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大きくしなければいけないか

こんにちは、タバブックスです。とつぜんですが、昨年秋下北沢に引っ越しました。シェアオフィスに籍を置き、自宅近くの小さい作業場と行ったり来たりという半端な状態で約3年。ようやくひとところに落ち着いて、仕事はかどるわーとおどろいてます(遅い)。

下北沢といえば、音楽出版社Pヴァインさんがコンビニ&デリを作ったと話題になっていましたが、そのお店nu-STANDは事務所のすぐそば。いちばん近い店になったのでちょいちょいお世話になってます。近所ではたらく人がお弁当買いに来てたり、イートインスペースで夜飲んでる人がいたり(生ビールも売ってる!)、町になじんでいるふうです。言ってみれば多角化、異業種参入、ということなのでしょうが、これまでと違うお客さんに向けてお店を始めるって、かんじいいなと思いました。

これは楽しげな多角化ですが、最近出版・書店かいわいの新規事業、複合化などのニュースがちょくちょく聞こえてきます。あの出版社が営業代行とか、あの書店が出版社を、とか。やっぱり出版はこの先厳しい、事業拡大のためには別のことをということなのでしょう。そう考えるとこんな極小版元は真っ先に何かやらなきゃいけないという話になるのかもしれませんが…うーん、どうだろう。まあ特にできることがないというのと、大きくしなきゃいけないのか、という疑問もあります。

会社を始めたら大きくしなければいけないか、ということはよく考えます。もちろん刊行点数が増えて、もっと人の力を借りたり仲間を増やしたい、という現実的な希望はありますが、それと会社の拡大はイコールではない気がしています。最近発売された『本の未来を探す旅ソウル』(朝日出版社)では出版社・書店が次々出来ているという韓国の状況が紹介されていましたが、出版は小規模化、スモールビジネスになっていくというのが共通の認識のようでした。産業としての将来性ではなく、目の前のやりたいことをするために独立する。とてもしっくり来ました。

自分の実感もそれに近く、作っている本にもそんなことを投影しているのかもしれません。いま準備中の新刊にもどこか通じることばがあります。

「僕は大きいことで小さく稼ぐことしか興味がない。なぜこれがいいかというと、資本主義の人たちが一切寄ってこないからです」(山下陽光『バイトやめる学校』)

「会社とはなんなのだろう。(略)社会的信用に困っていない以上、自分が何を優先して仕事したいのか、気がつかないわけにはいかなかった」(丹野未雪『あたらしい無職』)

「シリーズ3/4」というあたらしいシリーズの第1弾2冊です。“3/4 くらいの身軽さ、ゆとり、余白のある生き方をさがす人へ”というキャッチフレーズをつけましたが、これは自分に言い聞かせてることかもしれませんね。
そんなわけで、今後ともよろしくお願いします。nu-STANDで生ビールでも飲みましょう。

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