
第3章は、本書の中心部であり、CSCF、HSS及びアプリケーションサーバにより、ユーザにサービスを提供するためのサービス制御の仕組みを詳しく説明する。先ず、IMSにおけるサービスアーキテクチャを述べ、サービス制御に係るエンティティ間のインタラクションを説明する。次に、S-CSCFの機能、アプリケーションサーバ、MRFメディアサーバについて詳しく述べる。引き続き、IMSユーザにCAMELサービスを提供するための仕組みを説明するとともに、Parlayに基づいてアプリケーションを開発するためのフレームワークであるOSAを、アプリケーションの例を交えて詳述する。さらに、課金、ユーザプロファイルについても述べる。
第4章では、IMSを中核として活用する固定通信分野における次世代ネットワークであるNGNについて述べる。NGNの概要、背景、および機能的なアーキテクチャを述べた後、既存ネットワークと比較した特徴を説明する。
第5章では、IMSの基本的サービスであるプレゼンス、セッションモビリティ、PoC(Push-to-talk on Cellular)サービスを紹介する。
第6章では、今後の展望として2つの話題を取り上げる。1つは、今後IMSをベースにした通信サービスでキー技術となるシームレスサービスについて、もう1つは、欧州での次世代モバイルアーキテクチャとして検討が進んでいるAmbient Networkの紹介である。
著者プロフィール
金 武完(キム ムワン)
1951年、韓国の大邱市に生まれる。
1974年、大阪大学工学部電子工学科を卒業。
1980年、大阪大学大学院電子工学専攻後期課程を修了し、富士通研究所に入社。
以降、富士通研究所、富士通、日本モトローラ、日本ルーセント等で、通信ソフト開発支援システム、インテリジェントネットワーク、ATM交換システム、CDMA2000/W-CDMAの基地局制御システム、IPコアネットワーク等の研究開発に従事。
2005年から東京情報大学情報システム学科教授。工学博士。
宇野 新太郎(ウノ シンタロウ)
978年、慶應義塾大学工学部数理工学科を卒業。
1983年、慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程(電気工学専攻)を修了し、(株)東芝総合研究所入所。(財)未来工学研究所、ノキア・ジャパン(株)ノキアリサーチセンタ東京などを経て、現在、モトローラ(株)モトローラ日本研究所に勤務。
衛星通信制御システム、光伝送装置向け通信管理プロトコル、通信ソフトウェア開発支援システム、VoIPトラフィックモデリング、次世代モバイルネットワークアーキテクチャ、IMSベースセッションモビリティ制御などの研究開発、標準化(TTC IP-based IMT Platform委員会、EU FP6 Ambient Network/WP4、OMA/CPMなど)に従事。
(社)電子情報通信学会ネットワークシステム研究会、モバイルマルチメディア通信研究会各専門委員。金沢工業大学大学院知的創造システム専攻客員教授。工学博士。
伊藤 亮三(イトウ リョウゾウ)
1978年、大阪大学大学院電子工学専攻前期課程を修了。同年、日本電気(株)に入社。伝送機器、制御システムの開発に従事。
以降、日本タンデムコンピュータズ、日本ストラタスコンピュータ、コンパックコンピュータ、日本ヒューレットパッカード株式会社で、インテリジェントネットワーク、回線交換及びIPネットワークのサービスノード、顧客・料金システムの開発に従事。
現在は、ネットワークアーキテクチャ、ネットワークサービス、情報システムに関するコンサルティングを行っている。
日本ヒューレットパッカード株式会社 通信・メディア営業統括本部 シニアエグゼクティブコンサルタント。
中村 光宏(ナカムラ ミツヒロ)
1980年、大阪大学基礎工学部情報工学科を卒業。同年、富士通(株)入社。
以来、同社と(株)ATR通信システム研究所において、通信ソフトウェアの開発および、通信サービス仕様記述、TINA等のネットワークアーキテクチャ、課金清算方式等に関する研究開発に従事。
現在、ソフトウェアの上流工程の品質評価手法に関心を持つ。
電子情報通信学会ネットワークソフトウエア研究会専門委員。
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