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紙の本のよさを追求した詩集

昨年秋、『ホラホラ、これが僕の骨 中原中也ベスト詩集』という本を出版しました。すでに著作権の切れている中也の作品は、ネットで無料で読めますし、すべての詩が収録された文庫本もあります。そこをあえて出版するからには、「モノ」としての良さが必要だと考えました。

一緒に知恵を絞っていただいたのは、デザイナーの佐藤好彦さんと、製本会社、篠原紙工の篠原慶丞さん。おふたりの力で、ちょっと不思議な本ができあがりました。 (さらに…)

「少額訴訟体験談」

 昨年3月の版元日誌で、料金不払いの常習犯に対して、少額訴訟を起こすことになったと報告した。私が把握しているだけでも、10社以上の出版社が同じ人物の被害にあっている。こういう確信犯に対して少額訴訟を起こすとどうなるのか…。今回はそのご報告。

 少額訴訟は60万円以下の比較的少額のお金を回収するために設けられた制度で、弁護士を頼む必要もなく、原則として1回の審理で終わる。手数料も10万円までならたったの1000円。社会勉強のために一度経験しておくのもよいかも…と思ったのだが、意外に大変だった。

 訴訟の前に、訴訟を起こすことを相手に通告した。そのとき郵便局で払った内容証明の料金が1170円 (一般書留430円、配達証明310円、内容証明430円)。
法人の場合は、登記事項証明書の提出が必要なので、その発行手数料が600円。さらに、訴訟手続きの際は、訴訟手数料と一緒に郵便切手代3980円の提出も要求された。「たったの1000円」というわけにはいかなかったのだ。 (さらに…)

料金不払い者への対応

 版元ドットコムの会員社の多くは、自社サイトなどで読者への直販も行なっている。そこで悩ましいのが、商品を送ってもお金を払わない不払い者への対応である。
 料金の支払いによく活用されているのが「郵便振替用紙」だ。振込手数料が安いので、手数料を版元負担にして、書籍と一緒に振替用紙を送る。お客様が料金を払い込むと、版元に郵便局から郵送で通知が来る。アナログなシステムではあるが、料金後払いという安心感と、振込手数料無料という手軽さで、いまも郵便振替用紙での支払いを希望する人は多い。
 が、この「料金後払い」というのを悪用して、注文だけして料金を払わない人がたまにいるのである。単に忘れている人なら催促すれば払ってくれるが、何度催促しても払わない「確信犯」らしき人が問題だ。 (さらに…)

カリスマブロガーと版元ドットコムに感謝

今年2月末から3月初めにかけて、弊社にしては珍しく版元ドットコムからの注文が集中したことがありました。ブログ界の有名人、やまもといちろうさん(以前は、切り込み隊長という名前でブログを執筆されていました)がブログで弊社の『独立のすすめ』を取り上げてくださったのがきっかけです。
(さらに…)

重版すべきか、返本を待つか……

某中堅出版社に勤める友人は「重版って、札束を刷るようなものよねー」と言っていたが、残念ながらロゼッタストーンでは、まだそのような体験をしたことがない。本が足りないからと喜んで重版しても、刷り終わった頃には売れ行きがピタリと止まり、最初に委託配本したものもどっさり返品が返ってきて、結果的にたくさんの在庫に頭を抱える……なんていうケースもあるのである。そうなると、初版で出ていた利益を重版の印刷代が食いつぶすことになり、「あー、もうちょっと待っていれば、返本だけで在庫は十分だったのに…」と後悔することになる。 (さらに…)

書籍出版はいろいろ大変です

会社創立以来5年間、「季刊ロゼッタストーン」を発行してきた弊社だが、今年1月に20号を発売したのを機に、雑誌はいったん休刊し、今度は書籍に力を入れることにした。

ロゼッタストーンが出した書籍はまだ2冊。慣れないので失敗も多い。

たとえば、雑誌の定価は、「定価880円(本体838円)」と税込価格で表示する。それに対して、書籍は「定価(本体1500円+税)」と税抜で表示されるのが慣例になっている。

