売れる本づくりを実践した鬼才たち戦後名編集者列伝
櫻井 秀勳
発行:編書房  発売:星雲社
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四六判 296ページ 上製
定価:1,900円+税 総額を計算する
ISBN978-4-434-03011-6(4-434-03011-6) C0000
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年09月
書店発売日:2003年09月20日
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紹介

名編集者と呼ばれる人は何人もいるが、マス・マーケットで成功した人は少ない。この本に登場する編集者は知恵と才能とひらめきと努力で、自らの編集者人生を切り開き、売れる本をつくり出してきた人々だ。それぞれの人生の光と影も味わい深く、どこから読んでも編集者の仕事の本質がくっきりと浮かび上がってくる。

目次

第1回 「文藝春秋」の体質をつくった池島信平
第2回 カッパ文化で一世を風びした光文社・神吉晴夫
第3回 雑誌にデザインを持ち込んだマガジンハウス・清水達夫
第4回 「本は女である」を実践した青春出版社・小澤和一
第5回 新潮社の怪物・斎藤十一という男
第6回 女性誌の今日を予見した文化出版局・今井田勲
第7回 ジャーナリズムの正道を歩んだ「週刊朝日」扇谷正造
第8回 一代の風雲児、KKベストセラーズの岩瀬順三
第9回 筑摩書房を再建した編集学の神様、布川角左衛門
第10回 雑誌のリニューアル創刊の名人、本多光夫
第11回 一代で学研を育てた大編集長
第12回 国文学を基礎として角川書店を築いた角川源義
第13回 「少年ジャンプ」王国を築いた集英社・長野規
第14回 戦後文学の基礎をつくった河出書房・坂本一亀
第15回 生涯一編集者を望んだ祥伝社・伊賀弘三良
第16回 人物に焦点を当てた初の経済誌「財界」の三鬼陽之助
第17回 「暮しの手帖」を生んだ花森安治と大橋鎮子の二人三脚
第18回 少年マンガ誌を初めて成功させた講談社・内田勝
第19回 「中央公論」の崩壊を食い止めた粕谷一希
第20回 二十一歳から三十八歳までの編集者——大和書房・大和岩雄
第21回 蛟竜から雲雨を呼んだサンマーク出版・植木宣隆
第22回 芯の固さを柔らかく包みこむ草思社・加瀬昌男
第23回 女性の人生書一本で成功した海竜社・下村のぶ子
第24回 「噂の真相」をマス雑誌に仕上げた岡留安則
第25回 倒産から一転、超優良に! 三笠書房・押鐘冨士雄
第26回 たった一人で福音館書店を立ち上げた松居直
第27回 編集のヒントを社員に与えつづけた小学館・相賀徹夫
第28回 世界の現代史を演出したサイマル・田村勝夫
第29回 全身二十四時間編集者——幻冬舎・見城徹
第30回 思い出に残る名編集者たち

前書きなど

あとがき
 考えてみると、私ほど幸運にめぐまれた男はいないと思う。戦後のマスコミを復興させ、軌道に乗せ、さらに発展させた各社の名編集者たちと共に、同時代を歩くことができたからである。
 それだけでなく、多くの名編集者たちとなんらかの形でかかわってきたし、中には親しく交わった方々もいる。現在のように各社が独立性を保ち、それぞれの位置や立場が遠くなってしまった出版界にあっては、私のように各社の編集者たちと自由につながりをもつことは、もはや無理なのではあるまいか?
 そう考えると、この時期に名編集者の事蹟や考え方を記しておくことは、私の義務、責任なのではないか、とすら思うのである。ただ名編集者の選び方については、人によって、若干違いができてくるかもしれない。私自身、まだまだ書くべき人を残してしまったという思いもあるが、それはまた次の機会を待とう。
 出版界は現在、苦戦をつづけている社が少なくない。とはいえ、明日に希望があることはたしかだ。そのためにこそ、多くの先達たちが築き上げてきたものを、この際ぜひ学んでほしいと思う。この業界は、頭脳の闘いであり、アイデア勝負だ。当たり前の表現だが、先達たちは脳髄をしぼり、血の汗と涙を流してきた。そのところを、今回私は改めてお目にかかり、できるだけ正確に伝えるべく努力したつもりだが、筆の足らぬところはお許しを願いたいと思う。
 なお本来なら参考資料一覧を載せるべきところだが、社内的な資料も多いため、一括して外すことにした。そのため塩澤実信氏をはじめ、何人もの研究者の資料に助けられたことを、ここに記して、厚くお礼申し上げたいと思う。 著者    

版元から一言

本書には、光文社、青春出版社、KKベストセラーズ、筑摩書房、新潮社などの出版社で、じっさいにベストセラー本をつくり出してきた名編集者の厳しく激しい姿が描かれている。「これを読んで売れるということはどういうことなのかを学んで下さい」というのが著者のメッセージだが、これはいつも売れない本ばかり出している小社に向けた鋭い批判である。本を好きな人や編集者は読んでおきたいと思うような1冊。どうぞご一読ください。

関連リンク

編書房

著者プロフィール

櫻井 秀勳(サクライ ヒデノリ)

1931年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。光文社で『面白倶楽部』時代小説担当。新入社員で松本清張、五味康祐の才能を発掘。のち31歳で『女性自身』編集長。以下多くの女性誌担当。現在評論家。主な近著に『イロハからわかる編集者入門』(編書房)『なぜか「何をやってもうまくいく人」の小さな習慣』(海竜社)など多数。

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