発行:明石書店
この版元の本一覧
四六判 312ページ 並製
定価:2,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2423-4(4-7503-2423-X) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年11月
書店発売日:2006年12月01日
※版元より営業日2~5日でお届けします
※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカード(VISA、MasterCard、DC、JCB、AMEX、Diners、Nicos、UFJ)がご利用になれます
他のオンライン書店で購入※リンク先の書店では、お取り扱いしていない場合があります。あらかじめご了承ください
アマゾン|boople.com|紀伊國屋BookWeb|ブックサービス|ビーケーワン|セブンアンドワイ|e-hon|楽天ブックス|文教堂Jbooks|ライブドアブックス|本やタウン|Yahoo!ブックス|ツタヤオンライン|ファミマ・ドット・コム:ブック
紹介
交通事故をはるかに凌ぐ医療事故死。医の安全と信頼をめざす現場従事者の取組みと,医療機関による情報開示のシステムづくり,苦情申立等裁判外手続による医療紛争解決の事例をレポートし,さらにカルテ開示が法的義務となった現在の状況に即した課題を追究。
目次
第2版刊行に寄せて(池永 満)
第1章 医療事故防止と安全な医療
1 医療事故被害の救済(鈴木利廣)
2 心理学的立場からみた医療事故防止対策の確立(山内隆久)
3 医療事故と患者の権利——共同の営みの視点から(池永 満)
第2章 こうして防ごう医療事故
1 当院における最近一〇年間の医療事故から(下川 浩)
2 ニアミス・薬剤過誤への取り組み(高木公子)
3 転倒による骨折事故0(ゼロ)を目指して(青柳裕子)
4 医療事故と患者の苦情から学ぶ(小野富士雄)
第3章 カルテ開示と信頼の医療
1 インフォームド・コンセントを保障するカルテ開示(徳永三和子)
2 正確で客観性のある診療録を作成する意義(三宅裕子)
3 カルテ開示後の患者さんの変化(内田由美)
4 いち患者さん・いちID・いちデータベース(姫野信吉)
5 情報開示の推進と透明性の確保(只野寿太郎)
第4章 個人情報保護法と診療情報
1 医療記録開示の法制化を求める意見書
2 個人情報保護法の成立で法的義務となった「カルテ開示」
3 オンブズマン会議におけるカルテ開示関連の苦情調査報告書
第5章 資料編
1 医療事故防止のための安全管理体制の確立に向けて(提言)〈抜すい〉
(国立大学医学部附属病院長会議常置委員会)
2 診療録記載のガイドライン〈抜すい〉
(千葉大学医学部附属病院)
3 医療記録法要綱案
(患者の権利法をつくる会)
4 診療情報の提供等に関する指針〈抜すい〉
(厚生労働省医政局)
あとがき
前書きなど
第2版刊行に寄せて
本書の初版を発行してから五年が経過しました。
本書の題名である「医療事故・カルテ開示・患者の権利」は患者の権利オンブズマンが取り組んでいる中心的課題を表現しています。
一九九九年六月に創立されたNPO法人患者の権利オンブズマンは同年七月から医療・福祉サービスにおける患者・家族の苦情について無料の相談支援活動や調査点検活動を開始しました。相談支援件数は毎年二〇〇件を超え七年間の累積では一五〇〇件に達しましたが、いずれも深刻な内容で、その六割以上が医療事故ではないか、医療ミスがあったのではないかという苦情で占められています。当事者間の話し合いで解決せず、オンブズマン会議が調査点検し調査報告書を公表した件数も一一件となり、うち一〇件は「患者の権利」の侵害があった事実を認定し医療機関に対して改善を勧告する内容を含むものです。
医療事故を巡る紛争は、従前においては専ら裁判手続による「法律上の責任の有無」や「損害の有無」などを中心に争われてきましたが、法律上の責任が解明されても、医療事故の原因が根本要因にさかのぼって解明され、根本要因の解消が進められないかぎり同種事故の再発を防ぐことはできず、したがって医療事故を減少させ患者の安全を確保することはできません。いま、世界保健機関(WHO)など国際組織としての取り組みも含めて全世界で裁判外苦情手続によって医療事故の原因究明と再発防止策の確立を進め患者安全(Patient Safety)を推進する努力が進められておりますが、本書の第1章と第2章は、医療事故紛争を裁判外手続により解決していくための考え方を先駆的に展開しているものです。
カルテ開示を巡る状況は、この五年間に運動的にも法制度的にも大きな前進がありました。
二〇〇〇年一月から始まった日本医師会などの自主的ガイドラインによる患者に対する診療情報の提供の状況を検討したうえで、二〇〇三年九月厚生労働省のガイドラインが確定し、二〇〇五年四月からは個人情報保護法の施行により、患者本人からの開示請求に応じることは法的義務となりました。つまり、カルテ開示制度の法制化が実現したわけです。
患者と医療機関が日常的に診療情報を共有することは、医療における信頼関係を築く基盤になるとともに、不幸な医療事故などが発生した場合に、医療現場で問題点を解明し教訓を学ぶことを通じて医療事故紛争の適切な解決を志向するうえでも不可欠の前提条件です。もちろん、残された課題も少なくありません。本書第4章と第5章(資料編)は、カルテ開示を巡る新しい状況と課題をフォローするために全面的に刷新しました。本書を初版の増刷ではなく、第2版として刊行することにした所以でもあります。
幸いにして本書の初版は多くの読者を得て、増刷した2刷の在庫も底をつきました。今回の第2版もまた、多くの市民が医療福祉サービスの利用者として自らの「患者の権利」を日常的に行使するための一助になるとともに、医療従事者や医学生・看護学生などを対象とする研修教材としても活用していただけることを期待しています。なお、第1章2節の執筆を担当された山内隆久先生は、その後病いに倒れ闘病のすえ永眠されました。ここに慎んでご冥福をお祈りいたします。
二〇〇六年一〇月
特定非営利活動法人患者の権利オンブズマン創立七周年を記念して
弁護士・福岡大学法科大学院教授
特定非営利活動法人患者の権利オンブズマン 理事長
池永 満
関連リンク
著者プロフィール
特定非営利活動法人 患者の権利オンブズマン(カンジャノケンリオンブズマン)
理事長 池永 満
〈事務局〉
〒812‐0054
福岡市東区馬出2−1−22
福岡五十蔵ビル5F
TEL 092‐643‐7579
FAX 092‐643‐7578
ホームページ http://www.patient-rights.or.jp
Eメール ombudsman@patient-rights.or.jp
相談予約専用電話 092‐643‐7577
※版元より営業日2~5日でお届けします
※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカード(VISA、MasterCard、DC、JCB、AMEX、Diners、Nicos、UFJ)がご利用になれます
タグで関連している本:
- まだ見つかりません
コメントとトラックバック »
まだコメントとトラックバックはありません
TrackBack URI : http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7503-2423-4.html/trackback/
