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借り過ぎ、低正味に気をつけねば

最近のテレビでは、武○士、ア○ムといった消費者金融のコマーシャルが盛んに登場している。いわく”借り過ぎには気をつけましょう”である。誰が好きこのんで高金利のお金をかりるだろう。いわゆる銀行といわれたところが、自ら招いた不良債権処理のため、利用者への貸し出しをしぶり、止むを得ず、高金利のお金を利用せざるを得ない人が多いからではないか。多重債務に泣く中小業者、庶民が増えているのは、想像以上のようだ。

7月17日の「新文化」に”岩波、一部正味下げ 75.8%→73.5%”とある。”6月3日出荷分から単行本、全集、辞典、講座、「同時代ライブラリー」シリーズの出版社出し正味を75.8%から73.5%に引き下げた”とある。そして”取次会社や書店に利益を還元して、販売を一層促進していただきたい” と語る。73.5%の正味でそういう気持ちになれるのなら、我が社のような正味出し60%台の出版社にすれば、大いに利益をあげ、大いに販促をはかってもらいたいといいたいところだ。

年中無休の生活をし、食べるのもやっとというところだが、同じ正味出しで取次出荷ができるなら、定価で1億円売るところで、年間550万円の差がでる。今まで75.8%であったとすれば、780万円の差額が生じてきたはずだ。この差額がないとすれば、2人の社員を雇うことができ、年中無休の労働からも解放されるのだが。それだけでなく、会社が大きくなる速度も違うだろう。そうは思うのだが、現状は、正常な交渉さえままならぬ。

知的産業だ、文化産業だと自己満足して、許されないこの不公平、不正常な状況を許している。クロネコヤマトの宅急便が、業界に参入し、正味や支払い条件を変える業界の再編を促すことになれば、困難を強いられる出版社も少しは息ができるようになるかもしれないと、最近、心密かにに思っている。

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