昨年4月からすべての商品に消費税込の総額表示が義務付けられた。「今度からは書籍もやっぱり総額表示よねー。なんでみんな、ちゃんと法律を守らないの!?」と、真面目な私は、新刊本のカバーに、わざわざ「定価:1575円(本体1500円)」と印刷したのである。

ところが、取次でストップがかかった。書籍の場合、「本体○○円+税」の「+税」という部分がないと流通できないのだという。仕方がないので、急遽、定価の部分に訂正シールを貼って納品した。予定外の出費である。

雑誌で認められている表示が、なんで書籍だとダメなのよ…と思ったけど、一応理由があった。雑誌と違って書籍は販売期間が長い。将来消費税率が変わったときに、いちいちカバーを刷り直すのは大変だ。というわけで、書籍の場合は、中にはさみこむスリップに税込価格を表示し、カバーには税抜価格を表示する、というのが普通のやり方らしいのだ。なるほど。

2冊目に発行した『嫌われ者のすすめ』は、順調に売れ、初めての増刷になった。大急ぎで重版したのはよかったが、奥付の「第1刷」を「第2刷」に変更するのを忘れていた。実際には重版された本なのに、みかけは初版と同じなのである。とほほ。

ただいま、3冊目の書籍を編集中。今度こそ、ミスがないようにしなくっちゃ。

ロゼッタストーンの本一覧:版元ドットコム

朝日新聞の威力

1月17日、朝日新聞土曜版beの「編集長のツボ」というコーナーにロゼッタストーンが紹介されました。
日頃から知名度不足に悩んでいるロゼッタストーンですが、朝日新聞に掲載されたあとの1週間くらいは、インターネットでの注文や書店からの客注があいつぎ、改めて朝日新聞の影響力の大きさを感じました。

ロゼッタストーンは小さな出版社ですから、朝日新聞の全国版に大きく広告を出すなんて、まず無理です。取材時に、雑誌ロゼッタストーンの表紙の写真も小さく掲載されると聞き、今回の表紙はなるべくシンプルに、文字を大きくして、縮小されても最新号の中身がわかるように工夫しました。涙ぐましい努力です(笑)。

その甲斐あってか、書店での問い合わせも多かったらしく、「宣伝方法を変えたんですか?」と聞かれました。これまでロゼッタストーンにあまり好意的でなかった書店から「ロゼッタストーンのことを詳しく知りたい」と電話がかかってきた時には、感慨深いものがありました。

こんなに反響があるんだったら、もっと事前に書店営業をして、たくさん注文をもらっておけばよかったと後悔しました。ロゼッタストーンは書店にどーんと平積みになっているわけではないので、うまく見つけられないまま帰ってしまったお客様も多いと思うのです。

これまで、マスコミに紹介されても、それほど大きな反響はなかったのですが、やはり、発行部数が圧倒的に違うのですね。ただ、土曜版ということもあって、このコーナー、意外に出版関係者や書店関係者は読んでいない人が多いのです。一般の人たちのほうが、マスコミ人よりも、情報をまめにチェックしているのかもしれません。

朝日新聞がきっかけでロゼッタストーンを読んでくれた人の何人かは、編集部に遊びに来てくれました。読者の方と直接話すと、どの記事に興味を持ったのか、どこがよかったのかなど、ナマの声を聞くことができ、大変参考になります。今日も、たまたま会社がご近所だった女性が、「こんなに近くに、こんな雑誌を出しているところがあるなんて嬉しくて」と、立ち寄ってくれました。その女性は、ロゼッタストーンを電車の中で読んだり、会社の仲間に宣伝したり、ささやかなPR活動をしてくれているそうです。
熱心な読者は、本当にありがたいです。

ただ、こうした新聞の効果は一瞬の追い風にすぎません。まだ世の中には、ロゼッタストーンの存在に気づいていない人が大勢います。ちょっとずつでもクチコミで広まるように、より質の高い雑誌をつくっていかなければと思います。

ロゼッタストーンは今年の夏で創立5年目を迎えます。これまで細々と雑誌を発行してきたのですが、いよいよ今年は、書籍発行にのりだそうと思っています。ロゼッタストーンの日々のようすは、ロゼッタストーンwebの「ロゼッタストーン日記」で公開していますので、興味のある方は読んでみてください。
http://www.rosetta.jp)

新ファッション雑誌に挑戦!

