苦しみを分かち合う癒やしの方法自殺で遺された人たち(サバイバー)のサポートガイド
アン・スモーリン, ジョン・ガイナン, 高橋 祥友:監, 柳沢 圭子:訳
発行:明石書店
この版元の本一覧
四六判 240ページ 上製
定価:2,400円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2610-8 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年08月
書店発売日:2007年08月10日
※送料は無料です
※版元より営業日2~5日でお届けします
※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカード(VISA/Master)がご利用になれます
Tags: none

他のオンライン書店で購入※リンク先の書店では、お取り扱いしていない場合があります。あらかじめご了承ください

アマゾンboople.com紀伊國屋BookWebブックサービスビーケーワンセブンアンドワイ
e-hon楽天ブックス文教堂Jbooksライブドアブックス本やタウンYahoo!ブックス

紹介

家族や恋人といった大切な人を自殺で喪った時、遺された人はどのようなことを経験するか。遺された人々が、互いに苦しみを分かち合って乗り越えようと生み出したサポートグループでの事例を紹介し、今もひとりで苦しむ人たちへメッセージを送る。

目次

はじめに
第一章 あるサバイバーの一日
第二章 否 認——「自殺したなんて嘘だ!」
第三章 罪悪感——「こうするべきだった……ああすればよかった……」
第四章 恥と孤立
第五章 葛 藤
第六章 う つ
第七章 回復過程の落とし穴
第八章 親を自殺で喪(うしな)った時
第九章 子どもを自殺で喪った時
第一〇章 配偶者を自殺で喪った時
第一一章 きょうだいを自殺で喪った時
第一二章 サポート——あなたはひとりではありません
第一三章 回復——前進すること
訳者あとがき
解 説
自死遺族を支援するグループ
推薦図書

前書きなど

訳者あとがき
 それほど親しくない人の自殺の報に接した時、多くの人は自殺という出来事にしか目が行かず、その背後にいる遺族の苦しみになどあまり関心を払わないのではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。遺族が悲しんでいるとしても、ほかの死別の悲しみとそれほど変わらないのではないか、時間がたてば元気になるのではないかと何の根拠もなく漠然と考えていたような気がします。あるいは、その途方もない苦しみを想像するのが怖くて、考えることを意識的に避けていたのかもしれません。
 けれども『自殺って言えなかった。』(巻末推薦図書参照)で親を自殺で喪(うしな)った子どもたちの手記を読んだ時、その苦しみの凄絶(せいぜつ)さに打ちのめされました。特に衝撃的だったのは、自殺のきっかけを作ったのは自分だとか、自分は自殺を阻止することができなかったなどと、サバイバーである子どもたちが自分自身を責めていたことでした。
 そんな罪悪感を抱いているサバイバーの皆さんに、あなたのせいではないと訴えたい、でもそうするためには一体どうしたらいいのか……。考えた末にたどり着いた結論は、私は翻訳者なのだから、苦しんでいる方々に直接語りかけるような本を訳そうということでした。アマゾンのウェブサイトを探し回り、この本の原著を手に入れて第三章を読んだ時、まさにこれだと思いました。「完璧な恋人や友達などいませんし、非の打ちどころのない親も子もいません。でも、妄想の中でだけは、そんな当たり前の不完全さが他者を自殺に追い込むこととイコールで結ばれてしまいかねないのです」「自殺の原因がひとつだけということは決してないので、大切な人の自殺を引き起こしたのはあなたではありません」
 サバイバーの皆さんの心にこの言葉が届けば何よりです。そして、原著全体に満ちあふれている温かさが、訳文を通して皆さんに伝わることを願っています。
 なお、アメリカでの原著の刊行は一九九三年だったことを書き添えておきます。個人的には、もっと早く、何年も前に日本語に訳されるべき本だったと感じています。

柳沢圭子

著者プロフィール

アン・スモーリン(スモーリン,アン)

アン・スモーリン(Ann Smolin)は認定臨床ソーシャルワーカー(CSW)。「ウエストチェスター・ユダヤ人コミュニティサービス」の北ウエストチェスター支部責任者を務め、ニューヨーク都市圏で最古のサバイバーのサポートグループを5年前から運営している。ウィスコンシン大学と、ニューヨーク市立大学シティカレッジで学士課程を修了し、イェシヴァ大学でMSW〔ソーシャルワーク修士号〕を取得。アメリカ自殺予防学会会員。ウエストチェスター郡で個人開業している。

ジョン・ガイナン(ガイナン,ジョン)

ジョン・ガイナン(John Guinan)は臨床心理士。「ウォール街カウンセリングセンター」の責任者で、同センターが主催する自殺のサバイバーのためのサポートグループを運営している。サウスブロンクスにある滞在型の治療プログラム「ハーバー・ハウス」では顧問心理士を、「ニューヨーク・ヒューマン・アイデンティティ研究所」では心理療法のスーパーバイザーを務める。ホーリークロス・カレッジで学士課程を修了し、フォーダム大学で臨床心理学修士号・博士号を取得。クロトン・オン・ハドソンで個人開業している。

高橋 祥友(タカハシ ヨシトモ)

防衛医科大学校・防衛医学研究センター・教授。精神科医。
著書:『自殺予防』(岩波新書)、『自殺、そして遺された人々』(新興医学出版社)、『医療者が知っておきたい自殺のリスクマネジメント』『自殺のポストベンション:遺された人々への心のケア』(医学書院)、『新訂増補 自殺の危険』(金剛出版)、など。
訳書:ヘンディン『アメリカの自殺』(明石書店)、シュナイドマン『アーサーはなぜ自殺したのか』(誠信書房)など。

柳沢 圭子(ヤナギサワ ケイコ)

上智大学外国語学部英語学科卒業。翻訳業、ノンフィクション。訳書に、『きこえの障がいってなあに?』(明石書店)、『アメリカ女性のシングルライフ』『テロの帝国アメリカ』(同・共訳)、『図説ウィリアム・シェイクスピア』(大英図書館・ミュージアム図書共同出版・共訳)などがある。

※送料は無料です
※版元より営業日2~5日でお届けします
※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカード(VISA/Master)がご利用になれます


コメントとトラックバック »

まだコメントとトラックバックはありません

TrackBack URI : http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7503-2610-8.html/trackback/

コメントをどうぞ

▲ページの上端へ