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変わらないこと、変わったこと

はじめて「版元日誌」に登場いたしますメディアート出版の西村です。よろしくお願いします。
 私事になりますが、僕は5年前まで別の版元で営業マンとして勤務しており、昨年末久しぶりにこの業界に舞い戻ってきました。再び営業マンとして働き始めていま現在2ヶ月弱……この業界「変わらないなあ」と思うこと数々あり「変わったなあ」と思うことも多々あります。
 変わらない点。まずもって、取引きの構造は変わってないですよね。委託制度のもとに、版元があって、取次店があって、書店さんがあるという。取次店同士が統合したりといったドラスティックな構造変化もなく、なんだか新しい受発注システムが生まれているわけでもなく。「返品入帳のお願い」がFAXで流れてきて、それにお返事してる瞬間とか「変わってないなあ……」とシミジミ思ったりするわけです。
 対し、変わったなあと思うのは書店さんの現場で言えば椅子ですよ、椅子! “座って本が読める”書店さんが本当に増えたな、と。ある程度の坪数をお持ちの書店さんでは座れてあたりまえ、という認識がスタンダード化してきた感はあります。そして変わったことでもっとも印象深いのがやはりネットで本が買えるようになったということ。当社のような点数の少ない版元にもほぼ毎日ネット経由と思われる注文が入ってくるという現状を見るに本格的に定着したんだな、と改めて思わされます。
 そんな訳で「ネットで本を売る」ということにもっと意識的にならねば、と現在試行錯誤中。出版営業そのものと同じく「これが正解」がないのがネットの世界ですけど、その分やってみようと思ったことはすぐに実現できるのもネット。いろいろと手を出している最中の、そんな毎日です。