2000年「季刊ロゼッタストーン」、2001年「女性国会議員メルマガ・ヴィーナスはぁと」、2002年「若手国会議員メルマガ・未来総理」と、ロゼッタストーンでは、毎年、少しずつ媒体を増やしてきました。今年は、7月1日に、ロマンティックなファッションを好む女性のためのファッションサイト「スィートピー」をオープン。新しい分野にチャレンジします。

季刊「ロゼッタストーン」も4年目に入ったので、そろそろ「別冊」を出したいのですが、零細出版社のロゼッタストーンでは、新しい雑誌をつくるにも大きなリスクは背負えません。というわけで、まずWEBを立ち上げ、購読予約者が最低3000人集まったら、正式に創刊を決定しようと思っているのです。

WEBでは、カウントダウン式のカウンターを設けています。7月28日現在で、あと2743人。ほとんど宣伝をしていないのに、オープン1カ月で購読申し込み者が200人を超えたのは、まあまあ順調なのですが、3000人の目標を考えると先が遠いです。

最近、出版界の先輩がこんなことを言っていました。
「これからの雑誌は、雑誌そのものを売るというよりも、その雑誌を発行している編集部がつくっている雰囲気を売る方向に変わっていくような気がする。つまり、購読料というよりは、コミュニティに参加する会費のような感覚。読者に仲間意識を持たせることができれば、雑誌も成功するんじゃないだろうか」

スィートピーがめざすのも、まさに、ロマンティックが大好きな女性たちのコミュニティをつくることです。WEBでは、アンケートで「スィートピー」への要望を集めるほか、読者のファッションを紹介するページや掲示板など読者参加型のページを充実させます。たまには読者が参加できるイベントを企画したりもしてみようかと思います。

WEB先行型の雑誌は時々ありますが、カウントダウン式の雑誌創刊はあまり聞いたことがありません。こうした新しい試みが、果たして成功するのかどうか、今後の展開を見守ってください。

未来の総理大臣を育てましょう

女性国会議員メルマガ「ヴィーナスはぁと」が少し注目されたので、9月から若手国会議員メルマガ「未来総理」の配信を始めた。昭和30年以降に生まれた全国会議員に参加を募ったところ、6政党19人が協力してくれることに。現防衛庁長官の石破茂議員(自民党)、民主党代表選で若手代表になった野田佳彦議員、社民党幹事長の福島瑞穂議員など、なかなかゴージャスな顔ぶれである。

まずは、「政治家をめざした理由」「一番、力を入れている政策」を聞き、三巡目のいまは「自分の属している政党の好きなところ、変えたいところ」を語ってもらっているところ。

自民党から共産党まで、価値観の違う政治家がしっかり政策を述べ合う環境をつくる。メルマガを読んだ読者の感想は参加議員にフィードバックする。そうして「5年後、10年後の総理大臣を育てよう」という壮大な企画なのだ。

ふたつのメルマガは、私ひとりで編集している。議員とのやりとりは基本的にメール。もらったメールを貼り付ければいいので、あまり手間はかからない。議員にはノーギャラで参加してもらっているので、発行にかかる費用はゼロ。配信料は無料なので儲かることもないが、紙媒体とくらべて、インターネットはお金がかからないメディアだなあとつくづく思う。それでいて、現役国会議員の貴重な本音がほとんどタイムラグなしに読める「速報性」もある。

いまの「読者」は、インターネットでこうした無料で質の高い情報をいくらでも探すことができる。お金を払って本を買ってもらわなければいけない出版社にとっては、厳しい時代だと思う。

ロゼッタストーンでは、インターネットを最大に活用して、本業の紙媒体に生かす方法を模索中だ。例えばメルマガやホームページで得た情報を雑誌に生かす、メルマガに雑誌の告知を入れ、ホームページで雑誌の内容を紹介する、将来的にはメルマガやホームページで連載した内容を書籍化する…など。

インターネットは脅威でもあるけれど、お金も人手もない出版社にとっては武器にもなる。「未来総理」に関していえば、「このなかの誰かが、将来、総理大臣や党首になるかも…」なんて思いながら編集するロマンもあるのだ。