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家族間暴力防止の基礎理論
暴力の連鎖を断ち切るには
原書: PREVENTING FAMILY VIOLENCE
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2004年11月
- 書店発売日
- 2004年11月22日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2011年1月18日
紹介
配偶者虐待,子ども虐待,さらには親,きょうだい,高齢者への虐待など,家庭内のさまざまな暴力の傾向を明らかにし,暴力の防止,介入,すでに起きてしまっている暴力に対するケアの方法を考察。虐待問題を総合的に理解できる入門書。
目次
監訳者はしがき
序文
はしがき
謝辞
序 論 家族間暴力とは何か?
第1章 家族間暴力の形態と防止レベル
第2章 家族間暴力の原因
第3章 強制的な家族関係
第4章 配偶者虐待の予測
第5章 配偶者虐待の防止
第6章 子ども虐待の予測と防止
第7章 子どもを虐待・ネグレクトする親への対応
第8章 きょうだい間虐待の予測
第9章 親虐待の予測と防止
第10章 高齢者虐待の予測と防止
第11章 暴力連鎖の防止
第12章 暴力のある家族への対応
結 論 家庭内暴力による損失
参考文献
前書きなど
監訳者はしがき わが国において虐待事件、特に子どもに対する暴力やネグレクトを中心とする虐待が報道されない日はない。 本書は子どもに対する虐待に限定せず、配偶者や高齢者、きょうだいの間に発生する様々な形の虐待を、その視野に入れている。著者たちは、家族成員の間で発生する様々な形の虐待が、それぞれ別個のものではなく、共通した基盤とプロセスを持つこと、虐待が異常な家族成員による特異な事件ではないこと、虐待が学習された行動であり、それゆえ、早期に介入がなされれば、深刻な結果が回避可能であるということを繰り返し述べている。 力による問題解決を学習し、それを当然としている人間に対しては、その行動が周囲を傷つけており、自らの行動がモデルとなり新たな虐待者を生み出し、時間とともに自らが虐待される側になることを理解させ、力以外の方法による葛藤の解決を学習させる必要がある。 その第一歩は、虐待者のみならず被虐待者が、自らの家族関係や行動が抱える問題に気づくことであろう。そして周囲の人々も当事者たちも、むごたらしい虐待のニュースに対して「わかっていない親がいる」という感想にとどまっていては、問題への的確なアプローチにはつながらない。自分の行動が周りを傷つけている可能性があることや、自分は虐待されているのではないかということが、明確に理解出来るようにするための周りの働きかけ、つまり、社会的な広報、教育活動が必要である。本書の翻訳がその一助となれば幸いである。 著者が述べているように、虐待が進行してしまってからでは、その解決や家族の修復は困難さを増してしまうのである。(後略)
上記内容は本書刊行時のものです。